「中学校社会 地理/日本の諸地域 中部地方」の版間の差分

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[[File:Kurobe Dam survey 2.jpg|thumb|200px|黒部ダム(くろべダム)。富山県。黒部ダムの水が水力発電に利用されている。]]
== 区分 ==
3000m級の山々からなる'''日本アルプス'''(にほんアルプス)により、中部地方は次の3つの地域に分かれる。
* {{Ruby|東海|とうかい): (}}:愛知県、静岡県、岐阜県美濃地方、三重県の北部
* {{中付きルビ|2|中央高地(|ちゅうおう |高地|こうち): (}}:長野県、山梨県、岐阜県飛騨地方
* {{Ruby|北陸|ほくりく): (}}:新潟県、富山県、石川県、福井県
各地域で、気候や盛んな産業が大きく違う。
 
日本アルプスは
* 東海(とうかい): (愛知県、静岡県、岐阜県美濃地方、三重県の北部)
* {{中付きルビ|2|'''飛騨'''|ひだ|'''山脈'''|さんみゃく}}
* 中央高地(ちゅうおう こうち): (長野県、山梨県、岐阜県飛騨地方)
* {{Ruby|'''木曽'''|きそ}}<b>山脈</b>
* 北陸(ほくりく): (新潟県、富山県、石川県、福井県)
* {{Ruby|'''赤石'''|あかいし}}'''山脈'''からなる。日本アルプスは「日本の屋根」とも言われる。なお、'''フォッサマグナ'''<!-- (大地溝帯とはアフリカ大陸の谷を指す言葉であり不適切) -->が日本アルプスの東部にある。
 
ここからは、各地域の特徴の紹介となる。
 
*=== 北陸 ===
日本アルプスは <span style="font-size: large;">飛騨山脈</span>(ひだ さんみゃく)、<span style="font-size: large;">木曽山脈</span>(きそ さんみゃく)、<span style="font-size: large;">赤石山脈</span>(あかいし さんみゃく) からなる。日本アルプスは「日本の屋根」とも言われる。なお、'''フォッサ マグナ'''(大地溝帯)が日本アルプスの東部にある。
冬には雪が多い{{中付きルビ|2|豪雪地帯(|ごうせつ |地帯|ちたい}}である。新潟県の越後平野は米どころ (米の良い産地) として有名。
 
*=== 中央高地 ===
北陸・中央高地・東海で、気候が大きく違う。また、盛んな産業も、北陸・中央高地・東海で大きく違う。
山に囲まれた平地、すなわち盆地が多い。盆地は雨が少ない。中央高地の内陸部は、1年を通して、降水量が少ない。盆地に都市が多く、甲府市 (甲府盆地にある) や松本市 (松本盆地にある) などが例である。
 
[[ファイル:MtFuji FujiCity.jpg|thumb|富士山。山梨県及び静岡県にまたがっている。]]
 
*=== 東海 ===
* 北陸
冬には雪が多い豪雪地帯(ごうせつ ちたい)である。新潟県の越後平野は米どころ として有名。
 
* 中央高地
山に囲まれた盆地が多い。盆地は雨が少ない。中央高地の内陸部は、1年を通して、降水量が少ない。盆地に都市が多く、甲府市(甲府盆地にある)や松本市(松本盆地にある)などが例である。
 
[[ファイル:MtFuji FujiCity.jpg|thumb|富士山。山梨県、静岡県。]]
* 東海
温暖であり、雪は少ない。東海では自動車産業などの機械工業が愛知や静岡で盛ん。
 
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名古屋は、三大都市圏(東京・大阪・名古屋)の一つとして、数えられる事が多い。
 
また、<span style="font-size: large;">'''政令指定都市</span>'''として、名古屋、浜松、静岡は、指定されている。
 
== 中京工業地帯 ==
愛知県を中心に工業のさかんな、<span style="font-size: large;">'''中京工業地帯</span>'''(ちゅうきょう こうぎょうちたい)が、ある。なお、静岡の一帯は東海工業地域(とうかい こうぎょうちいき)といい、別の工業地帯・地域として扱うのが一般。愛知県の西となりにある三重県は、中京工業地帯に含める場合と、含めない場合がある。
 
愛知を中心にした中京工業地帯のほうが、静岡の東海工業地域よりも規模が大きいので、そちらから説明する。
 
 
中京工業地帯では、愛知県の豊田市(とよた し)を中心に、<span style="font-size: large;">'''自動車産業</span>'''が さかん。大手の自動車会社のトヨタ自動車の工場が、豊田市および周辺にある。関連工場や部品工場も、周辺の地域に多い。
 
豊田市は、1959年に市名を当時の「挙母市」(ころもし)から、トヨタ自動車にちなんで市名を今の「豊田市」に変えた。
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そのため自動車の部品工場も、中京工業地帯には多い。
 
豊田市のような、大企業の影響を強く受けている町は <span style="font-size: large;">'''企業城下町</span>'''(きぎょう じょうかまち) と言われる。
 
世界的に環境保護をすすめるため、自動車に要求される排ガス基準などの環境基準が厳しくなっていることもあり、ハイブリッド車や電気自動車など環境に対応した低公害の自動車の開発がされている。
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* 静岡県
静岡県では、<span style="font-size: large;">'''</span>'''、'''みかん''' の栽培がさかんであるが、みかんは国内の他の産地(和歌山県、愛媛県、熊本県など)との競争や外国産グレープフルーツなど他の果樹との競争がきびしい。
 
静岡県は漁業もさかん。焼津(やいづ)港、清水(しみず)港、沼津(ぬまづ)港など。
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[[ファイル:Ogi Shirakawa06n3200.jpg|thumb|280px|right|合掌造り、白川郷(しらかわごう)。岐阜県。雪が積もりにくいように、屋根が傾いており、両手をあわせた合掌のような形になっていることから、合掌造りという。]]
南西部に濃尾平野(のうびへいや)がある。濃尾平野の岐阜県の側には、木曽川(きそがわ)・長良川(ながらがわ)・揖斐川(いびがわ)が流れている。木曽川(きそがわ)・長良川(ながらがわ)・揖斐川(いびがわ)を、木曽三川(きそさんせん)という。木曽三川は、古くは、よく氾濫(はんらん)したので、川の周辺の集落は、まわりを堤防(ていぼう)で囲った<big>'''輪中</big>'''(わじゅう)という集落がある。
 
内陸県である。
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南部の多治見市(たじみ し)などで陶磁器(とうじき)が、さかん。
 
県北部の飛騨(ひだ)地方にある<span style="font-size: large;">'''白川郷</span>'''(しらかわごう)の<span style="font-size: large;">'''合掌造り</span>'''(がっしょうづくり)の家の集落が、ユネスコの世界文化遺産である。
 
県南部の美濃(みの)地方は、平野や高原があるが、県北部の飛騨(ひだ)地方は高地や山地の場所が多い。
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=== 新潟県 ===
新潟は米作りがさかんです。なぜなら水が豊富だからです。米の銘柄(めいがら)の'''コシヒカリ'''は新潟の米の品種です。
新潟の <big>'''越後平野</big>'''(えちご へいや) で、稲作が、さかんです。
 
長野県から<big>'''信濃川</big>'''(しなのがわ)が流れてくる。この信濃川は日本で、一番、長い。
 
伝統工芸として、燕(つばめ)市の金属洋食器、三条市の金物(かなもの)、小千谷(おぢや)市の織物(おりもの)である 小千谷縮(おぢや ちぢみ) などがある。
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江戸時代には、加賀藩(かがはん)の'''城下町'''(じょうかまち)として栄え、「加賀百万石」(かがひゃくまんごく)とも呼ばれた。
 
そのため、伝統工業が有名であり、<big>'''輪島塗</big>'''(わじまぬり)や九谷焼(くたにやき)や加賀友禅(かがゆうぜん)や金箔(きんぱく)が、有名。
 
 
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== 輪中の くらし ==
[[File:Kiso River mouth in Ise Bay.jpg|thumb|300px|木曽川(奥)・揖斐川(手前)。河口の空撮。]]
岐阜県のあたりにある、木曽川(きそがわ)・長良川(ながらがわ)・揖斐川(いびがわ)の下流の流域には <big>'''濃尾平野</big>'''(のうびへいや) があります。
木曽川・長良川・揖斐川の三つの川は、伊勢湾(いせわん)に通じています。
 
この三つの川の下流の流域は堤防で囲まれている土地が多いです。堤防で囲まれた土地を<big>'''輪中</big>'''(わじゅう)と言います。
濃尾平野の川の流域には輪中が多いです。
 
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[[Image:Kaizu city Museum H02.JPG|thumb|right|200px|堀田。海津市歴史民俗資料館の敷地内に再現されている堀田。]]
この土地は低地なので水がたまりやすいので、水はけがわるいです。水田は水を必要としますが、水がたまりすぎても、稲はよく育ちません。なので、この土地の人は、かわりに水田を高くしようと、土をもって、そのうえに水田をつくります。水田のまわりの土を掘って、その掘った土で田を高くするので <big>'''堀田</big>'''(ほりた) といいます。
 
 
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こうすることで、もし洪水が起きても、ひがいを減らしたいわけです。
 
さらに、洪水のときの避難場所は、高いところや、盛り土や石垣などをつんで高くした所につくられた <big>'''水屋</big>'''(みずや) という倉庫を避難場所があります。水屋は、ふだんは倉庫として利用しています。
 
1976年(昭和51年)の9月の台風では、大雨で、長良川と揖斐川の水かさがまし、安八町(あんぱちちょう)で堤防が切れ、水害が起きました。