「経済学基礎」の版間の差分

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ただし、あくまでも、競争市場での場合である。クルーグマンでさえ、独占市場における価格統制は、このような不利益をもたらさないと主張している。価格統制が財の不足などの混乱をもたらしやすいのは、あくまでも競争市場で価格統制をおこなった場合である。
 
しかし、実際のアメリカでは、上述のような経済学説がよく知られているにもかかわらず、ニューヨークの借家業界では家賃の価格統制が行われている(とクルーグマンもマンキューも、アメリカの不動産事情を説明している)。この家賃の(上限)価格統制により、おそらく修繕などの費用が削減されて、低品質な住宅が供給されている可能性があると、クルーグマンやマンキューなどは言及している
 
 
 
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また、国や時代によっては、ある農産物の過剰生産分を政府が買い上げたあと、その買い上げ分を廃棄してしまう(※wikibooks追記: 市場に出ると価格暴落を引き起こすので)こともよくあった、とクルーグマン『マクロ経済学』は主張している。
 
 
農産物に限らなければ、下限価格規制は、消費者に不要なオーバースペックなサービスや過剰品質の商品につながり、消費者の不利益につながるとクルーグマンなどは説明している。