「学習方法/高校倫理」の版間の差分

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語句問題では、地名もよく出題される。思想の発祥の地など。
推敲
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== 高等学校の科目「倫理」とは ==
高等学校の科目「倫理」は公民科の科目の一つであり、科目の目的は、青少年に必要な程度の倫理感を育てるような目的の科目とされているが <ref>す。学習指導要領によれば「人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念に基づいて,青年期における自己形成と人間としての在り方生き方について理解と思索を深めさせるとともに,人格の形成に努める実践的意欲を高め,他者と共に生きる主体としての自己の確立を促し,良識ある公民として必要な能力と態度を育てる」目標があるとしています。内容としては「現代に生きる自己の課題」「人間としての在り方生き方」「現代と倫理」の3単元から構成されており、先哲の思想を学ぶとともに、それをもとにして思索を深める科目とされている。</ref >、しかし現状では'''実態は違っています'''
 
しかし実態としてはそのような授業が行われることは稀なようです。現状での高校『倫理』は、科目「倫理」メインの教育内容授業においては、古代から近現代までの思想の歴史にかかわる哲学用語や偉人の人名などを暗記する、いわゆる「思想史」・「哲学史」のような教育内容を学ぶことに終始することが多いようです。標準単位数の2単位では、実際に想の具体的な練習・習得索を深めるところまでは現実的には難しく、また、後述するような大学入試の傾向も相まっていに対応すのでしょうことを考えれば、無理からぬことと言えます
 
このため、現状では、『倫理』科目の内容は、小中学校での『道徳』などの科目とは教育内容が違います。『倫理』科目指導要領の文面が『道徳』科目の指導要領の文面と似ているかもしれませんが、しかし現状では『倫理』と『道徳』は、まったく違う教育内容ですので、混同しないように注意してください。
 
:なお、「思想史・哲学史」のような教育内容といっても、さすがに年表などは、高校『倫理』では暗記の必要はありません。そもそも『倫理』の検定教科書に、年表は書かれていないのが普通でしょう。
 
:また、経済や政治などとの関連も、高校『倫理』では把握の必要ない状況でしょう。そもそも『倫理』の検定教科書に、政治経済との関連は書かれていないのが通常でしょう。
 
そもそも(大学などにおける)「哲学」の目標や手法自体が、一般的には「哲学」とは、具体的な「政治学」や「経済学」などの権威にとらわれずに思索を深めてみることを目標とするような側面のある学問です。なので哲学史を参考にしたと思われる高校『倫理』の内容も、必然的に、政治学・経済学などの内容からは離れていくことになります。
 
== 学習方法 ==
高校『科目「倫理」は、実態としては上述したように思想史・哲学史のような科目となってしまっていますので、勉強法も、歴史科目が参考になるでしょう。まずは教科書や参考書で紹介されている重要語句などの内容を勉強学習しましょう。出題されやすい語句は、哲学用語のほか、人名や名などを学ぶこと、出題されや学習の中心となりまいでしょう地名など勉強法も、歴史書で紹介された重要目が参考に地名は出題され可能性があるの、暗記てくださいょう
 
地名問題では、思想の発祥の地が、出題される可能性があります。国名レベルではなく地名レベルで覚えてください(例: 古代「ギリシア」を書かせるのではなく、古代ギリシアの「アテネ」のように地名レベルで問うてくる出題をされる可能性が高い)。
 
定期テストの内容は、高校ごとに裁量があるので断定はできませんが、おそらく、重要語句を漢字で書かせるような、いわゆる「語句穴埋め」形式の記述問題が多いでしょう。哲学的分析などを書かせる論述問題などは、採点の手間もあるので、おそらく定期テストでは出題されないか、もし出題されても配点は低いでしょう。
 
== 大学入試対策 ==
国公立大学の二次試験や私立大学の個別学力試験で倫理を課す大学は少数で、ほとんどの大学受験生にとってはセンター試験のみの科目となるでしょう。センター試験では「倫理」と「倫理、政治・経済」の2科目がありますが、「倫理、政治・経済」の問題は「倫理」と「政治・経済」の問題からの抜粋が多数を占めます。2単位科目を認めない難関大を受験する場合は「倫理、政治・経済」の受験が必須となる場合もありますので、科目選択には注意が必要です。これらセンター試験の対策については、詳しくは 『[[センター試験 倫理対策]]』 や 『[[センター試験 倫理、政治・経済対策]]』 を参照してください。
 
また、ごく少数の大学ですが、二次試験で倫理を選択可能な大学も存在します。たとえば東京学芸大学では100字から200字程度の論述を複数個書かせる問題を毎年出題しており、社会専修などを受験する場合は選択可能です。私立大学の個別学力試験で倫理を選択可能な大学も、文学部哲学科を抱える大学を中心にごく少数あり、たとえば上智大学、中央大学、日本大学、専修大学、愛知大学のそれぞれ一部学科では倫理を選択することが可能です。
 
そのほか、「哲学科」(※ 文学部などに「哲学科」という学科のある大学も存在する)の入試科目で、「倫理」を選択可能な場合が多いでしょう。
 
== 傍注・参考文献など ==