「学習方法/大学受験5教科全般」の版間の差分

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とはいえ、よく入試に出る定番の作品もあります。そういう定番作品だけなら作品数が少ないので、長編小説の『源氏物語』以外ならストーリーをほとんど覚えてしまうという事も可能です。定番作品は、たとえば『竹取物語』『平家物語』『徒然草』のように中学で習う作品、あるいは『土佐日記』のように高校1年くらいでも習う作品は定番です。また、高校2〜3年で習う「古典B」などの古文・漢文の科目でも、どこの検定教科書にも掲載されやすい定番作品というのがあり、そういう定番作品が標準的〜やや難レベルの参考書や受験用の口語訳集に紹介されていますので、余裕があったら定番作品のストーリーは口語訳集などで覚えてしまいましょう。
 
現代文についても、評論については典型的な論の運び方のパターンを、小説においては典型的な作家の表現のパターンを、それぞれ読解の数をこなす中で体得することが重要です。なぜなら、現代文は、近代文学ですら古文・漢文違って作品数が膨大にあり、教科書に掲載されるよう定番作品は文章量が多く、そもそも文学以外にも評論文(科学評論など)なども入試に出ますので、とてもストーリーを暗記するような勉強法は無理ですので、上述のような読解力を身につけることが必要です。読解は、「なんとなく」ではなく、根拠をもってその論・表現の意図を説明できるようにしておきましょう。ある程度以上の大学の文系学部の記述試験では、まとまった論述も求められます。読解するだけでなく、その内容を要約して表現する作文力も求められるということです。自分の感想はさておいて、筆者は何を言っているのか、作者はどのような意図で表現しているのか、冷静な筆致で表現できなければなりません。これには、相応の練習が必要です。もちろん、それ以前に正確な読解が必要なのは言うまでもありません。
 
漢字は、覚えるしかないので、漢字ドリルなどで出題されてる漢字を、きちんと練習しましょう。