「経済学基礎」の版間の差分

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経済学でいう「効率」とは、しばしば、「パレート効率」 (Pareto efficient)という概念のことである場合が多々ある。(昔は「パレート最適」と訳されていたが、最近は「パレート効率」や「パレート効率的」などとも訳されるようになった。)
 
 
パレート効率とは、たとえば、100人の民間人がいて、もし政治家などが経済政策で環境を変えたとき、その民間人100人の誰か一人以上に不利益・不満などを与えてしまう状況のとき、経済政策を変える前のもとの状態は「パレート効率的」である、とされる。
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パレート効率的とは、単に、効率的でない状態よりかはマシ・・・な程度の意味でしかない(と経済学者スティグリッツも彼の教科書で言っている)。 スティグリッツが言うには、経済学でいう「効率」とは通常、パレート効率のことだと、『スティグリッツ入門経済学』(和訳は東洋経済から)とまで断言している
 
 
無人島の2人の例にたとえれば、XさんもYさんも2人とも死ぬ状態(仮にCとしよう)と比べたら、状態Aや状態Bはマシなので、状態Aも状態Bもそれぞれパレート効率的である。