「中学校英語/3年」の版間の差分

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==== Our solar system / 我々の太陽系 ====
:solarは形容詞でありsystemを修飾している。やや難しい単語であるが、語の性質上割合よく出て来る。
 
:Do you ever wonder about the things in the sky – the Sun, the Moon, the stars? People have been watching the sky for a long time, trying to figure out what is out there. We keep coming up with new ways to learn more about outer space.
 
:あなたはこれまでに空にあるもの、例えば太陽、月、星について考えたことがあるだろうか? 人々は長いこと空を見上げて、そこに何があるか知ろうとしてきた。我々は(地球の外の)宇宙についてより知るための、新しい方法を探し続けてきたのである。
 
:'''wonder'''はthinkと似た意味の言葉だが、より不思議に思うようなイメージが強い言葉である。記号-は[[w:ダッシュ|ダッシュ]]と呼ばれ、ここではコロンと近い意味で用いられる。次の文で''have been watching ...''は現在完了の文であり、ここでは継続の意味で用いられており、「(ずっと)見て来た」という意味である。次の''trying to ...''は分詞構文であり、この動詞'''try'''の主語は前の文の主語と同じでpeopleである。詳しくは[[高等学校英語]]を参照。特にこの場合は補う接続詞の例として〈一方……である〉という意味の'''while'''があげられる。''figure out''は2つの単語を組み合わせて特に''理解する''という意味を表わす。このような語は句動詞と呼ばれる。組み合わさった後の語の意味は動詞と副詞の意味を考えればわかるものも多く、句動詞によく用いられる基本的な副詞それぞれのイメージを掴んでおけば役に立つ。それでも意味から推察できない場合は多く、それらの場合は個別に記憶するしか無い。
:''keep -ing''は〈〜をし続ける〉という意味の表現である。ここで、keepに対する目的語として不定詞の名詞的用法を用いることは出来ず必ず動名詞を用いなくてはいけない。
 
:''keep -ing''は〈〜をし続ける〉という意味の表現である。ここで、keepに対する目的語として不定詞の名詞的用法を用いることは出来ず必ず動名詞を用いなくてはいけない。
Planets are big balls of rock or gas that move around stars. We live on one we call the Earth, which moves around a star we call the Sun. There are at least seven other planets moving around the Sun and a lot of other smaller things as well. All these things together are called a system. The Latin word for the Sun is Sol, so we call this system the Solar System.
 
:Planets are big balls of rock or gas that move around stars. We live on one we call the Earth, which moves around a star we call the Sun. There are at least seven other planets moving around the Sun and a lot of other smaller things as well. All these things together are called a system. The Latin word for the Sun is Sol, so we call this system the Solar System.
A long time ago, people didn't realize that all these things in the Solar System move around the Sun. They thought everything moved around the Earth, including the Sun. This seems sensible, because the Earth doesn't feel as if it's moving, does it?
 
:A long time ago, people didn't realize that all these things in the Solar System move around the Sun. They thought everything moved around the Earth, including the Sun. This seems sensible, because the Earth doesn't feel as if it's moving, does it?
惑星は恒星を周回する、岩やガスでできた大きな球である。我々は我々が地球と呼ぶ惑星の1つに住んでおり、地球は我々が太陽と呼ぶ星の周りを運動している。<!-- 関係代名詞whichの非制限用法 -->少なくとも他に7つの惑星が太陽を回っており他多くのより小さな天体も回っている。太陽の意味を表すラテン語は Sol であるので、我々はこれらの系を太陽系 (Solar system) と呼ぶ。
 
:惑星は恒星を周回する、岩やガスでできた大きな球である。我々は我々が地球と呼ぶ惑星の1つに住んでおり、地球は我々が太陽と呼ぶ星の周りを運動している。<!-- 関係代名詞whichの非制限用法 -->少なくとも他に7つの惑星が太陽を回っており他多くのより小さな天体も回っている。太陽の意味を表すラテン語は Sol であるので、我々はこれらの系を太陽系 (Solar system) と呼ぶ。
大昔には、人々は太陽系内の天体が太陽を回っていることを知らなかった。彼らは太陽を含めすべてのものが地球の周りを回転していると考えていた。(我々は)<!-- 主語 we の省略と目的語the Earth の倒置?? -->地球が動いているように感じないので、これは自然なことではないだろうか。
 
:大昔には、人々は太陽系内の天体が太陽を回っていることを知らなかった。彼らは太陽を含めすべてのものが地球の周りを回転していると考えていた。(我々は)<!-- 主語 we の省略と目的語the Earth の倒置?? -->地球が動いているように感じないので、これは自然なことではないだろうか。

''rock or gas that move ...''のthatは関係代名詞の'''that'''である。この部分の意味は「動いている石やガス」となり、that以下の表現はrockとgasの両方を修飾している。次の文では''on one we call the Earth''という表現があるが、ここにはoneの後に関係代名詞が省略されている。実際には関係代名詞のthatとwhichは省略される場合が多いのである。そのため、上の表現は、「我々が地球と呼んでいるあるもの(惑星)」の様になる。関係代名詞が省略できる条件については[[高等学校英語]]を参照。また、'''Earth'''は地球という意味の単語だが、この名詞は通常冠詞としてtheを伴う。これは地球が1つしかないことが知られているため、会話にでて来るEarthが常に特定されているものと考えられるからである。更に、この文では''the Earth, which moves''という様に文が続いている。ここで現われたwhichも関係代名詞であるが、特にEarthのような固有名詞を修飾するときには前の名詞と関係代名詞の間にンマが必要となる。この用法は〈関係代名詞の非制限用法〉と呼ばれるが詳しくは[[高等学校英語]]の範囲である。
 
:同じ文中で''a star we call ...''では再び関係代名詞thatが省略されている事に注意。次の文は''There ...''の文であり、主語はplanetsである。ここで、''planets moving around ...''のmovingは現在分詞の形容詞的用法であり、planetsを修飾している。この用法は[[中学校英語]]の範囲である。同じ文の最後で''as well''は連語として用いられ''同じ様に''という意味になる。後に''as well as''などの表現が[[高等学校英語]]で紹介されるが、こちらの用いられ方は異なっている。
:同じ文中で''a star we call ...''では再び関係代名詞thatが省略されている事に注意。次の文は''There ...''の文であり、主語はplanetsである。ここで、''planets moving around ...''のmovingは現在分詞の形容詞的用法であり、planetsを修飾している。この用法は[[中学校英語]]の範囲である。同じ文の最後で''as well''は連語として用いられ''同じ様に''という意味になる。後に''as well as''などの表現が[[高等学校英語]]で紹介されるが、こちらの用いられ方は異なっている。

次の文で'''all'''はthingsを修飾する形容詞であるが、allは〈全ての〉という意味で修飾を受けた語は複数形となる。似た意味の語で'''every'''があるが、この語に修飾された名詞は単数形を用いなくてはならないので注意が必要である。'''together'''は〈全て合わせて、一緒に〉というような意味の副詞である。''are called''はcallの受動態である。callは目的語を2つ取ることが出来る動詞であるので、2つの目的語のどちらかを主語にして受動態を作ることになるが、ここでは間接目的語を主語にしている。<!-- 余談だが間接目的語を関接目的語と書いてしまいがちなので注意。 -->次の文では等位接続詞'''so'''が用いられている。soは接続詞として使われたときは〈だから〉という意味を表わす。話をつなげるのに便利であるため英語で話したり書いたりするときに多用されがちだが、soは原因と理由でつながれる関係でしか用いられないので、単に日本語でいう〈……て〉のように意味の並列に近い文の接続に用いることは出来ないことに、注意が必要である。次の文でrealizeはthinkと近い意味だが、〈発見する〉といった意味に用いられる。realizeは''realize that ...''の形でthat節を目的語として取る。この時には、〈(that節以下のことを)知った〉という様な意味になる。
 
:次の文で、They thought everything movedではthoughtの後にthat節を作るthatが省略されており、everythingとmovedはそれぞれthat節の主語と術語である。
<!--
>< 文中でincluding the Sunの部分はthat節の中にある分詞構文であり、
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??
-->
:次の文でseemはbe動詞と同じ使われ方をして、補語を取る動詞である。意味は〈〜に見える〉となる。'''sensible'''はやや難しい単語であるが、〈分別がある〉という意味である。似たつづりの語で'''sensitive'''は〈細かすぎる、敏感な〉などの意味であり、使いわけに注意が必要である。feelは〈感じる〉という意味の動詞である。よく使われる単語で不規則動詞であり、過去形はfeltである。また、''as if ...''は次に節を取って〈まるで……の様に〉という意味になる。この表現は実際にはそうでないものを節の内容として取ることがあり、そのときには節の中味は[[w:仮定法|仮定法]]の表現になる。ここでは、実際に地球が動いていることから仮定法を用いていないようである。仮定法は割合進んだ文法であるので、詳しくは[[高等学校英語]]を参照。最後のdoes it?は付加疑問文であり、itはthe Earthであり、doesはfeelに対応する。
 
:次の文でseemはbe動詞と同じ使われ方をして、補語を取る動詞である。意味は〈〜に見える〉となる。'''sensible'''はやや難しい単語であるが、〈分別がある〉という意味である。似たつづりの語で'''sensitive'''は〈細かすぎる、敏感な〉などの意味であり、使いわけに注意が必要である。feelは〈感じる〉という意味の動詞である。よく使われる単語で不規則動詞であり、過去形はfeltである。また、''as if ...''は次に節を取って〈まるで……の様に〉という意味になる。この表現は実際にはそうでないものを節の内容として取ることがあり、そのときには節の中味は[[w:仮定法|仮定法]]の表現になる。ここでは、実際に地球が動いていることから仮定法を用いていないようである。仮定法は割合進んだ文法であるので、詳しくは[[高等学校英語]]を参照。最後のdoes it?は付加疑問文であり、itはthe Earthであり、doesはfeelに対応する。
About 500 years ago, however, a man we call Copernicus suggested that all the planets moved around the Sun. Then, about 100 years later, a man called Galileo began looking at the sky with a new invention: the telescope. He showed that it was very likely that all the planets moved around the Sun. Soon, more and more people started using telescopes to study the sky. They began to learn how the planets and the other things in the Solar System moved.
 
:About 500 years ago, however, a man we call Copernicus suggested that all the planets moved around the Sun. Then, about 100 years later, a man called Galileo began looking at the sky with a new invention: the telescope. He showed that it was very likely that all the planets moved around the Sun. Soon, more and more people started using telescopes to study the sky. They began to learn how the planets and the other things in the Solar System moved.
しかし、500年前に我々が[[w:ニコラウス・コペルニクス|コペルニクス]]と呼ぶ男が全ての惑星は太陽を回っていることを提唱した。それからおよそ100年後、[[w:ガリレオ・ガリレイ|ガリレオ]]と呼ばれる男が望遠鏡という新発明を用いて空を観察し始めた。彼は、全ての惑星が太陽を回っていることが非常にありそうなことだということを示したのである。そのあとすぐに、次第に多くの人々が空を研究するために望遠鏡を使い始めた。彼らは太陽系内の惑星や他の物体がどのように動いているかを調べ始めたのである。
 
:しかし、500年前に我々が[[w:ニコラウス・コペルニクス|コペルニクス]]と呼ぶ男が全ての惑星は太陽を回っていることを提唱した。それからおよそ100年後、[[w:ガリレオ・ガリレイ|ガリレオ]]と呼ばれる男が望遠鏡という新発明を用いて空を観察し始めた。彼は、全ての惑星が太陽を回っていることが非常にありそうなことだということを示したのである。そのあとすぐに、次第に多くの人々が空を研究するために望遠鏡を使い始めた。彼らは太陽系内の惑星や他の物体がどのように動いているかを調べ始めたのである。
 
;語句
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:;[[:wikt:how|how]]:(adv) どのように
;解釈
:最初の文で''About 500 years ago''は〈約500年前の〉という意味である。'''ago'''を用いたときには、文の術語は必ず過去形になる。更に、500 yearsの前の'''about'''は、〈およそ〉という意味を持っており、前置詞のaboutとは異なっている。''a man we call ...''のmanとweの間には、thatが省略されており、関係代名詞thatの省略である。文の術語であるsuggestは、〈提案する〉と訳されることが多い。訳語は堅い感じがするが、似た意味のinsistなどよりも弱い語感があり、よく用いられる。suggestもthat節を目的語として取る語である。
 
:次の文で''a man called Galileo''のcalledは、関係代名詞の省略ではなく、形容詞的に用いられた過去分詞で、manを修飾している。この文の動詞はbeginの過去形beganだが、beginは目的語として動名詞と不定詞の両方を取ることが出来る動詞である。この文のwithは〈……を用いて〉の意味で、''new invention''を用いて宙を見るということである。コロンの後に続く単語はここではinventionの中味で、望遠鏡のことである。
:次の文で''a man called Galileo''のcalledは、関係代名詞の省略ではなく、形容詞的に用いられた過去分詞で、manを修飾している。この文の動詞はbeginの過去形beganだが、beginは目的語として動名詞と不定詞の両方を取ることが出来る動詞である。この文のwithは〈……を用いて〉の意味で、''new invention''を用いて宙を見るということである。コロンの後に続く単語はここではinventionの中味で、望遠鏡のことである。

次の文で'''show'''は、過去形showedを持つため、規則動詞と思われがちだが、過去分詞はshownが用いられるので、不規則動詞である。<!-- ただし、現在ではshowedも過去分詞と認められつつあるようである。が、実際のところはよくわからない。 -->showもthat節を目的語として取る動詞である。この文中で、''it was very likely that ...''という部分がある。この文のthat以下は実際にはitの部分に置かれる内容であり、この中味そのものがwasに対する主語である。しかし、この部分を主語にすると主部が非常に長くなり、おさまりが悪くなるという意味で、代わりにitが主語として用いられ、that節は後にまわされる。この時に用いられるitを形式主語という。形式主語は''It is -a- to -b-.''の文で既に用いられたが、ここでは不定詞の代わりではなく、that節の代わりに用いられている。that節の代わりの形式主語は、[[高等学校英語]]の範囲である。
 
:more and moreは、比較級を用いた注意すべき用法だが、[[高等学校英語]]の範囲であるので詳しくは述べない。ここでの意味は''ますます多くの''という意味である。start usingで、startは目的語として動名詞と不定詞の両方を取る動詞であり、最後の''to study ...''は、不定詞の副詞的用法であり、〈……を研究するために〉という意味である。studyは、''勉強する''という意味があるが、どちらかといえば、〈一生懸命学ぶ〉という意味であり、単に知識を得るという意味ではlearnが用いられる事が多い。次の文で''how ...''という表現は疑問詞を用いた節を用いた表現で、やや難しい文法である。この表現自体も高等学校英語の範囲なので、簡単な解説にとどめる。詳しくは[[高等学校英語]]を参照。文中で名詞の代わりとして、疑問詞の節がつらなる用法では、対応する疑問詞を用いた疑問文で尋ねられる内容が名詞として与えられる。ここでは、''how the planets moved''と文が続いているため、〈どのように惑星が動いているのか〉という意味になる。''How does the planets move?''で、「どのように惑星が動いているのだろうか?」という疑問文になることに注意。
 
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