「高等学校理科 生物基礎/細胞とエネルギー」の版間の差分

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→‎発酵: (※ 範囲外:)なお、酵母菌のアルコール発酵は酸素の無い環境(「嫌気」(けんき)的な環境という)でないと行われないのが通常だが、いっぽう、乳酸菌の乳酸発酵は酸素があってもなくても乳酸発酵が可能である。
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このような、酸素を使わないでグルコースなどの有機物を分解する活動は、'''発酵'''という。
 
酵母菌(こうぼきん)が、ワインなどのアルコエタノールを作る醸造(じょうぞう)の反応も、発酵である。酵母菌は、グルコースを分解して、アルコエタノールとともにATPを合成している。ちなみに、パンを膨らませるイースト菌も、じつは酵母菌の一種である(※ 数研出版の教科書で「パンを膨らませる」「酵母」という言い方をしている)。
酵母菌は、酸素がある状況下では呼吸を行うが、酸素が無い状況下で、グルコースのある状況では酵母菌は発酵を行い、発酵の結果、エタノールとともにATPを合成する。
 
 
また、乳酸菌(にゅうさんきん)が、チーズやヨーグルトなどを作る反応も、発酵である。乳酸菌も、グルコースを分解してチーズなどを作るとともに、ATPを合成している。
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(※ 範囲外:)なお、酵母菌のアルコール発酵は酸素の無い環境のことを「嫌気」(けんき)または「嫌気」(けんきてき)環境という)でないと行われないのが通常だが、いっぽう、乳酸発酵は酸素があってもなくても乳酸発酵が可能である環境のことを「好気」(こうき)または「好気的」という
 
「嫌気」という言い方を使うなら、アルコール発酵は、グルコースなどの有機物が嫌気的な条件のもとでアルコールに分解されることが発酵である、と言える。
 
:(※ 範囲外: )ネット上には、間違いとして、酸素の無い環境があると死んでしまう菌のことを「嫌気(けな生物などと言ってる人もいるが、しかし、それは間違いである。酸素があると死き)でしう菌のこと偏性嫌気」(へんせい けんきてきせいなどという。いっぽう、酸素っても生きられ環境菌であるが、酸素が無くても生きられる菌のこと通性嫌」(せい けんせいまたは「好気的」という
「嫌気」という言い方を使うなら、アルコール発酵は、グルコースなどの有機物が嫌気的にアルコールに分解されることが発酵である、と言える。