「理科総合B 地学分野」の版間の差分

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高緯度と低緯度では、日射量と地球放射量が逆転するので、熱の輸送が起こる。赤道付近と極での対流が起こると考えられるが、実際は[[w:コリオリの力|転向力]](コリオリの力ともいう)が働いているため、大きく分けて3つの循環ができる。
 
コリオリの力とは、中学で習った転向力と原理は同じで、地球が自転しているために、地球の自転と一緒に地表にいる観測者にとっては、北半球の場合、運動している物体が進行方向に対して右向きに曲がる様に見える、(「物理」科目でいうところの)見かけの力 の現象のこと一種である。
 
なお、右図では円盤によってコリオリの力の原理を説明したが、実際の地球は円盤ではなくて球形に近い立体物なので、北極・南極に近い高緯度地方ほどコリオリの力が強く、赤道ではコリオリの力は0(ゼロ)になる。
 
なお、コリオリの力の向きは、北半球の場合に、進行方向に対して右向きである。南半球では、コリオリの力は、進行方向に対して左向きになる。
 
 
* 貿易風循環 - 赤道付近で大気が上昇し、転向力のため、西よりの風になり、緯度30度付近で下降する。その下降する場所を亜熱帯高圧帯とよぶ。下降した大気は、2つに分かれて極方向と赤道方向に分かれ、極方向の力は転向力によって、東よりの風になる。これを'''貿易風'''という。