「学習方法/高校日本史」の版間の差分

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なお、市販の高校生向けの日本史史料集には、日本語の文書しかありませんが、実際の日本史研究では、英語やオランダ語などで書かれた外交文書や日記なども読めるようにする必要があります。
小中学で習った用語の暗記には、深入りしない
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# 数学には、個別の問題を考える上で有用な公式というものがある。日本史科目には、計算式がない。ただ、個々の日本史上の事柄について、まとめて考えることを可能にする判断基準は、ある程度まとめうる。それを見出してくことが、日本史学習法の一つとして挙げられる。
 
 
==語句のまとめ==
== 小中学で習った用語の暗記には、深入りしない ==
大学入試では、小学校と中学校で習った用語も平気で出題されますが、しかし、それら小中レベルの用語の復習・暗記ばかりに学習時間を使ってしまうと、高校で習う新規の話題の学習時間が不足します。
 
たとえば、「源頼朝」(みなもとのよりとも)も「義経」(よしつね)も、大学入試には出題されますが、しかし高校生の勉強では、源義仲(よしなか)などの、高校で新しく習う人物を中心に勉強したほうが良い、と思います。
 
なので、小中で習った用語を、あまり覚えていなくても、どんどんと高校レベルの内容の学習をしましょう。
 
このため、東京書籍などの うすめの教科書よりも、山川出版や実教出版などの 厚めの教科書を読んだほうが、復習に振り返る時間が減るので、効率的だと思います。
 
 
== 国語の古文も読む ==
本屋に行って、参考書コーナーの国語の参考書の場所に、『平家物語』など古典の和訳本が売っています。値段も安いので、シリーズひととおり買って来て、読みましょう。
 
国語科目の成績もアップするし、日本史の記憶力もアップするので、一石二鳥です。
 
文芸の歴史の勉強については、江戸時代までの作品なら、国語の参考書での原作を読んでしまったほうが、てっとり早いです。
 
ただし、入試の日本史には、古典文学の文章は出ませんので、その事には注意してください。
 
 
== 山川出版だけを読まない ==
山川出版の『詳説 日本史』は、語句の多いことで有名なので受験対策として評判が高いのですが、しかし、じつは掲載語句を多く紹介するために、ひとつひとつの話題の掘り下げが、やや浅くなっています。
 
また、日本の大学受験では、山川出版の教科書が受験日本史の定番となってることを意識してか、受験競争の暗記競走を激化させないためにか、山川の教科書では、あえて説明を省いている話題もあります。
 
なので、実教出版あたりの教科書で、詳細な補足説明を補いましょう。実教出版が、厚めの教科書を出しており、説明も、ややマニアックなことまで、説明していたりします。ただし、マニアックなことまで実教出版の教科書には書いてあるので、それは覚える必要がありません。山川と実教の両方に書いてある話題を中心に勉強しておけば、とりあえず、問題は無いと思います。
 
基本的に「大は小をかねる」ですので、分厚い山川出版や実教出版の教科書をつかっておけば、他社のうすめの教科書は使わずに済むかもしれません。
 
 
== 語句のまとめ ==
=== まとめの手順 ===
 まとめの手順は、教科書の索引で、書く語句の登場するページを知る。そのページおいて、その語句の登場する文章を確認する。あわせて用語集も引く。その書き抜いた文章のなかの、他の固有名詞についても、索引をつかって調べ、また用語集も引く、というものである。