「学習方法/高校日本史」の版間の差分

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なお、市販の高校生向けの日本史史料集には、日本語の文書しかありませんが、実際の日本史研究では、英語などで書かれた外交文書や日記なども読めるようにする必要があります。近年の中学高校の検定教科書でも、近代史の分野では、御雇い外国人のドイツ人ベルツの日記や、幕末のペリー提督によるアメリカ政府への報告書など、米英の新聞記事など、欧米人の書いた文書の存在も教科書で紹介されています。欧米系の日本史の史料については、入試には出ませんが、研究には必要ですので、読者高校生は古文漢文だけでなく英語もバランスよく勉強しましょう。スペイン語やオランダ語やドイツ語やフランス語などを学ぶ際にも、まず英語が基礎として必要です。
 
 
== 神話の内容は出題されない ==
いちいち高校生に説明しなくても、古事記などの神話の内容は(史実でなく文芸なので)入試などに出題されないのは分かるでしょうが、しかし世間にはそういう事を知らない大人がいたり、自称・教育評論とかでネット評論家が「教育改革として、歴史教育で神話を教えるべきだ!」とかホザいたりするので、いちおうこの学習方法のページでも、神話は出題されないことを指摘しておきます。
 
ただし、『古事記』という書物名じたいは、出題の可能性があります。世界史のほうでも、西洋の神話の書物などの名前(聖書やギルガメッシュ叙事詩やアヴェスターなど)は検定教科書にも出ています。
 
 
また、国語科目の古典のほうで、古事記は出題率はセンター試験などでは低いものの、国語の古典Bの検定教科書で、古事記の文章を紹介している検定教科書もあります。なので、いちおう国語の私大入試・国立二次入試では古事記なども出題の可能性があります。
 
センター試験の国語は伝統的に、検定教科書にある作品からは読解問題を出題しないので、センター国語には『古事記』は、おそらく読解問題としては出ないでしょう。
 
 
また、いちいち自称・教育評論のネット評論家に「歴史教育で神話を教えるべきだ!」とかホザかれるまでもなく、2010年ごろのとっくの昔から中学社会科の歴史の検定教科書で、神話が各地の伝統芸能などのストーリーに影響が見られることなど、とっくに指導範囲になっています。
 
 
なお、1990年代後半のころ(『あたらしい歴史教科書をつくる会』が検定教科書を作る活動を始めた頃)は中学教科書はそうでなかった(古事記などの影響の紹介はしてなかった)のです。つまり、「歴史教育で神話を教えるべきだ!」といってる人は教育について、教育内容の2001年以降の現在までの変化を知らない無知な大人が知ったかぶりでタワゴトをホザいているだけなので、バカな大人は無視しましょう。
 
 
== 教科書の傾向と対策 ==