「高等学校生物/生物II/遺伝情報の発現」の版間の差分

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:(※ どの検定教科書や参考書にも書いてある話題だが、まだ1998年に発見されてから年月が十数年ほどしか経ってないので(2015年に本文を記述)、よって未解明などの部分も多く、参考書でも発展項目として扱われている。)
 
* RNA干渉
[[ファイル:RNAi.jpg|thumb|right|350px|RNAi]]
mRNAの転写後に、もし、細胞内などに、そのRNAとは他のある短いRNAが存在しておりいる場合、そのある短いRNAがmRNAに結合して、mRNAを分解したりボソ-ムを妨げたりするなどして、mRNAに(たいていは抑制的・妨害的に)関わることを'''RNA干渉'''(RNA interference、略称:'''RNA i''')という。
 
このような反応によって、mRNAの発現が妨げられる。
 
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センチュウなどに存在する。
 
このため、外部の病原体や異物などの分解の仕組みとして、RNA干渉が発達してきたのだろうと考える研究者もいる。(参考文献: 裳華房『理工系のための生物学』、坂本順司、2015年8月10日 改訂版、133ページ、傍注、)
発見者はファイアーとメローであり、センチュウを用いた実験で1998年に発見された。ファイアーらはノーベル生理学・医学賞を2006年に受賞した。
 
 
RNA干渉の発見者はファイアーとメローであり、センチュウを用いた実験で1998年に発見された。ファイアーらはノーベル生理学・医学賞を2006年に受賞した。
 
医療応用などにも期待されており、RNAの制御を通してDNAの発現を制御できそうだという期待をされている。