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属調、下属調
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===調号のま短調のペア===
 
上の表を見ると、長調と短調とで同じ調号(の組み合わせ)のペアができていることわかります。つまり、ト長調の調号は♯がひとつですが、ホ短調も♯がひとつで、付く場所が同じです。また、他には♯が1つの調はありません。ニ長調とロ短調はどちらも♯が2つで、付く場所が同じです。以下、変ハ長調と変イ短調まで、ずっとペアがあることがわかります。このように同じ調号の長調と短調の関係を平行調(並行調)といいます。それ平行調についてはあとで詳しく学びますが、ここでは必ず長調と短調に同じ調号調がある、と言うことを覚え確認しておいてくださいきましょう
#必ず長調と短調に同じ調号の調があります。
#他には同じ調号の調はありません。
#調号は「なし」(ハ長調・イ短調)か、♯が1つから7つのいずれか、もしくは、♭が1つから7つのいずれかです。従って、調号の種類は調号なしも含めて15種類です。
ここから次のことが導き出されます。
#調号は、♯もしくは♭の数が決まれば、♯や♭の書きかたが決まります。
#調号が決まれば、長調なら何調、短調ならば何調、というように決められます。
 
==関係調==
 
ここにあげられた長調15個、短調15個は、実はまったく別々の存在というわけではなく、さまざまな関連をもって音楽の中で使われていきます。なかでも、互いに関係の深い調を近親調、または[[w:関係調|関係調]]といいます(ただし、「関係調」は、調と調との関係のことを表すこともある言葉です)。近親調以外の調を遠隔調といいます。
 
===属調===
 
ある調の第5音(属音)から始まる調を属調と言います。第5音から始まるのですから、全体として完全5度高い(完全4度低い)調であるということができます。たとえば、[[#ハ長調|ハ長調]](調号なし)の属調はハ (C) の[[wikt:完全5度|完全5度]]上のト (G) から始まる[[#ト長調|ト長調]](♯1つ)です。ト長調の属調は[[#ニ長調|ニ長調]](♯2つ)、[[#ニ長調|ニ長調]]の属調は[[#イ長調|イ長調]](♯3つ)です。また、[[#変ロ長調|変ロ長調]](♭2つ)の属調は、変ロ (B♭) の[[wikt:完全5度|完全5度]]上のヘ (F) から始まる[[#ヘ長調|ヘ長調]](♭1つ)です。
 
このように、属調とは、調号の♯がひとつ多いか、♭がひとつ少ない調でもあります。
 
===下属調===
 
ある調の第4音(下属音)から始まる調を下属調と言います。第4音から始まるのですから、全体として完全4度高い調、すなわち、完全5度低い調であるということができます。たとえば、[[#ハ長調|ハ長調]](調号なし)の下属調はハ (C) の[[wikt:完全5度|完全5度]]下のヘ (F) から始まる[[#ヘ長調|ヘ長調]]です。ヘ長調の下属調は[[#変ロ長調|変ロ長調]](♭2つ)、変ロ長調の下属調は[[#変ホ長調|変ホ長調]](♭3つ)です。また、[[#ニ長調|ニ長調]](♯2つ)の下属調は、ニ (D) の[[wikt:完全5度|完全5度]]下のト (G) から始まる[[#ト長調|ト長調]](♯1つ)です。
 
このように、下属調とは、調号の♭がひとつ多いか、♯がひとつ少ない調でもあります。
 
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