「高等学校工業 電気機器」の版間の差分

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そして、材料が無い場合での外部磁場の発生源の電流などのつくる磁界Hと、材料があることによって生じている磁場の強さ(Bに相当する量)との違いから、比率計算によって透磁率μを求める、・・・というような手順が、現代の標準的な手順であり、一般の多くの電気磁気学の教科書にも書いてある、透磁率の標準的な求め方の方法である。
 
 
:※ 本科目では磁気のヒステリシスをあつかったが、ある物質の状態が過去の経緯に由来するのは、なにも電磁気だけに限った現象ではない。中学校の範囲ですら、たとえば液体の過冷却の現象は、その液体の温度だけでなく、直前の状態が液体であったかどうかにも由来している。
:また、工業高校の機械工学でも、たとえば鉄鋼の焼入れなどの熱処理の性質のグラフなどでも、焼入れ材料の体積と温度のグラフをとると、低温から高温へと加熱していった際の体積と、高温から低音へと冷却していった際の体積は、たとえ同じ温度であっても異なっている。(※ 科目『工業材料』などで、このような熱処理のグラフを習う。工業高校での、熱処理の単元では、「ヒステリシス」という言葉こそ使わないが、内容は、温度的なヒステリシスの一種である。)
:※ 磁気ヒステリシスにしろ、熱処理のヒステリシスにしろ、共通しているのは、(真空ではなく)物質材料であることだ(磁性体はかならずしも金属とは限らない)。おそらくだが、理解としては結局、(仮説になるが)「いくつもの分子・原子から構成される物質材料そのものの基本的な性質として、ヒステリシス」というのがあるとみなすべきだろう。
 
 
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