「高等学校工業 電気機器」の版間の差分

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そして、材料が無い場合での外部磁場の発生源の電流などのつくる磁界Hと、材料があることによって生じている磁場の強さ(Bに相当する量)との違いから、比率計算によって透磁率μを求める、・・・というような手順が、現代の標準的な手順であり、一般の多くの電気磁気学の教科書にも書いてある、透磁率の標準的な求め方の方法である。
 
:※ 「ヒステリシス」とは、英語で歴史をヒストリーというように、理科でいうヒステリシスとは、磁気現象にかぎらず、現在に加わっている力や温度だけでなく、さらに過去の経緯も物質などの取る状態に影響を与えることである。
:なお、英語のヒストリーの語源のデマで、「彼の物語」 he story というデマがあるが、そもそも「彼の」はhisだし、ラテン語で歴史を意味するヒストリア historia とかも無視していて、頭が悪い。
 
:※ 本科目では磁気のヒステリシスをあつかったが、ある物質の状態が過去の経緯に由来するのは、なにも電磁気だけに限った現象ではない。中学校の範囲ですら、たとえば液体の過冷却の現象は、その液体の温度だけでなく、直前の状態が液体であったかどうかにも由来している。
 
:また、工業高校の機械工学でも、たとえば鉄鋼の焼入れなどの熱処理の性質のグラフなどでも、焼入れ材料の体積と温度のグラフをとると、低温から高温へと加熱していった際の体積と、高温から低音へと冷却していった際の体積は、たとえ同じ温度であっても異なっている。(※ 科目『工業材料』などで、このような熱処理のグラフを習う。工業高校での、熱処理の単元では、「ヒステリシス」という言葉こそ使わないが、内容は、温度的なヒステリシスの一種である。)
:※ 磁気ヒステリシスにしろ、熱処理のヒステリシスにしろ、共通しているのは、(真空ではなく)物質材料であることだ(磁性体はかならずしも金属とは限らない)。おそらくだが、理解としては結局、(仮説になるが)「いくつもの分子・原子から構成される物質材料そのものの基本的な性質として、ヒステリシス」というのがあるとみなすべきだろう。