「朝鮮語/字母の名称」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Gminky (トーク | 投稿記録)
ページの作成:「朝鮮語の字母の名称は,基本的に,母音は[ㅇ-],子音は[-ㅣ으-]の形式で名付けられています。子音には,[-ㅡ]の形式で略称も…」
(相違点なし)

2018年6月21日 (木) 11:38時点における版

朝鮮語の字母の名称は,基本的に,母音は[ㅇ-],子音は[-ㅣ으-]の形式で名付けられています。子音には,[-ㅡ]の形式で略称も定められています。

母音字母の名称

[a]
[ja]
[ɔ]
[jɔ]
[o]
[jo]
  • [u] 日本語の「う」よりも唇を丸めた音です。
  • [ju] 日本語の「ゆ」よりも唇を丸めた音です。
  • [ɯ] 日本語の「う」よりも唇を平らにした音です。舌は「う」の位置で、唇は「い」の形状です。
  • [i] 日本語の「い」とほぼ同じ音です。
  • [e] 日本語の「え」とほぼ同じ音です[1]
  • [je] 日本語の「イェ」とほぼ同じ音です[2]
  • [e] 日本語の「え」とほぼ同じ音です。
  • [je] 日本語の「イェ」とほぼ同じ音です。
  • [we] 日本語の「ウェ」とほぼ同じ音です[3]
  • [wi] 日本語の「ウィ」とほぼ同じ音です[4]
  • [ɯi] 「ㅡ→ㅣ」の順に発音する音です。日本人には「うい」に聞こえます。
  • [wa] 日本語の「わ」とほぼ同じ音です。
  • [wɔ] 日本語の「うぉ」よりも口を広げた音です。
  • [we] 日本語の「ウェ」とほぼ同じ音です。[5]
  • [we] 日本語の「ウェ」とほぼ同じ音です。

なお、「ㅐ・ㅒ・ㅙ」と「ㅔ・ㅖ・ㅞ」は、同じ発音ですが、歴史的に見ると、元々ㅐは[ai]と、ㅔ[ei]と発音されていたのが、それぞれ[ɛ]、[e]に変化し、さらに[e]に合流したもの[6]です。また、人名などでㅐかㅔかを区別して伝える必要があるときは、文字をㅏとㅣ、ㅓとㅣにそれぞれ分解して発音することがあります。

半母音字母とその発音

  •   [w] 日本語の「わ,ウィ,ウェ」の子音とほぼ同じ音です。子音字母として扱われます。
  •   [j] 日本語の「や,ゆ,イェ,よ」の子音とほぼ同じ音です。母音字母として扱われます。

子音字母の名称

  • - [k] 日本語の「か行」の子音に近い音です。
  • - [n] 日本語の「な行」の子音です。
  • - [t] 日本語の「た、て、と」の子音に近い音です。
  • - [ɾ] 日本語の「ら行」の子音です。
  • - [m] 日本語の「ま行」の子音です。
  • - [p] 日本語の「ぱ行」の子音に近い音です。
  • - [s] 日本語の「さすそそ」の子音です。
  • - [ŋ,無] 終声に用いられるときは、日本語の「か゚行」の子音です。初声に用いられるときは、初声がないことを表します。
  • - [tɕ] 日本語の「ちゃちゅちょ」の子音に近い音です。
  • [tɕʰ] 日本語の「ちゃちゅちょ」の子音を帯気音化した音です。
  • [kʰ] 日本語の「か行」の子音を帯気音化した音です。
  • [tʰ] 日本語の「た、て、と」の子音を帯気音化した音です。
  • [pʰ] 日本語の「ぱ行」の子音を帯気音化した音です。
  • [h] 日本語の「はへほ」の子音とほぼ同じ音です。
  • [ʔk] 日本語の「っか」の子音に近い音です。
  • [ʔt] 日本語の「った」の子音に似た音です。
  • [ʔp] 日本語の「っぷ」の子音に似た音です。
  • [ʔs] 日本語の「っさ」の子音に似た音です。
  • [ʔtɕ] 日本語の「っちゃ」の子音に似た音です。
  •   [ɾ~-] ㄹ又はㅇ(無)と発音されます。
  •   [l] 英語のlに似た音です。
  • ㅿ [t~ɾ] ㄹ又はㄷと発音されます。
  • ㆆ [ʔ] 日本語の「あっ」の「っ」の部分の音です。
  1. ^ 標準発音法では[ɛ]ですが、現実には、[e]と発音する場合がほとんどです。
  2. ^ 標準発音法では[jɛ]ですが、現実には、[je]と発音する場合がほとんどです。
  3. ^ 標準発音法では[ø]と発音することが原則ですが、[we]のように発音することが許容されており、現実にはこちらの発音をする場合がほとんどです。
  4. ^ 標準発音法では[y](日本人には「ユ」に聞こえる音)と発音することか原則ですが、[wi]のように発音することが許容されており、こちらの発音をする場合がほとんどです。
  5. ^ 標準発音法では[wɛ]ですが、実際には[we]と発音する場合がほとんどです。
  6. ^ 厳密には、[ɛ]と[e]の間の音です。