「高等学校生物/生物I/環境と動物の反応」の版間の差分

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MHCをもつ一般の細胞は、病原体や非自己の有機物が入ってきたとき、それを分解して得られたタンパク質をMHCの上に乗せる。MHCに非自己のタンパク質が乗ったとき、TCRが抗原として認識する。
TCRについて、意味がやや統一してない実情を追記。
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:(※ 調査中:) 侵入びた異物がタンパク質やアミノ酸などを含まない場合の異物についてはどうか、専門書を見ても、書かれていない。文献では、異物として、最近やウイルスを構成するタンパク質を想定している文献ばかりだが、「では、栄養素などを構成するタンパク質やアミノ酸も、細胞は異物として認識するために細胞表面に抗原として提示するのかどうか?」については、残念ながら調査した文献の範囲内では書かれていなかった。)
 
なお、T細胞に存在する、MHCを認識する受容体のことを'''T細胞受容体'''(TCR)という。(※ いちおう、東京書籍と第一学習社の高校教科書にTCRの紹介があるが、他社の教科書には見られない。 ※ じつはT細胞にはTCR以外にも、異なる機能をもった受容体が、いくつもある。T細胞受容体は、その名前に反して、けっしてT細胞の唯一の受容体ではない。) MHCをもつ一般の細胞は、病原体や非自己の有機物が入ってきたとき、それを分解して得られたタンパク質をMHCの上に乗せる。MHCに非自己のタンパク質が乗ったとき、TCRが抗原として認識する。
 
{{コラム|「T細胞受容体」|
:(※ ほぼ範囲外)
 
T細胞には、MHCを認識する受容体がある。なお、T細胞には多くの種類の受容体があり、MHCを認識する受容体以外にも、異なる機能をもった受容体が、いくつもある。
 
T細胞に存在する、抗原を認識する受容体のことを'''T細胞受容体'''(TCR)という。(※ いちおう、東京書籍と第一学習社の高校教科書にTCRの紹介があるが、他社の教科書には見られない。
 
:※ じつは「T細胞受容体」「TCR」の意味が、まだ専門家どうしにも統一していないようだ。現状、大きく分けて2種類の意味がある。
::・意味1: 文字通り、T細胞にある、抗原を認識するための受容体の総称。・・・という意味
::・意味2: MHCを認識する種類の受容体。・・・という意味
 
高校の検定教科書(東書、第一)では、主に「MHCを認識する種類の受容体。」の意味で使われている。
 
※ 高校卒業以降の生物学の勉強のさいは、どちらの意味なのか、文脈から判断すること。大学レベルの教科書などを見ると、たとえば書籍の最初のほうではMHCを認識するタンパク質の意味として「TCR」を使っていたのに、書籍中の後半部で、T細胞の受容体の総称としての意味に「TCR」が変わっていたりする場合もある。(このように、意味が不統一なので、おそらく、あまり入試にTCRは出ないだろう。もし出るとしても、ここは暗記の必要は無いだろう。)
 
なお、MHCをもつ一般の細胞は、病原体や非自己の有機物が入ってきたとき、それを分解して得られたタンパク質をMHCの上に乗せる。MHCに非自己のタンパク質が乗ったとき、T細胞側の受容体が、MHC と MHCの乗ったタンパク質 を抗原として認識する。
}}
 
* ツベルクリン反応