「学習方法/大学受験5教科全般」の版間の差分

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センター試験の各年度の難易度について
推敲
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以上を踏まえたうえで最も重要なことは、けっして受験校が絞られる前から早々に科目を絞らないことです。受験校の最終決定はセンター試験後にしかできませんが、このとき受験した科目が少なかったために不本意な出願をせざるを得なくなることが少なくありません。特に高校1・2年次に科目を絞るなどは論外ですので、塾などのそのような指導を鵜呑みにしないように気をつける必要があります。
 
==* センター試験の過去問集について ==
大学入試の過去問といえば二次試験対策では(教学社の)「赤本」が有名です。センター試験の「赤本」ももちろん出版されています。しかし、センター試験の過去問集は他社からも刊行されていますので、解説の質や掲載年数をよく比較してから購入するのがよいでしょう。また、過去問以外にも、出版社独自に作成したマーク型問題を集めた問題集や、予備校が出版するマーク型模擬試験の過去問集も発売されています。現行カリキュラムで有効な過去問は数が限られていますので、過去問だけでなくこれらの問題集も必要に応じて活用するとよいでしょう。
入試の過去問といえば(教学社の)「赤本」が有名ですが、しかし、分厚いのが欠点です。
 
==* センター試験の各年度の難易度について ==
特にセンター試験の場合、科目数が多いこともあり、5教科すべての赤本をそろえると、かなり厚くなります。また、そもそも、読みきれません。
センター試験の問題の難易度は、年ごとにかなりのばらつきがあります。大学入試センターは毎年の平均点を公開していますので、過去問演習をする際は平均点を参考に、自分が解いている問題は難易度が高かったのか低かったのかも見ることで、実力を過信したり過剰に不安になったりすることを防ぐことができます。
 
学生は、過去25年分も、センター過去問を読み切る必要はありません。そもそも、20年ほど昔は、現代とはカリキュラムが違いますので、あまり参考になりません。
20年ほど昔の入試を調べる作業は、教員や塾講師などが行うことです。
 
じつは、他社から、掲載年度を減らしたセンター試験過去問集が出ています。学生はなるべく、そちらを使うほうが効率的でしょう。
 
なお、同じ出版社から名前の似ている「センター試験対策問題集」などが出ていますが、対策問題集は過去問集とは違いますので、間違えないようにしてください。
 
 
== センター試験の各年度の難易度について ==
センター試験の各教科の問題は、年度によって、かなり難しい場合があります。
 
年度によっては、英語がやたらと難しい年だったり、あるいは国語がやたらと難しい年だったり、地理がやたらと難しかったり、・・・などと年度ごとに、バラバラです。
 
特に地歴公民の場合、科目ごとの難度の差は、受験勉強で要求される暗記の量を大幅に左右します。
 
現役生のセンター対策では、まず、難度が標準レベルの年度の問題を、確実に解けるようにすれば良いのです。それぞれの科目のセンター試験での標準レベルの難度を知るため、過去問勉強では、最低でも3年分ほどは、問題練習しておく必要はあります。
 
センター試験を終え、自己採点後に出願校を検討する際にも、自分の取った点数をどう評価するかを考えるためには、受験生全体の傾向を知ることが必要になります。ただし、予備校による「センターリサーチ」や、それをもとにした「バンザイシステム」などの合否判定システムは非常に多くの受験生が参考にするため、額面通りに受け止めて出願する受験生が多ければその受験生たちは失敗しやすくなります。データを参考にすることは必要ですが、データに振り回されないようにすることも必要です。
 
== 二次試験の科目選択 ==
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== 検定教科書の難易度 ==
日本史や世界史など、いくつかの科目の検定教科書には、難易度に差をつけた、いくつかの種類の教科書があります。教科書会社ごとの違いだけでなく、同じ教科書会社が複数種類の難易度の教科書を出版している場合もあります。たとえば山川出版の世界史Bの検定教科書には、同じ「世界史B」科目でも、難度別の3種類の検定教科書があります。これらの中から、学校ごとに、その学校の教員が適切と考える教科書を選定し、採用しています。
 
たとえば山川出版の世界史Bの検定教科書には、同じ「世界史B」科目でも、難度別の3種類の検定教科書があります。
 
このことは、低学年のうちは、そこまで気にする必要はありません。低学年のうちは、あくまで高校で与えられた教科書に従って学習するのが基本です。いずれにせよ、検定教科書だけでなく、参考書や問題集なども、受験合格のためには勉強する必要が生じます。
 
また、一般的な高校の普通科なら、進学希望で文系志望コースなら、3年生では入試対応のできるバージョンの教科書を使うハズでしょう。
 
高校教科書で難度の差が顕著なのは、せいぜい歴史科目(世界史Bと日本史B)くらいであり、歴史科目以外の「地理」科目や公民科目(「政治経済」や「倫理」)、あるいは「英語」教科や「国語」教科などでは、そこまで差は顕著ではなく、気にする必要はありません。
 
国語・英語や地理・公民などでは、どのみち参考書が必要だからです。
 
また、理系科目については、教科書会社ごとの難度の差は、ほとんど無く、まず気にする必要は無いと思われます。
 
このことは、低学年のうち生徒そこまで気にする必要はありません。低学年のうちは、あくまで高校で与えられた教科書に従って学習するのが基本です。いずれにせよ、検定教科書だけでなく、参考書や問題集なども、受験合格のためには勉強する必要が生じます。
 
なお、もし高校卒業後に浪人や再受験をしていて、検定教科書を買いたい場合などで、しかし高校現役時代と受験科目が変わるなどして、どの検定教科書を買えばいいのかが、よく分からなければ、とりあえず地元の進学校で採用している教科書を買うなどすれば、良いでしょう。