「理科総合B 地学分野」の版間の差分

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太陽放射のうち、地表に到達するのは約50%である。地表で吸収されたエネルギーの内、赤外放射によって直接大気圏に戻されるのはごく一部に過ぎない。大部分は温室効果で大気中に戻されるが、結局大気圏外に放射される。したがって、地球全体としたら得たエネルギーと放出されるエネルギーは釣り合っている。しかし、局地的に見たら赤道付近は日射量は多く、極付近は、少ないはずだが、赤道付近は非常に暑く、極付近では、寒くならなければならない。(地表の1平方メートルが受ける日射量を''I''とし、直達日射量を''Io''とするとその関係は、''I=Io×sinθ''となる。)しかし、そのようにはなっていない。これは、熱の輸送が起こっているためだからだ。
 
=== 大気の大循環 ===
[[File:Corioliskraftanimation.gif|thumb|コリオリの力]]
 
高緯度と低緯度では、日射量と地球放射量が逆転するので、熱の輸送が起こる。赤道付近と極での対流が起こると考えられるが、実際は[[w:コリオリの力|転向力]](コリオリの力ともいう)が働いているため、大きく分けて3つの循環ができる。
 
*貿易風循環 - 赤道付近で大気が上昇し、転向力のため、西よりの風になり、緯度30度付近で下降する。その下降する場所を亜熱帯高圧帯とよぶ。下降した大気は、2つに分かれて極方向と赤道方向に分かれ、極方向の力は転向力によって、東よりの風になる。これを'''貿易風'''という。
コリオリの力とは、中学で習った転向力と原理は同じで、地球が自転しているために、地球の自転と一緒に地表にいる観測者にとっては、運動している物体が進行方向に対して右向きに曲がる様に見える現象のことである。
*極循環 - 極地方では、大気が冷えて下降し、極高圧帯ができ、ここから吹いた風は、コリオリの力によって東よりになる。これを'''極偏東風'''という。
 
*中緯度循環 - 亜熱帯高圧帯から地表付近を極方向に向かう風は、転向力によって西風にかえられる。これを'''偏西風'''という。偏西風帯の上空は強い西風、いわゆる'''ジェット気流'''が吹いていて、特に日本付近に11月頃ふくものは世界でも最も速い物となる。
* 貿易風循環 - 赤道付近で大気が上昇し、転向力のため、西よりの風になり、緯度30度付近で下降する。その下降する場所を亜熱帯高圧帯とよぶ。下降した大気は、2つに分かれて極方向と赤道方向に分かれ、極方向の力は転向力によって、東よりの風になる。これを'''貿易風'''という。
* 極循環 - 極地方では、大気が冷えて下降し、極高圧帯ができ、ここから吹いた風は、コリオリの力によって東よりになる。これを'''極偏東風'''という。
* 中緯度循環 - 亜熱帯高圧帯から地表付近を極方向に向かう風は、転向力によって西風にかえられる。これを'''偏西風'''という。偏西風帯の上空は強い西風、いわゆる'''ジェット気流'''が吹いていて、特に日本付近に11月頃ふくものは世界でも最も速い物となる。
 
===季節風===