「学習方法/高校卒業後の社会科公民の勉強ガイド」の版間の差分

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大学入試の過去問を活用する
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=== 「社会学」について ===
'''「社会学」というのは、社会科の公民分野では、ありません。''' 社会全体の性質について、哲学的というか思想というか、独特の手法で分析していくのが、社会学です。
 
「社会科」と「社会学」とは名前が似てますが、まったく別別の学問ですので、間違えないようにしましょう。
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* 法学入門
さて、「法学入門」というタイトルの本は、じつは入門書でない場合が多いのです。どういう事かというと、大学法学部の科目に「法学入門」という科目があって、その科目の事です。
 
 
== けっして完全マスターを最初は目指さない ==
けっして「民法と刑法を完全マスターしてから、次の法律を勉強しよう!!」とか思わないことです。
 
そういう発想だと、民法の完全マスターだけでも人生の数十年が掛かるので、借地借家法などの実務的な法律を、なにも勉強できなくなります。(ひょっとしたら、一生、民法・刑法の完全マスターは無理かもしれない・・・)
 
あくまで、ほかの実務的な法律を勉強するための基礎知識として、民法や刑法が習得できれば、当面は良いのです。
 
 
 
 
=== 結局、どう法学書を買えばいいのか? ===
==== 民法 ====
民法の教科書をいくら読み込んでも、株式会社など「会社」の法律上における仕組みすら、民法だけでは、ぜんぜん分かるようにはなりません。
 
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どうしても書店の資格コーナーの法学書を入門書として買うならば、「法学検定」4級の本を買うのが安全でしょう。他の検定試験で「ビジネス法務検定3級」というのもあるので、会社法などの知識が早めに必要な人は、それを買うのも良いでしょう。
 
*==== 刑法 ====
現状では、刑法の勉強をしたい場合、大学生向けの刑法の専門書を読むしかありません。
:(※ 未記述)
 
民法なら、商業高校の教科書でも、いろいろと民事法の全般を横断的に説明してある高校教科書があります。しかし刑法・刑事法では、そういう高校教科書が無いのです。
 
 
大学生向けの「刑事法」の教科書を読んでも、内容のほとんどは刑法です。
 
道路交通法とか軽犯罪法とかも横断的に解説するような刑法書は、実用書を除くと、あまりありません。その実用書じたい、刑法の実用書の場合は、なかなか書店では売ってなかったりします。
 
 
民法が1000条ちかくあるのに比べ、刑法は200条ほどですが、しかし刑事行政の実務では(専門外なので聞いた話ですが・・・)、刑法以外の道路交通法だの軽犯罪法だの、独占禁止法やら知的財産法やら各種の法律にある刑事罰規定だの、刑法以外のさまざまな法律が関わってきて、かなり学習が膨大になります。
 
このような問題もあり、独学者には、あまり刑法・刑事法だけには、深入りしないほうが安全です。
 
 
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進路や職業などに応じ、適切な分野を、今後も学習を継続していく必要がある。
 
== 大学入試の過去問を活用する ==
大学入試の『地理』の統計問題では、検定教科書では諸般の事情で紹介できないけど、大学の学者が紹介したい意義ある統計を、出題している場合があります。
 
大学入試の『政治経済』でも同様に、大学の政治学者や経済学者が、その分野の志望者に紹介したい知識を、出題している場合があります。
 
 
このため、センター試験や有名国立大の、『地理』や『政治経済』の科目の過去問を調査することで、公民分野の発展的な知識を獲得できます。
 
教育評論では、しばしば、入試制度への批判として「大学入試では、高校レベルを超えた悪問・難問が、大学入試に出題されている!(けしからんゾ!!)」などの批判がありますが、裏をかえすと、高校卒業後の勉強になら入試問題が(そこそこ)利用できるわけです。
 
特に、地理科目の入試で紹介される統計のなかには、一般的な大学レベルの政治学や経済学の教科書では、なかなか お目に掛かれない統計もありますので、ときどき受験地理の統計グラフに目を通しておくと、良い勉強になります。
 
 
もしかしたら、いちいちアカ本(教学社の入試過去問集)を買わなくても、やや難問の高い問題集を購入することで(もちろん、解説付きの問題集を買う必要がある)、勉強できるでしょう。(アカ本は分厚いので、センター全科目や主要大学のアカ本を買い揃えると、「読みきれないよ・・・」と憂鬱な気分になってします。)
 
また、受験勉強になるので、将来、もし大学受験したときの自分の偏差値もあがるので、一石二鳥です。
 
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