「高等学校生物/生物I/環境と動物の反応」の版間の差分

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免疫グロブリン関係について、「生成」を「産生」に置き換え。教科書の言い回しに合わせるためと、「精製」と「生成」との混同を防ぐため。
サイトカイン除去。記述がチャート式にも検定教科書にも無いので。
333 行
 
 
* トカンターロン (※ 範囲外? 実教出版『生物基礎』(平成24年検定版、147ページ)にインターロイキンなどの説明をするコラムあり。数研出版と啓林館の専門生物(生物II)にも、記述あり。)
 
免疫細胞では、'''インターロイキン'''(interleukin)というタンパク質が、主に情報伝達物質として働いている。インターロイキンには、多くの種類がある。
おもに免疫現象において、細胞間で情報伝達を行うために放出される伝達物質のうち、免疫グロブリン以外の情報伝達物質のことを、一般に'''サイトカイン'''(cutokine)という。(※ 免疫グロブリン以外のことを「サイトカイン」という事についての参考文献: 南江堂『シンプル生理学』、2006年、改訂第5版、215ページ)
 
インターロイキンのうち、いくつかの種類のものについては、ヘルパーT細胞からインターロイキンが放出されており、免疫に関する情報伝達をしている。
:(※ なお、分子生物学などの研究では免疫以外の場合でも、情報伝達に関係する伝達物質を「サイトカイン」という場合もあるらしい。だが、高校範囲外だろう。 例えば羊土社『理系総合のための生命科学』(2007年第1刷、177ページ)などで、免疫以外と思われる情報伝達のサイトカインについて触れている。 免疫以外での「サイトカイン」用語については、おそらく、まだ研究的な段階だと思われるので、高校生は深入りしなくて良いだろう。)
 
体液性免疫では、ヘルパーT細胞から(ある種類の)インターロイキンなどが放出されて、B細胞に情報が伝わっている。こうしてB細胞は抗体産生細胞に変化する。
:※ 以下、「サイトカイン」を免疫における伝達物質の意味という前提で、説明をする。医学書などでも、サイトカインといえば、免疫を前提にして説明している。たとえば 参考文献: 医学書院『標準生理学』第8版、396ページ、527ページ、812ページなど。
 
免疫細胞性免疫では、'''ヘルパーT細胞が(ある種類の)インターロイキン'''(interleukin)や'''インタを放出し、キラフェT細胞やマクン'''という物質ファージなどに情報、サイトカインとして働く伝わる
 
体液性免疫では、ヘルパーT細胞からインターロイキンなどが放出されて、B細胞に情報が伝わっている。こうしてB細胞は抗体産生細胞に変化する。
 
なお、名前の似ている「インターフェロン」という物質があるが、これはウイルスに感染した細胞から放出され、周囲の未感染細胞にウイルスの増殖を抑える物質を作らせる。(※ チャート式生物(平成26年版)の範囲。)
細胞性免疫では、ヘルパーT細胞がインターロイキンなどを放出し、キラーT細胞やマクロファージなどに情報が伝わる。