「DOS入門」の版間の差分

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163 行
:*インストールディレクトリ
:*Windows起動中のロゴを表示させる。(Windows9x)
 
= コマンド =
DOSのコマンドは、
'''内部コマンド'''と'''外部コマンド'''
に大別される。
内部コマンドとは標準シェル<tt>COMMAND.COM</tt>の内蔵コマンドである。
外部コマンドとは<tt>COMMAND.COM</tt>に内蔵されていない、
<tt>.COM</tt>形式あるいは<tt>.EXE</tt>形式で提供されているコマンドである。
<tt>.BAT</tt>形式を使うと、一度に複数のコマンドを実行できる。
 
== 基本コマンド ==
 
=== <tt>DIR</tt>について ===
 
ディレクトリの内容を表示するための内部コマンド (UNIXの<tt>ls</tt>に相当)。
ディレクトリの中身を知りたい場合によく使われる。
 
(詳しく知りたい場合は、<tt>DIR /?</tt>とコマンドの後に<tt>/?</tt>)
 
サンプル出力 (全てBochs上のFreeDOSより)
==== <tt>DIR</tt> ====
 
<pre>
C:\>dir
Volume in drive C is FREEDOS
Volume Serial Number is 4228-11FA
 
Directory of C:\
 
KERNEL SYS 41,293 08-04-02 11:32a
COMMAND COM 86,413 07-30-02 12:17a
DOS <DIR> 11-14-02 10:43a
FDCONFIG SYS 263 11-14-02 11:05a
EDIT EXE 62,277 08-11-04 7:38p
EDIT HLP 29,452 04-28-04 1:22a
5 file(s) 219,698 bytes
1 dir(s) 5,402,624 bytes free
 
C:\>
 
</pre>
 
===== <tt>DIR /W</tt> =====
例1:
<pre>
C:\>dir /w
Volume in drive C is FREEDOS
Volume Serial Number is 4228-11FA
Directory of C:\
 
KERNEL.SYS COMMAND.COM [DOS] FDCONFIG.SYS EDIT.EXE
EDIT.HLP
5 file(s) 219,698 bytes
1 dir(s) 5,402,624 bytes free
 
C:\>
</pre>
例2:
 
<pre>
Directory of C:\DOS\BIN
 
[.] [..] RIPCORD.COM ASSIGN.COM ATTRIB.COM
CHOICE.EXE CMDXSWP.COM COMMAND.COM KSSF.COM PTCHSIZE.EXE
VSPAWN.COM COMP.COM DEBUG.COM DISKCOMP.EXE DISKCOPY.EXE
DISKCOPY.INI DELTREE.COM DELTREE2.COM EDIT.EXE EDIT.HLP
EMM386.EXE HIMEM.EXE EXE2BIN.COM FC.EXE FDISK.EXE
FDISK.INI FDISKPT.INI FDISKB.EXE FDXMS.SYS FDXMST.SYS
FDXXMS.SYS FDXXMST.SYS XMSTEST.EXE FDXM286T.SYS FDXMS286.SYS
XMS2TEST.EXE FIND.EXE FORMAT.EXE FASTHELP.BAT FDHELP.EXE
[FILES] HELP.EXE HELP.HTM LABEL.EXE MEM.EXE
[MKEYB] MIRROR.EXE MODE.COM MORE.EXE MOVE.EXE
NANSI.SYS PRINT.COM PRINTQ.EXE 28MON.COM 2CMON.COM
API28.COM API28I16.COM REPLACE.EXE SCANDISK.EXE SHARE.EXE
CDCACHER.EXE CDHDREAD.EXE KLUDGE0.EXE NBSTAT.EXE SHSUCDHD.EXE
SHSUCDN.EXE SHSUCDX.EXE SHSUDRVX.EXE SHSUSERV.EXE SORT.EXE
JOIN.EXE SUBST.EXE SWSUBST.EXE SYS.COM BITDISK.EXE
TDSK.EXE TREE.COM UNDELETE.EXE UNFORMAT.EXE XCOPY.EXE
[KEY] KEYB.BAT KEYMAN.EXE LISTXDEF.EXE SCANKBD.EXE
XKEYB.EXE XKEYBRES.EXE
82 file(s) 1,872,278 bytes
5 dir(s) 5,402,624 bytes free
 
C:\DOS\BIN>
 
</pre>
場合によっては、<tt>DIR</tt>コマンドを入力しても、長すぎて全てを見られないときがある。
 
例:
 
<pre>
SHSUCDX EXE 15,726 10-20-00 3:34p
SHSUDRVX EXE 12,849 10-20-00 3:19p
SHSUSERV EXE 113,520 05-09-96 8:12p
SORT EXE 14,816 01-24-95 3:20p
JOIN EXE 54,096 08-05-00 4:07p
SUBST EXE 54,096 08-05-00 4:07p
SWSUBST EXE 54,096 01-26-97 11:35p
SYS COM 10,687 08-16-02 11:29p
BITDISK EXE 10,311 06-22-95 1:10a
TDSK EXE 18,183 12-12-95 2:30a
TREE COM 9,893 07-07-01 12:33p
UNDELETE EXE 9,103 08-30-02 11:30p
UNFORMAT EXE 36,231 03-24-99 8:31p
XCOPY EXE 15,102 09-07-01 12:10a
KEY <DIR> 11-14-02 11:03a
KEYB BAT 23 08-17-01 4:55a
KEYMAN EXE 6,202 04-14-02 2:09p
LISTXDEF EXE 3,366 04-14-02 2:09p
SCANKBD EXE 6,627 04-14-02 2:09p
XKEYB EXE 12,657 07-27-02 6:57p
XKEYBRES EXE 5,986 07-27-02 6:57p
82 file(s) 1,872,278 bytes
5 dir(s) 5,402,624 bytes free
 
C:\DOS\BIN>
 
</pre>
 
 
そのような場合は、
 
===== <tt>DIR /P</tt> =====
コマンドを使用する。
このコマンドを使用すると『次の頁を見るためには、何かキーを押してください』と表示されるので、次の頁を見たい場合は、何かキー(Enter等)を押す。
 
 
<pre>
Volume in drive C is FREEDOS
Volume Serial Number is 4228-11FA
 
Directory of C:\DOS\BIN
 
. <DIR> 11-14-02 10:44a
.. <DIR> 11-14-02 10:44a
RIPCORD COM 5,805 09-04-02 7:20a
ASSIGN COM 13,867 01-27-97 12:46a
ATTRIB COM 7,136 08-01-02 2:00a
CHOICE EXE 12,032 08-31-02 4:20p
CMDXSWP COM 88,043 07-29-02 10:38p
COMMAND COM 86,413 07-29-02 10:42p
KSSF COM 828 07-29-02 10:42p
PTCHSIZE EXE 13,104 07-29-02 10:42p
VSPAWN COM 953 07-29-02 10:42p
COMP COM 1,285 11-27-94 3:48p
DEBUG COM 19,606 11-24-01 7:55p
DISKCOMP EXE 18,688 05-01-01 9:48p
DISKCOPY EXE 46,176 07-15-01 2:17p
DISKCOPY INI 512 07-15-01 2:05p
DELTREE COM 4,210 04-24-00 1:02a
DELTREE2 COM 3,858 04-24-00 1:02a
EDIT EXE 336,449 06-23-01 2:03p
Press any key to continue . . .
 
 
</pre>
 
=== <tt>CD</tt> (<tt>CHDIR</tt>) について ===
 
'''カレントディレクトリ'''を変更する際に使用するコマンドである。
 
==== <tt>CD</tt> ====
ディスクA:\BINからの一つ上のフォルダに移動したい時には、
 
 
<pre>
A:\BIN>cd ..
 
A:\>
 
</pre>
 
.(ピリオド)は'''カレントディレクトリ'''を表す。
上記の場合、連続してピリオドを記述しているが、これは'''1階層上のディレクトリ'''を指定した事になる。
 
== コマンドリファレンス ==
*ATTRIB
*:ファイル属性の変更。+R/-R(読みとり専用属性)、+H/-H(隠しファイル属性)、+S/-S(システムファイル属性)、+A/-A(アーカイブ属性)の内操作したい物を記述し、その後に対象のファイル名を指定する。
*CLS
*:画面に表示されている情報を消去する。
*COLOR
*:文字色・背景色を設定できる。
*COMMAND
*:COMMAND.COMを起動する。プロンプトから呼び出しても、意味がない。
*COPY
*:ファイルをコピーする。コピー元のファイルと、コピー先(別ドライブや別ディレクトリを指定したり、別の名前でコピーを作ったりできる)を指定する。2つ以上のファイルを結合しながらコピーすることもできる。
*DEL
*:ファイルの削除。削除対象のファイル名を指定する。
*DELTREE
*:指定のディレクトリ以下を全て削除する。
*EXIT
*:COMMAND.COMを終了する。ほかのソフトウェアから呼び出された場合、そのソフトウェアに戻るが、それ以外の場合は何も起こらない。
NEC PC9800シリーズの場合はハードディスクのアクセスアームを元に戻す機能を備えているため、
実行して電源を落とさないとハードディスクのデータが破壊される可能性がある。
*FC
*:ファイル比較
*FDISK
*:パーティーションの管理を行う。下手に操作すると、データを失うので、慣れるまでパーティーションの編集はしない。
*FORMAT
*:ディスクのフォーマットを行う。
*INTERLINK
*:DOSレベルで2台のPCをP2P接続するためのソフトウエア。接続にはRS-232Cかパラレルプリンターポートを使う。ホストとなるマシンのHDがゲストとなるPCで操作できるようになる。
*LABEL
*:ドライブのボリュームラベルを変更する。ドライブを指定しその後に新しいボリュームラベルを指定するか、もしくはドライブ名だけ指定してコマンドが出すプロンプトで新しいボリュームラベルを指定する。
*MD(MKDIR)
*:ディレクトリを作成する。作成するディレクトリを指定する。
*MEM
*:メモリーの使用状況などを確認できる。
*MODE
*:デバイスの設定を行う。画面のサイズも変更できる。
*MORE
*:1画面毎にキー入力を待つ表示。"<"の後に表示するファイルを指定するか、もしくは他のコマンドの後に"| MORE"を付ける。Windowsでは、ファイル名をパラメーターにすることができる。
*MOVE
*:ファイルの移動。RENと異なり、ディレクトリやドライブを超えた移動ができる。
*PROMPT
*:プロンプト( '''C:\>''' など)を変更する。
*RD(RMDIR)
*:ディレクトリの削除。削除するディレクトリを指定するが、そのディレクトリは空でなければならない。
*REN
*:ファイル名の変更。変更したいファイルの場所と、新しい名前を指定する。
*SCANDISK
*:ディスクのエラーを検査する。
*SET
*:環境変数の設定。例えばSET TEMP=C:\TEMPなどとして設定し、その後COPY ''FILENAME'' %TEMP%と実行するとあたかもCOPY ''FILENAME'' C:\TEMPと実行したかのように振舞われる。
*SYS
*:DOSシステムの転送。IO.SYS, MSDOS.SYS, COMMAND.COMなどを指定ドライブへコピーするが、バージョンによって転送するファイルに若干の違いがある。
*TIME/DATE
*:マシンの日付及び時刻を設定する。
*TREE
*:ディレクトリ構造を表示する。
*TYPE
*:テキストファイルの中身を表示する。
*VER
*:DOSのバージョン番号を表示する。
*XCOPY
*:拡張されたCOPYコマンド。ファイルだけではなく、ディレクトリのコピーを行うことができる。
 
<!-- == MS-DOS API == -->
 
== 参考文献 ==
* 「MS-DOSってなんどすか?」 粟野邦夫著 (1987/01) ISBN 4-89369-014-0
 
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{{DEFAULTSORT:MS-DOS/PC-DOSにゆうもん}}
[[Category:ソフトウェアのマニュアル]]
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