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ピケティのクズネッツ批判 |
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* ピケティによるクズネッツ学説の修正
もうひとつ、クズネッツ曲線に反する統計が得られる理由の別の学説として、
クズネッツの出した統計は、単にたまたまアメリカ合衆国で格差が縮んでいた時代だったという偶然の産物であるという批判であり、クズネッツの統計の出した傾向にはあまり一般性が無いという主張である。
フランスの経済学者ピケティは、消費ではなく所得格差に注目した研究だが、統計的に各国の所得格差の行い、
ピケティの調査によると、クズネッツの調査した時代以降の統計や、アメリカ合衆国以外の諸国の統計を取ると、そもそも経済格差は拡大しているというものである。
ピケティが著作『21世紀の資本』で言うには、クズネッツ曲線のような格差縮小的な事例は単なるアメリカ合衆国の一時期の偶然、または世界大戦によるい急激な社会・経済の変化が原因な特殊事例にすぎないという感じの主張をしている。<ref>トマ・ピケティ『21世紀の資本』、訳 山形浩生・森岡桜・森本正史、東洋経済、みすず書房、2015年1月15日、13ページ・15ページ</ref>
* 乗数効果
ところで、あなたが消費して支払ったカネは、あなた以外の誰か(仮にBさんとしよう)の収入になるわけだ。そのBさんもまた、消費して別の誰か(仮にCさん)に支払うわけだ。
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