「GNOMEフレームワーク」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
cairoの解説をコンポーネントよりも前に移動。個別のコンポーネントの解説よりも、画像描画の基本機能のほうが重要なので。
26 行
:[[画像:Ubuntu_9.04_Jaunty_Jackalope.png|200px]]
 
実際もしユーザー特に外見にこだわりが無く、またコンピュータを扱うスキルが相応にあるのなら、特にUnix系の環境ではGUIのデスクトップ環境が無くとも、コンピュータについてほとんど全ての管理や操作を行うことができます。<!--
例えば、文書の作成やソフトウェアの設定ファイルの書き換えはGUIを起動せずとも、コマンドラインエディタを用いて行うことができます。
-->
 
例としてプログラムの起動を行うことを考えてみます。[[Windows入門|Windows]]や[[w:Mac]]では、プログラムを起動する際に対応するアイコンを用いて操作を行うことが普通です。 一方、デスクトップ環境が動いていないUnixではプログラムを起動するためのアイコンは提供されません。さいわい、アイコンが存在しなくとも対応する"シェル"(コマンド端末のこ(一昔前は「シェル」も言った。今では「ターミナル」ともいう。)からプログラムの名称を指定すれば、対応するプログラムを起動することができます。これは、デスクトップ環境を起動した上で対応するアイコンを用いた操作を行うことと同じ操作に対応します。"シェル"コマンド端末の説明や実際の操作については[[UNIX/Linux入門]]を参照してください。
 
上の例から分かるように、コンピュータに慣れたものにとってはGUIデスクトップ環境はいくつかの場合を除いて無くてもよいものです。これはGUIで行うことができる操作は、大抵の場合、GUI無しでも行うことができるからです。
 
GNOMEは、初心者にも簡単にコンピュータを操作できる手法を提供します。このためには、熟練した利用者が"シェル"コマンド端末を用いて行い得ることを、直観的なGUIとともに利用者に提供する方法を作成する必要があります。控え目にいってもこれは高度なプログラムです。例えば、GNOMEが提供するソースコードは、ライブラリからアプリケーションまで多岐に渡っており、それらは更に[[w:GTK+ (ツールキット)]]や[[w:GStreamer]]などの他のライブラリに依存しています。
 
GPLライセンスは、そのプログラムの利用者改変や組み込みなどの行為に対してソースコードを公開するよう義務づけています。そのため、GNOMEの利用者はGNOMEのシステムがどのように動いているかを知ることができます。これらの動作には様々な工夫がなされており、その中にはプログラミングが得意なものにとっても非常に興味のある内容が含まれています。
 
ここでは、GNOMEがどのように動作しているかを様々な角度から見て行きます。具体的にはGNOMEが起動するプロセスを確認し、それらがどのような動作とGUIを提供しているかをソースコードを通して見ていきます。特に、"gnome-panel"と"nautilus"(ノーチラス)および"metacity"(メタシティー)の動作を確認します。