「経済学基礎」の版間の差分
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「完全競争」 |
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:※ 日本の高校の政治経済では、「不完全競争市場」の例として、寡占や独占などの事例を習う。
:だが、そもそも「完全競争」とは何だろうか?
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教科書などで、寡占(かせん、oligopoly)や独占(monopoly)などの、競争をゆがめるような制限のない市場競争のことをよく、経済学では「完全競争」(pure competition)という場合があるが、そもそも完全競争とは何だろうか?
おおむね、つぎのような条件をみたす経済競争・市場競争のことを、「完全競争」という。
# また、生産者どうしも独立していて、他の売り手に大きな影響を与えないという、生産者どうしの独立の条件。買い手もまた、他の買い手に大きな影響を与えないという、消費者どうしの独立の条件。
:その市場への参入と退出が容易だとする条件、▼
# 消費者はよく商品の情報(特に価格についての情報)を知っているという条件。
などの条件を満たすのが、完全競争である条件とされる。
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また、この寡占や独占のもとでの市場競争は、この「完全競争」の条件が満たされてない。
なので、寡占や独占などの条件下での競争のように、完全競争でない条件での競争のことを不完全競争
:※ 実は、論者や学派によって、「完全競争」の定義が、微妙に違っている。
:なので、日本の高校で「完全競争」の定義を扱わないのは、それなりに合理的でもある。ある論者が「完全競争」の定義とする5つのくらいの規則が、別の論者にとっては、3つくらいの規則から派生的に導出される(完全競争の)「性質」だったりする場合もある。
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