「経済学基礎」の版間の差分

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確定申告と減価償却と国民純生産。フローとストックの
じつはGDPの細かい計算法は、非公開
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なお、GDPやGNPの頭文字Gはグロスの略で、「総合」や「合そもそもGross とは、会などでいう粗利(あらり)形容詞です。会計学でいな意味「粗利」とは、売上高から売上原価(その商品をつくるために掛かった費用)だけを差し引いたものです。
 
 
また、そもそもGross とは、会計などでいう粗利(あらり)の形容詞です。粗利とは、売上高から売上原価(その商品をつくるために掛かった費用)だけを差し引いたものです。
 
人件費は引かず、支払う税金も引かず、原価だけしか売上高から引き算していません。それが粗利(あらり)です。
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なお、GDPやGNPの計算(国民経済計算)では、減価償却費のことを「固定資本減耗」(こていしほん げんもう)という。
 
ただし、国民経済計算でいう「グロス」の計算での原価とは、原材料を輸入した時点の費用'''など'''の諸費用も考慮した金額のことです。(少なくとも、最終生産物を販売する小売店の仕入れ原価のことではない、'''と思われる'''(後述する「※ 備考」で解説する)。もし仕入れ原価だとすると、小売業の活発な国ほど安くなってしまい不合理である。)
 
:(※ 備考: )じつはGDPの具体的な細かい計算法は、非公開である。また、国ごとにGDPの計算法も違っている。たとえばアメリカのような貿易赤字の国の場合、もしGDPで最終売上高から差し引く「原価」に、仮に貿易額を(原価として)含めるとすると、もしやGDPがマイナスになりかねないが、しかしそれは不合理である。なぜなら、どうみてもアメリカは経済成長をしているのだから。
 
 
なお、GDPやGNPの計算(国民経済計算)では、減価償却費のことを「固定資本減耗」(こていしほん げんもう)という。
 
 
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(なので、名前こそ「速度」とはいうものの、)どちらかというと、期間内に貨幣の所有者の代わる頻度である。(マンキューも頻度であると説明している。)
 
 
:(wikibooks追記: )マンキューの説明も本当は不正確で(他の経済学者と比べたら、だいぶマシだが)、
:名前こそ「流通速度」ですが、GDPを用いた計算であることからも分かるように、売買に伴わない貨幣の交換は除外されています。
:たとえば、親子が、親から子供にオコヅカイをあげても、売買をともなわないので、まったく算入されてないのです。
:この貨幣の流通速度の計算で算入される貨幣の「流通」または「交換」とは、最終生産物の売買が行われた時だけです。
:さらに、「貨幣の流通」と言っておきながら、算入される金額は、価格ではなくて粗利(グロス)です。そもそもGDPが粗利(グロス)の計算だからです(なお、GDPの具体的な計算法は実は非公開だし、国ごとに計算法も異なる)。
:しかし、GDPは実用的に経済学で役立つ指標ですので、「貨幣の流通速度」の計算式も、これでいいのです。
 
 
もし、本当に国内の貨幣の流通を完全に計算したいなら、除外された親子のオコヅカイなどのやり取りも算入せねばならなくなりますが、それは現代の人類には不可能です。
 
なので、最終生産物の売買の時だけをカウントするほうが実用的です。
 
そして、GDPという、最終生産物の売買の時の粗利の合計額の指標があるので、それを活用するのが実用的です。