「高等学校物理/物理I/波/音波と振動」の版間の差分

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水面波も、水面に浮かんでいる物体を上下に振動させているので、いちおうエネルギーを伝えていることになる。アナログ式の潮位計(ちょういけい)や潮位式の地震計などは、そういう波とエネルギーの関係を活用して、浮き子などを動かし、最終的にペンを動かしているているわけである。
潮位計について、従前の書き方だと、波の検出器と誤解されかねないので、追記。
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水面波も、水面に浮かんでいる物体を上下に振動させているので、いちおうエネルギーを伝えていることになる。アナログ式の潮位計(ちょういけい)や潮位式の地震計などは、そういう波とエネルギーの関係を活用して、浮き子などを動かし、最終的にペンを動かしているているわけである。
 
まず、水面の高さが変化することは、位置エネルギーの変化である。なぜなら潮位計を考えれば分かる。潮位計はべつに波を検出する装置ではなく水面の高さを検出する装置であるが、アナログ式の潮位計(ちょういけい)や潮位式の地震計などは、そういう波と位置エネルギーの関係を活用して、浮き子などを動かし、最終的に連動したペンを動かしているているわけである。
 
なので、水面波が水面に浮かぶ物体を上下に動かすことは、その水面の物体の位置エネルギーを振動させているわけだし、また少々の運動エネルギーも発生しているから、少なくとも水面波がエネルギーを伝えたことになる。
 
よって、水面波もとりあえずエネルギーをつたえることができる、と見なすのが、妥当だろう。