「学習方法/大学受験5教科全般」の版間の差分

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センター試験と二次試験の比率は大学により異なりますが、センター試験の比率の高い大学ではほぼセンター試験だけで決まると言えるところもあります(ただし難関大は二次試験重視が一般的)。また、一部の大学ではセンター試験の得点がある基準点に達していることを要求したり、センター試験の得点である一定の倍率まで絞ってしまう、いわゆる「足きり」と呼ばれる制度があります。
 
また、近年 拡大傾向にある私大のセンター利用入試に活用することもできるため、ますます重要性が上がっています。このセンター試験は、出題範囲こそ形式的には教科書レベルを逸脱しない良心的な範囲ですが、作問しかし近年癖が強センター試験の出題では、検定教科書では説明の短ことような細かな知識すら出題してくる事がるため教科書特徴知識合わせたプラスアルファ的な対策を取らないと点数がとりづらい試験です。それゆえに受験産業が危機感を煽って低学年次からのセンター試験対策特化講座を開きますが、しかし、これを鵜呑みにするのは得策ではありません。
 
なぜなら、センター以外の他の大学受験問題に対応できなくなるリスクが高くなります。
なぜなら、確かに癖の強い作問ではありますが、それに特化した学習は、基礎力さえついていれば3年生になってからでも十分に間に合うからです。むしろ、センター試験に特化することで、他の大学受験問題に対応できなくなるリスクの方が高くなります。1,2年生にとってのセンター試験対策は、一般的な普通科高校の2年の終わりまでに習う科目で、いわゆる「教科書レベル」に(検定教科書にある問題 や 教科書会社などの出版する基礎ドリル・ワークブックの問題集レベル)、なんでも対応できるという状態を作っておくことです。もし、その状態を作っていない状態で3年生を迎えてしまうと、残り1年ではセンター試験の問題には対応できません。
 
そもそもセンター試験だけでは国公立の大学の合格は決まりません。国公立の受験では、最終的に二次試験(普通は筆記試験)に合格しなければなりません。国公立大や、偏差値の高い理系の学部の入試では、二次試験などで高校3年生で習うような範囲の知識も受験生に要求してきます。(2015年以降の近年ではセンター入試の範囲の改革で、高校3年生で習う知識も出題されるようになったが、過去のセンター試験では公民科目を除いて高校2年の終わりまでに習う範囲がセンター試験の出題範囲のほとんどだった。)
 
なので、もしセンター試験だけに専念してしまい、二次試験対策を怠る(おこたる)と、志望できる大学や志望学部が、私立大の文系学部だけに限られてしまいます。
 
また、往々にして、1〜2年で習う科目や範囲ばかりを過度に学習しがちなミスもあります。たとえば、理科の学習なら生物ばかりを勉強したり・・・のようなミスです。また、センター対策の誤った対策と関係あるかどうか分かりませんが、低学年でも先取り勉強のしやすい文系科目ばかりを学習・(受験産業側からは)教育しがちというミスも、過去の日本の受験産業には実際にあったようです(国語と英語ばかり受験対策に力を入れて、数学の対策が手薄だったり)。
 
大学入試は建前(たてまえ)的には理念上、基本的に高校3年間の教育すべてで習う知識や思考力などの習得が要求されますので、1〜2年生で習うことばかりの学習に片寄ってはいけません( もっとも、この建前が、果たして現状の入試制度では実現されてるかという疑問はありますが・・・)。
 
また、上記のこととも関連しますが、ついつい1〜2科目ほどの少数科目ばかりセンター対策を手厚くしてしまいがちで、5教科全般を満遍なく勉強するのが手薄(てうす)になりがちなミスもあります。
 
ぜなら、確かに癖強い作問はありますがそれに特化した学習は、基礎力さえついていれば3年生になってからでも十分に間に合うからです。むしろ、センター試験に特化することで、他の大学受験問題に対応できなくなるリスクの方が高くなります。1,2年生にとってのセンター試験対策は、一般的な普通科高校の2年の終わりまでに習う科目で、いわゆる「教科書レベル」に(検定教科書にある問題 や 教科書会社などの出版する基礎ドリル・ワークブックの問題集レベル)、なんでもまずは対応できるという状態を作っておくことが先決です。もし、その状態を作っていない状態で3年生を迎えてしまうと、残り1年ではセンター試験の問題には対応できません。
 
受験産業の低学年からのセンター対策を利用するなら、せいぜい、入試傾向を確認する程度に留めておきましょう。
 
* 「センター試験レベル」とは
センター試験は大学受験の登竜門として多くの受験生にかかわるために、しばしば易しい入試問題の代名詞として「センター試験レベル」ということばだけが独り歩きしがちです。に大学入し、この代名詞の使いかたは、ほぼ間違っています。なぜなら、センター問題験はマークシート式なは平易用語の暗記の負担が少問題いの一見すは事簡単そうに思われますが、そのぶん細かい知識を問う出題も多いので(際のセンターの出題、いちぶの教科書会社の検定教科書の章末コラムにしか書いてない知識を問うような出題2010年以降の近年のセンター試験にも散見されました)、なので一般的な普通科高校の定期試験レベルのものを想像するのは誤りです。その上、高校で学習する全範囲から出題されることも相俟って(あいまって)、しかるべき対策を取らなければ高得点は望めない試験です。またさらに、30年にわたって行われてきた中で、受験生が対策を取るのとイタチごっこをする形で難易度も大きく変化していますので、過去の認識で話をしている大人の言うことを鵜呑みにするのも危険です。
 
センター試験の問題の難易度は、年ごとにもかなりのばらつきがあります。大学入試センターは毎年の平均点を公開していますので、過去問演習をする際は平均点を参考に、自分が解いている問題は難易度が高かったのか低かったのかも見ることで、実力を過信したり過剰に不安になったりすることを防ぐことができます。
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公民の場合は、2単位科目の「現代社会」「倫理」「政治経済」を使用可能な大学と、4単位科目の「倫理、政治経済」しか認めないという大学に分かれており、難関大は後者が多くなっています。したがって、そのような大学の文系を受験する場合は「倫理、政治経済」の受験がほぼ必須と言えます。理系であれば「倫理、政治経済」にするか地歴のBにするかを選ぶことができますので、地歴Bを受験するのが一般的ですが、「倫理、政治経済」を受験しても構いません。
 
出題傾向は基本的に、いわゆる「知識問題」「暗記問題」です。近年、ネットの評論家やブロガーのなかには、大学入試改革にともなう新方式の共通試験への反発からかセンター試験を偶像化して、現状のセンター入試についてはあまり分かってない評論家などが「センター試験暗記問題ではない」などと言う例が散見されますが、すくなくとも地歴公民において、そういう(暗記問題ではないという)出題傾向ではない現状出題結果した。センター地歴公民では語句・用語の暗記問題があまり出ないだけで、歴史科目なら歴史的な出来事の主要人物の人名の記憶や史実の知識、教科書に書いてあるような細かい文化史、地理なら統計の傾向の暗記(どこの国が○○の生産高で一位とか)のような知識は必要ですので、つまり、いわゆる暗記問題が出題されますので、惑わされないように気をつけてください。
 
* まとめ