「高等学校世界史探究/産業革命Ⅱ」の版間の差分

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じつは産業革命以前から子どもや女性は低賃金で働かされていた
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(このように、資本家はあまり労働者の待遇を重視せず、そのため労働者の反感から、のちの19世紀ごろには労働者による労働運動や社会主義思想につながっていく。)
 
{{コラム|資本家は悪人だったのか?|
現代の歴史学の一説では、上述のような資本家に批判的な言説に対する反対意見もある。それは、じつは産業革命以前から子どもや女性は低賃金で働かされていたという指摘である(※ 帝国書院の教科書が、そのことを紹介している)。むしろ産業革命によって、子どもや女性が現金収入を得ることができたという側面もある。
 
(教科書会社は言わないが、)要するに、それ以前は、父親がどんなに無能でも戸主として家内制手工業によって一家の経済を仕切ることができたが、しかし産業革命によって、それが出来なくなったという側面もあるだろう。
 
どちらにせよ、無能な親のもとに生まれてしまった子どもにとっては、たまったものではない。いちぶの工場では、技能育成のため従業員に読み書きなどの教育もほどこしたと言われるが、裏を返すと、いちぶの家庭では子どもにまったく教育をしてないダメな父親もいたのだろう。妻や子どもが働かざるを得ない理由も、もとをただせば、その家庭の父親の収入が少ないからである。
}}
 
 
産業革命の結果、都市に人口が集中した。また、そのせいで都市の生活環境が悪化した。