「有機化学/有機化学の化学結合」の版間の差分

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フェナントレンやアントラセンなどの古典ケクレ論では説明しづらい分子の紹介。
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== 古典的な共鳴理論の限界 ==
=== 4員環や5員環など ===
上述のように、共鳴理論はベンゼンの六員環を説明できる。
 
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=== フェナントレンやアントラセンなど ===
== ケクレ理論の限界 ==
[[File:Anthracene2.png|thumb|アントラセン]]
[[File:Phenanthrene.png|thumb|フェナントレン (※ 書式は従来のロビンソン構造式)]]
 
ベンゼン環どうしが結合した分子を見ると、そのなかに、反応性の高い部分と、低い部分が、ひとつの分子に混在している場合もある。
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このため、学者の中には、不安定な環には、「ベンゼン環どうしの結合の化合物の構造式で、機械的に環の内部には「〇」を書かないようにすべきである」という主張をしている者もおり、安定な環にだけ「〇」を環内部に書くようにすべきである 、というような主張をする学者(たとえばスコットランドの化学者 E.クラール など)もいる。(※ クラールについての参考文献 [http://www.takeda-foundation.jp/cafe/cafe_RepView.html?pmt=cafe_201201_pmt.html 細矢 治夫『化学 × 数学 「ベンゼンの亀の甲をあばく」』] )(※ 環内の「〇」の書き方の参考文献: 細矢治夫『はじめての構造化学』、オーム社、平成25年 6月25日 第1版 第1刷、184ページ
 
 
ちなみに、従来通りの、ベンゼン環の内部に「〇」を書く方式での構造式の書き方のことを「ロビンソン構造式」という。