「オペレーティングシステム」の版間の差分

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デジタル電子回路でよく、2進-10進デコーダという、4本の入力端子の2進数の入力を、出力10本の回路に切り替える回路がある。(2の4乗は16なので、さいだい16本の出力に切り替えできる。)
 
さて、パタヘネ本によると、X86系CPUの命令数は約1000個らしい(出典<ref> David A. Ratterson, John L.Hennessy『コンピュータの論理と設計 第5版[上] ~コンピュータのハードウェアとインターフェース~』、2019年9月5日 第5版 第7刷 発行、157ページは失念)の図2.43など</ref>。なので、CPU用のデマルチプレクサを作りたい私たちは、単に2進-1000進デコーダを作ればいいだけであろう。パタヘネ本によるとX86系の命令数は2012年の時点で900個である
 
 
なお「デコーダ」という用語について、一般に情報科学でも、CPUが命令を解釈して実行させるために各装置に信号を送るための「命令デコーダ」とは、このデマルチプレクサのことであると考えられる(※ パタヘン本ではマルチプレクサの前段階のシステムが「命令デコード」だとしている<ref> David A. Ratterson, John L.Hennessy『コンピュータの論理と設計 第5版[上] ~コンピュータのハードウェアとインターフェース~』、2019年9月5日 第5版 第7刷 発行、276ページおよび277ページ図4.33など</ref>)。
 
なお、マルチプレクサのことは、「データセレクタ」という<ref> David A. Ratterson, John L.Hennessy『コンピュータの論理と設計 第5版[上] ~コンピュータのハードウェアとインターフェース~』、2019年9月5日 第5版 第7刷 発行、238</ref>。字面だけみると「命令デコーダ」と「データセレクタ」とは別物のように見えるが、ようするにデマルチプレクサによる回路出力の切り替えと、その付属システムにすぎない。私たちは本質を学ぼう。