「高等学校生物/生物II/タンパク質と生物体の機能」の版間の差分

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プリオン説について、「生物学者の中にはプリオン仮説をうたがう意見もあり、日本でも 講談社ブルーバックス『プリオン説はほんとうか?』 などでプリオン仮説への反論が紹介されているが、
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立体構造が異常な、異常プリオンが、ヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病の原因物質であり、また、ウシ海綿状脳症(BSE、いわゆる狂牛病)の原因物質である。
 
:(※ 範囲外:) 上述のような、プリオンが狂牛病などの原因とする仮説のことを、一般に「プリオン仮説」という。生物学者の中にはプリオン仮説をうたがう意見もあり、日本でも 講談社ブルーバックス『プリオン説はほんとうか?』 などでプリオン仮説への反論が紹介されているが、しかし、日本の高校教育の現場では現状、いくつかの検定教科書や参考書などではプリオン仮説を採用している。)
 
体内に、この異常プリオンが取り込まれれると、正常なプリオンも、異常なプリオンに変えていく。
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リブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼという酵素(略してRubiscoという。'''ルビスコ'''と読む)が、カルビンベンソン回路での、CO<sub>2</sub> を取り込む段階での酵素。
 
=== C4植物とカム植物 ===
*C4植物
リンゴ酸などのC4化合物が回路の最初にできる代謝系の'''C4植物'''といい、カルビンベンソン回路とは別の代謝系(C4回路)を持っている。
熱帯にC4植物が多く、サトウキビやトウモロコシがC4植物である。
C4回路というオキサロ酢酸から開始する回路があり、このC4回路によりCO<sub>2</sub>を効率よく固定している。葉肉細胞にリンゴ酸などをC4化合物として固定している。そして、炭素が必要なときは、維管束(いかんそく)鞘細胞(しょうさいぼう)に送り、分解してCO2を発生させる。
 
* CAM植物(カムしょくぶつ)
砂漠に多い。パイナップル、ベンケイソウ、サボテンなど。
昼間は空気が乾燥していて気孔を開いてしまうと水分をうばわれてしまうので、かわりに夜に気孔を開いて、二酸化炭素を固定する。二酸化炭素をもとにリンゴ酸などを蓄えることで、昼までCO<sub>2</sub>を固定して保存しておく。光合成は、たくわえたリンゴ酸などを材料にして昼間に光合成を行う。
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== エンドサイトーシスとエキソサイトーシス ==
* エンドサイトーシス
[[File:Endocytosis diagram jp.svg|thumb|400px|エンドサイトーシス]]
白血球が異物を取り込む場合など、細胞が、異物などを取り込む際の、取り込みかたの仕組みは、つぎの仕組みである。
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* エキソサイトーシス
[[File:Exocytosis diagram jp.svg|thumb|400px|エキソサイトーシス]]
一方、細胞が、物質を細胞外に分泌する仕組みは、つぎの仕組みである。
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=== 細胞接着 ===
* カドヘリン
[[File:Cadherin diagram jp.svg|thumb|340px|カドヘリンによる細胞接着の原理図<br>※ 実際のカドヘリンの形状は、別の形をしているが、高校教科書では分かりやすくするため、このような図になっている。もし読者が正確な形を知りたければ、大学レベルの教科書を参考にせよ。]]
'''カドヘリン'''(cadherin)という細胞膜を貫いて細胞外に出ているタンパク質がある。このカドヘリンが、細胞どうしの接合に関わっている。カドヘリンには多くの種類があり、同じ種類どうしのカドヘリンが接着する。