「高校化学 セラミックス」の版間の差分

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:なぜだか検定教科書では触れられてないが、酸化チタンによる光触媒は、光があたることで、水を酸素と水素に分解する性質をもつ。
:このため、科学業界では、過去に光合成(による酸素の発生)との類推が話題になった時代もあった。(光合成でも、光と水が必要だし、発生物が酸素なので)。 発見当初(1970年代ごろ)は「エネルギー源として、酸化チタンの水分解による酸素発生・水素発生の仕組みを使おう」と期待されたこともあるが、しかし、2010年代の現在では、酸化チタンの水分解の水素/酸素発生のしくみをそのままエネルギー源とする応用の話は、ぜんぜん聞かない。(おそらく、あまり費用効率が良くないのだろう。植物に光合成をさせたほうが安価なのだろう。)
:たとえば1990年代ごろに出版された、光触媒についての昔の文献を読むと、酸素の発生について文献中で光合成との関係を類推していたりする。ただし、2010年代の現在では、そのような類推をする教科書は少ない。
 
さて太陽電池としても、酸化チタンは利用されている。酸化チタンそのものは紫外線しか吸収しないため効率が低いため、色素を添加して、色素に可視光を吸収をさせて、そのエネルギーを酸化チタンが利用できるように工夫した太陽電池が開発されており、色素増感型(しきそぞうかんがた)太陽電池と言われている。(「色素」そのものはセラミックではない。混同しないように。色素は一般に有機高分子である。)