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なお、PC DOSまたはDR DOSの場合には<tt>IO.SYS</tt>は<tt>IBMBIO.COM</tt>に,<tt>MSDOS.SYS</tt>は<tt>IBMDOS.COM</tt>
となる。また、<tt>AUTOEXEC.BAT</tt>は<tt>COMMAND.COM</tt>から呼び出されるため、<tt>CONFIG.SYS</tt>において<tt>SHELL</tt>変数を<tt>COMMAND.COM</tt>以外を指定した場合には読み込まれない。
 
== 環境設定 ==
 
<tt>CONFIG.SYS</tt>と<tt>AUTOEXEC.BAT</tt>を書き換えることで行う。
MS-DOSバージョン7では、<tt>MSDOS.SYS</tt>も用いる。
 
=== <tt>CONFIG.SYS</tt> ===
==== デバイスドライバ ====
<tt>DEVICE</tt>、<tt>DEVICEHIGH</tt>文によって組み込む。
主なデバイスドライバには次のものがある。
 
*メモリ管理ドライバ
** [[Wikipedia:XMS|XMS]]ドライバ (<tt>HIMEM.SYS</tt>)
** [[Wikipedia:Expanded_Memory_Specification|EMS]]ドライバ (<tt>EMM386.EXE</tt>)
*** 互換ドライバとして[[Wikipedia:QEMM|QEMM]]などが開発・販売された
* マウスドライバ (<tt>MOUSE.SYS</tt>)
** NEC PC-98シリーズ版MS-DOSでのみ提供されている
** PC/AT互換機用のDOSでは常駐プログラムとして<tt>MOUSE.COM</tt>が提供されている
* 日本語フロントエンドプロセッサ (FEP)
 
具体的には
: <tt>DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS</tt>
などのように記述する。
 
なお、<tt>DEVICEHIGH</tt>文を用いる場合には、Upper Memory Blocksを使用するため、<tt>HIMEM.SYS</tt>またはそれに準ずるドライバを<tt>DEVICE</tt>文で読み込んだ後に使用しなければならない。
 
==== 常駐プログラムの読み込み ====
日本語FEPやマウスドライバなどの常駐プログラムを<tt>CONFIG.SYS</tt>から読み込む場合には、
<tt>INSTALL</tt>文または<tt>INSTALLHIGH</tt>文を使う 。
<tt>INSTALL</tt>文を使うことで、
<tt>AUTOEXEC.BAT</tt>を使わずに設定ファイルを構成することもできるが、
歴史的経緯から<tt>INSTALL</tt>文はあまり使われない。
 
なお、
<tt>DEVICE</tt>文における<tt>DEVICEHIGH</tt>文と同じく、
Upper Memory Blocksを使う関係上<tt>HIMEM.SYS</tt>の読み込みよりも後に<tt>INSTALLHIGH</tt>を使わなければならない。
 
; 例 : <tt>INSTALL=C:\DOS\MOUSE.COM</tt>
 
==== シェル設定 ====
<tt>SHELL</tt>文によって設定する。
通常は標準シェルである<tt>COMMAND.COM</tt>を使用する。
 
具体的には
: <tt>SHELL=C:\COMMAND.COM /P</tt>
などのように記述する。
 
なお、末尾の<tt>/P</tt>は必須。
 
==== その他 ====
* <tt>DOS</tt>文<br/>システムの一部をHigh Memory AreaやUpper Memory Blocksに読み込む際に使用する。
** <tt>HIGH</tt> ... High Memory Areaに読み込む
** <tt>UMB</tt> ... Upper Memory Blocksに読み込む
; 例 : <tt>DOS=HIGH,UMB</tt>
* <tt>DOSDATA</tt>文<br/>PC DOS 7.0以降のみ使用可能。
; 例 : <tt>DOSDATA=UMB</tt>
 
=== <tt>AUTOEXEC.BAT</tt> ===
<tt>AUTOEXEC.BAT</tt>は<tt>COMMAND.COM</tt>が起動時に必ず読み込むファイルである。
実体は通常のバッチファイルになっている。
 
このファイルには常駐プログラムやDOSの起動時に自動的に実行させたいアプリケーションを書きこむ。
 
主に使われる用途としては次のようなものがある。
* ディスクキャッシュ
* CD-ROMドライブ名の割り当て
** DOSでCD-ROMドライブを使うためには、デバイスドライバの読み込みだけではなく、<tt>MSCDEX.EXE</tt>などの常駐ソフトウェアが必要になる
* Windowsを起動させる (Windows 3.xまで)
 
記述方法は絶対パスもしくは相対パスで行う。
具体的には
: A:\WINDOWS\WIN.COM
: .\WINDOWS\WIN.COM
などのように記述する。
 
なお、常駐ソフトウェアを読み込む際には<tt>CONFIG.SYS</tt>の<tt>DEVICE</tt>文に対する<tt>DEVICEHIGH</tt>文のように、
High Memory Areaに常駐させるための<tt>LOADHIGH</tt>文 (省略記法: <tt>LH</tt>) が用意されている。
 
=== MSDOS.SYS ===
 
MSDOS.SYSはCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATと違い、編集できる場所が限られている。もし、編集してはならない場所を編集した場合、MS-DOSが起動できなくなるケースが多い。
 
主に以下の用途で使われる。
:*デフォルトシェル
:*起動ドライブ
:*インストールディレクトリ
:*Windows起動中のロゴを表示させる。(Windows9x)