「大学新入生ガイド」の版間の差分

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→‎その他、学生生活: 「バイトは原則しない」というのは今のご時世に合わない
→‎入学当初: 間違いを修正。特にGPAの項が出鱈目過ぎる
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これらの配布物を持ち運べるようにするため、カバンなどを持参してください。
 
 
=== 科目の履修登録 ===
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大学ごとに、これら履修登録の方法は違うので、大学に確認してください。
 
 
なお、履修登録後、数日経ってから、確認のための履修登録結果が提示されますので、しっかりと確認してください。
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もし、登録ミスなどがあれば、訂正期間のあいだに、訂正してください。
 
 
==== 必修科目と選択科目 ====
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また、選択科目も、その中から幾つか科目を選んで履修しなければなりません。べつに、その学年で履修できる選択科目を全部選んでもかまわないのですが、おそらく、数が大過ぎたりして、受講しきれません。
 
 
必修科目の単位数は、大学ごとによって違うが、たいてい、1科目あたり授業1時限ぶんを半年で2単位である。その科目が半年でなく通年(1年間)なら、4単位である。つまり、1科目あたり授業1時限ぶんを通年なら、4単位なのが、普通であろう。
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何故なら、教室に入り切れる生徒の定員があるので、もし他学科の学生も同時に同場所で受講すると、教室が定員オーバーしてしまう。なので、学部専門に近い科目は、学科ごとに授業を別々に行ってる場合が多い。
 
 
また、教養科目のうち、「理工学部は、自然科学の科目を、卒業までに○○単位以上を取得すること」などのように、学科に近い分野の最低取得単位数が規定されている場合が普通である。この最低取得単位数(「理工学部は、自然科学の科目を、卒業までに○○単位以上を取得すること」など)を満たさないと、卒業できない。
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たとえば数学科なら、教養科目の数学では、数学科独自の、より高度で専門的な内容を受講する場合がある。
 
 
===== 専門科目 =====
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専門科目には必修科目もあれば、選択科目もある。
 
 
他学科の専門科目は、原則的に、履修できない。特別な要望を学校側に出せば、他学科の科目でも履修が可能な場合もあるが、卒業要件での専門科目の単位数には換算されない場合もありうるので、もし他学科の専門科目を履修する場合、事前に確認しておくこと。
 
 
==== 卒業要件と単位数 ====
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たとえば、「教養課程の取得単位数は50単位以上であること。専門科目の取得単位数は50単位以上であること。」などのように。これは卒業条件のひとつにすぎず、卒業要件には、さらに「学科の必修科目をすべて単位取得すること」などの追加条件が要求される。
 
四年大学では、取得単位数は卒業までに合計で、およそ100124単位〜120単位が(大学によってはそれ以上)必要となであだろう
 
なお、教職(きょうしょく)課程は、卒業要件には含まれないのが、ほとんどの大学で一般的である。(ただし、教育学部などは例外。)
 
===== 科目あたりの単位数 =====
大学ごとによって違うが、たいてい一般的な講義形式の授業の場合は、1科目あたり授業1時限ぶんを半年の期間の授業ならについて、単位数は2単位であとして計算していことが多い。その科目が半年でなく通年(1年間)なら、4単位である。つまり、1科目あたり授業1時限ぶんを通年なら、4単位なのが、普通であろう。ただし、言語科目は1科目あたり授業1時限ぶんを半年の期間の授業について、単位数を1単位として計算していることが多い。また、実験・実習科目の場合は、1科目あたり授業2 - 3時限ぶんを半年の期間の授業について、単位数を1単位として計算していることが多い。このため、実験・実習科目が多い理系学部の場合はコマ数が多くなる傾向が多い
 
教養課程でも専門課程でも教職課程でも、たいてい、1科目あたり授業1時限ぶんが半年なら、単位数は2単位である。
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* 経済学部・法学部:社会科・商業科(経済・経営・商学部)
* 理学部:数学科・理科
* 工学部:工業科(学科によっては数学科・理科・工業科にも対応している場合もあるが、稀である)
* 家政学部:家庭科(学科によっては社会科・理科も)
 
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学校の敷地内の屋外の広い場所で、勧誘したりしてます。
 
 
==== 悪徳な同好会に注意 ====
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また、文化系のサークルをよそおってるとは限らず、バスケットボールやサッカーやテニスなど、スポーツのサークルをよそおってる場合もあります。
 
 
===== 強姦サークル =====
普通のサークルをよそおい(テニス同好会などをよそおい)、新入生の女子学生を「飲み会」という名目で会合にさそい、女子学生にアルコール度数のとても高い酒や、睡眠薬入りの酒やジュースなどを飲ませて、女子学生を失神・気絶させるなどして、介抱をするフリなどをして強姦してしまう、という強制性交等罪や強制わいせつ罪などを行っているサークルも、あります。
 
「やりサー」などと言われます。(セックスをやるサークル、という意味。)
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=== GPA ===
==== GPAとは何か ====
現在の多くの大学では、夏休みと春休みに、履修した科目の単位の合否にくわえて、その科目のテストなどの得点に応じて成績評価が S〜C(S,A,B,C)で通達されます。
 
成績評価は5段階評価であることが多く、大学によって以下のパターンがあります。
S~A,B,Cは昔の、優・良・可のことです。SとAが「優」です。Bは「良」です。Cは「可」です。(不可はDやE)
* 秀・優・良・可・不可
* S(またはA+など)・A・B・C・F(またはD)
* A・B・C・D・F
 
昔は優・良・可・不可の4段階で評価していた大学が多かったので、今でも4段階評価にしている大学もあります。
Cでも、その科目には合格しており、その科目の単位を取得します。
 
「不可」や「F(Failの意)」などの評価になると単位を取得できません。
DやEは、不合格です。
 
GPA(ジーピーエー)制度を導入してる大学の場合は、全科目の評価が数値に換算され、平均した値がGPAとして算出されます。
単位を取得するには、C以上をとれば充分です。
 
最も一般的な評価法では、上の評価から4.0、3.0、2.0、1.0、0.0に換算して平均を算出しますが、大学によって基準が異なっていたり、不可に相当する科目をGPA計算の対象外にしている大学もあるので、違う大学同士ではGPAを一概に比較できません。
 
==== 卒業との関係 ====
このような、S〜Cの評価のことを、GPA(ジーピーエー)といいます。
一般にはGPAの値は卒業要件には無関係としている大学が多いですが、一部の大学では一定以上のGPAを卒業要件にしていることがあります。また私大の院に進学する際などに、推薦などの要件として、相手先からGPAの成績が良いことが求められる場合があります。
 
==== 卒業とは無関係 ====
GPAが悪くても、ふつうの大学では卒業の要件には無関係ですが、しかし私大の院に進学する際などに、推薦などの要件として、相手先からGPAの成績が良いことが求められる場合があります。
 
しかし、新入生は、GPAをよくする事よりも、まず先に、単位数を多く取ることを考えて、履修をしましょう。
 
 
極端な例をあげれば、もし、ある学期に、必修科目が5科目あるにもかかわらず履修せずに、学期中に1科目しか履修しなかったとして、その1科目に優秀な成績で合格すれば、その年のGPAは良い成績になりますが、しかし、必修の単位数が不足して留年になります。
 
このように、GPAの良否と、進級・卒業とは、無関係です。
 
 
==== GPAの点数表示 ====
なお、GPAを得点として表すことも多く行われております。SをGPA 5点として、AをGPA 4点、BをGPA 3点、CをGPA 2点、DをGPA 1点とし、全科目の得点を履修科目数で割った、平均GPAが成績通知書などに記載されます。
 
また、テストを受験しないなど、履修放棄をすると、EやFなどのGPAがとき、EやFはGPA 0点とみなされます。
 
 
ここで注意すべき事として、小学校〜高校などで行われているような5段階評価とは違っていて、'''3点は平均点ではない'''事です。
 
 
また、大学では学生ごとに履修科目数が違うため、学生によっては多くの科目に合格してるにもかかわらず、不合格の科目数も多ければ、GPAの平均点が低いこともあります。
 
たとえば、ある学生A氏が、仮に、1年間に25科目(単位数を仮に合計50単位とする)を履修したとしましょう。たいてい、30単位以上をとれば進級には問題ないので、40単位をギリギリで取得し、のこり10単位に不合格でその科目のテストはゼロ点だったとしましょう。すると、GPAは2くらいになります(不合格の科目がGPAを下げるので)。
 
いっぽう、別の学生B氏が、35単位ぶんしか履修せず、その35単位すべてに合格したとしましょう。するとGPAは3以上になります。
 
すると、B氏はA氏よりも取得単位数が少ないにもかかわらず、GPAの平均点はB氏のほうが高くなります。
 
==== 保護者や大人のなかには、大学の成績評価システムを勘違いしている人も多い ====
保護者のなかには、大学の成績制度のことをよく知らずに勘違いをしている場合もあり、てっきり大学のGPA評価を「中学の必修科目の成績評価のように、学級の学生みなが同じ全科目を履修して、順位に応じて平均点が出される」(← ×、まちがい)と勘違いしている場合も多く、なので保護者がGPAを上げることを子息に要求してくる場合もあります。
 
しかし、そういう保護者の意見はピント外れなので、けっして鵜呑みにしてはいけません。
 
その保護者の意見のまちがってる理由:
* 大学の成績の合否や、優/良/可のグレードは、その科目の成績の順位とは無関係。(「相対評価」ではない。) 優良可はテストなどの得点に応じて決まる。(いわゆる「絶対評価」である。) なので、クラスのみんなが「可」の場合などもあるし、クラスのみんなが「優」の場合もある。
* 大学の履修科目は、学生ごとに違う。
* 大学は科目や教員によって、その科目のテストの難度がマチマチなので、学生の運が悪いと、テストの難しい科目ばかり履修してしまい、GPAは悪くなりやすい場合もある。(大学側は高校などと違い、全科目の難易度の調整などはしない。)
 
ともかく、'''学生が優先すべきは、GPAではなく取得単位数です'''。
 
このように欠陥や問題点も評論家などから指摘されているGPA評価制度ですが、しかしアメリカの大学で採用されている制度のこともあり、日本でも、かなりの大学で既にGPA評価制度は導入され、実施されています。
 
つまり、日本の大学の成績評価とは、そのていどの、あいまいな物なのですが、しかし残念な事に、そういう事情を全く分かっていない保護者も多いのです。
 
中学・高校の成績評価のシステムと同じようなシステムだと、勝手に勘違いしている保護者も多くいます。
 
また、保護者がアメリカの大学のことなんか全く知らないのにかかわらず、「GPAはアメリカ由来のシステム」と聞いて、保護者が脳内で勝手に、自分の思い込みに都合のいい、架空の成績評価システムを想像するような、こまった保護者も、少なくないかもしれません。
 
 
保護者がやみくもに「GPAをよくしろ」と子息に要求することが、なんでマズいのかというと、そう要求すると大抵の場合、高得点を解りやすい科目に、履修が集中するからです。(大学では、教員や科目によって、その科目の難易度がバラバラなので。)
 
その結果、その学生にとって本来の必要な科目ではなく、単に、テストで高得点を取りやすい科目を履修することになってしまいます。
 
この場合、欠陥があるのは、GPAそのものではなく、保護者や有権者の頭のほうです。間違った思い込みを直そうとしない、保護者の頭が、欠陥です。しかし、日本の政治は、馬鹿でもいいから多くの大衆の支持が必要なポピュリズム政治ですので、教育問題での保護者の頭の悪さ由来する欠陥は改善されないでしょう。
 
また、途中でコース分けが行われる学科の場合は、GPAが低いと人気コースに入れなかったり、研究室配属の際にGPAが影響することがあります。単位数を多く取ることを考えて履修をするのが大切ではありますが、GPAを良くすることも意識しましょう。
 
=== 成績の「絶対評価」 ===
大学の成績や単位取得の合否などは、基本的にテストなどの得点によって決まります。たとえば、「テストで60点以上なら合格」等の基準です。いっぽう、合否の基準では、その科目内での、学生間での得点の順位は無関係です。よって、大学では場合によっては、「学科の全員が不合格」などの場合もあります。
 
いっぽう、合否の基準では、その科目内での、学生間での得点の順位は無関係です。
 
よって、大学では場合によっては、「学科の全員が不合格」などの場合もあります。
 
 
このように、得点の順位とは無関係に、単に得点の絶対値によって合否を決めるシステムのことを「絶対評価」といいます。
 
いっぽう、小学校〜高校までのように、学生どうしの得点順位によって成績が決まるシステムを、「相対評価」といいます。
 
ともかく、大学における成績評価は原則的に「絶対評価」が採用されています。
 
このように、得点の順位とは無関係に、単に得点の絶対値によって合否を決めるシステムのことを「絶対評価」といいます。いっぽう、小学校〜高校までのように、学生どうしの得点順位によって成績が決まるシステムを、「相対評価」といいます。ともかく、大学における成績評価は原則的に「絶対評価」が採用されています。
 
ここで重要な事として、けっして教員は「普通の学生が普通に勉強してれば、簡単に定期テストで60点以上は取れる」ような調整をしない事です。(もしかしたら教員本人は調整してるつもりかもしれないが、しかし日本の大半の大学教員に、その種の能力は無い。)
 
なぜなら大学は、高校までとは違い、教科書会社などが、定期試験の問題を作ってくれません。また、大学の定期試験の問題は、一般的に、外部非公開です。慣習的に、試験の終了後に、問題用紙も答案用紙といっしょに回収されるのが普通です。(したがって日本では、入試とは違い、大学の定期試験の問題文は外部公開されていないのが通常。)なので大学教員は、他大の試験問題がどういう問題なのか、何も知らない人も多く居ます
 
また、大学の定期試験の問題は、一般的に、外部非公開です。慣習的に、試験の終了後に、問題用紙も答案用紙といっしょに回収されるのが普通です。(したがって日本では、入試とは違い、大学の定期試験の問題文は外部公開されていないのが通常。)
 
なので大学教員は、他大の試験問題がどういう問題なのか、何も知らない人も多く居ます。
 
 
よって大学での定期試験の難度は、その学科の慣習や、大学の慣習などによって、その科目の定期試験の難度が決まっています。
 
大学の定期試験では、けっして、文部科学省とかの官庁が、具体的な試験問題の難度や出題すべき問題の基準を決めてるわけでは、ないのです。
 
よって大学での定期試験の難度は、その学科の慣習や、大学の慣習などによって、その科目の定期試験の難度が決まっています。大学の定期試験では、けっして、文部科学省とかの官庁が、具体的な試験問題の難度や出題すべき問題の基準を決めてるわけでは、ないのです。
 
このため、時々、あまりにも難しすぎる試験問題が出題される場合もあり、著しく合格しづらい科目がある場合もあるので、そういう場合、もし、その科目が必修科目でなければ、その科目の履修を次学期からはやめるなど、学生には対応が必要です。
 
 
 
== その他、学生生活 ==