「高等学校生物/生物II/遺伝情報の発現」の版間の差分

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typo イクオリン
RNA干渉について、検定教科書では、免疫的な説明による仮説は前書きされてないことを追記。また、wikibooksでは前書きした理由も記述。
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DNAの半保存的複製の仮説は、'''メセルソンとスタールの実験'''で証明された。
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* メセルソンとスタールの実験
 
まず、基準として、あらかじめ通常の窒素<sup>14</sup>Nをふくむ培地で、大腸菌を培養しておく。この基準とはべつに、もう一種類、重窒素<sup>15</sup>Nをふくむ培地を、次のように用いる。
58 行
 
この実験によって、DNAの半保存的複製は証明された。
 
=== アカパンカビのアルギニン要求株 ===
[[File:アカパンカビのアルギニン合成過程.svg|thumb|600px|アカパンカビのアルギニン合成過程]]
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[[ファイル:RNAi.jpg|thumb|right|350px|RNA干渉のしくみ<br>ダイサーといわれる酵素で二本鎖RNAを分解する。<br>切断されたRNAがタンパク質を結合し、RISCといわれる複合体を形成する。<br>このRISCが、翻訳などの妨害をする。]]
 
;前書き
ある生物の細胞内に、もし外部からウイルスが侵入した場合、その細胞はすでにウイルスに感染されてしまってるので、生物はウイルスの増殖を防ぐ必要があり、ウイルスに感染した細胞の増殖やさまざまな活動を止めなければならないだろう。
 
上記のような理由だろうか、下記のような実験事実がある。
 
;実験事実など
まず、真核生物では、RNAには、翻訳を行わない種類のものや、翻訳を妨害するものがあることが、わかっている。
 
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::↓
:こうして出来上がった複合体が、mRNAを分解したり、リボソームによる翻訳を妨害したりする。
 
 
 
* 読者への注意
※ じつは、本wikibooksの本章にあるような、前書きでの免疫的な説明による仮説は、検定教科書には無い。検定教科書では、先入観を除去するためだろうか、免疫的な内容を、説明の前置きにはしていない。しかし、本wikibooksでは、まずRNA干渉の動作過程を学生に覚えやすくするため、便宜的に、免疫的な内容を前置きした。
 
大学レベルの教科書でも、免疫的な説明の前置きは無く、免疫的な内容は、あとがき的に、仮説のひとつとして説明されている場合が多い。
 
 
=== 突然変異 ===