「経済学基礎」の版間の差分

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=== 失業 ===
==== フィリップス曲線の破綻 ====
 
フィリップス曲線という理論が知られており、インフレ率と失業率は、おおむね反比例するという理論である。
 
これは、日本の1950年代~1990年代まではよく当てはまる<ref>福田慎一・照山博司『マクロ経済学・入門』、有斐閣、2016年3月30日 第5版 第1刷、299ページ</ref>。
 
しかし、第二次大戦後から2000年までのアメリカ合衆国がこれに当てはまらない<ref>福田慎一・照山博司『マクロ経済学・入門』、有斐閣、2016年3月30日 第5版 第1刷、302ページ</ref>。
 
 
このようなこともあり、フリードマンなどの経済学者により、フィリップス曲線に代わる新しい失業理論が提唱された。
 
 
==== 摩擦失業と構造的失業 ====
よく「失業」が経済問題にされるが、転職のさいにも数週間~数か月ていどの一時的な失業の発生する場合があるから、不況対策などの問題を語るときには、このような短期間の失業は除外する必要があるだろう。
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しかし、解雇された労働者には新しいIT産業などの能力がないために失業が長期化する、といった例がある(たとえばスティグリッツがそう言っている)。
 
==== フリードマンの自然失業率仮説 ====
「自然失業率」(natural rate of unemployment)という言葉があるが、(wikibooks追記: )どうやら「自然失業率」という呼び名に反して、あまり自然ではなさそうな失業率であるので、この用語を見聞きした際には注意が必要だろう。