「高等学校工業 機械設計/その他」の版間の差分

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== そもそも知能労働の現場での作成工程は ==
=== まず完成予想図を渡す ===
学生は企業社会を知らないと思うので説明しますが、製造業にかぎらずIT業界なども含む技術系の業界で、設計から生産までの流れがどういう工程で行われているか、説明します。
 
 
まず、なにかの設計図では、具体的な生産方法は指示しません。たとえば、どう組み立てるかとかは一切、そういう事については『設計図』では指示しません。
 
よほど特殊な組み立て技術が必要な製品の場合でも、『設計図』とは別途、『組み立てマニュアル』みたい書類を作ったりして、書類を区別します。
 
 
:※ 一般に技術系の企業では、特注品や一品モノなどの作業指示の際、完成予想図を渡して「この通りに作っておいてください」みたいな指示で作業指示を出す。けっして、「完成予想図」以外に、いちいち他の書類として「作業指示書」とかがあるワケではないのが普通。
 
:デジタルデータのコピーでなく、たとえば自動車の生産のように物理的に生産ラインで大量生産する製品ではないかぎり、いちいち生産ラインの図面や末端作業員のための作業マニュアル(作業手順書)などは用意しないのが普通だといわれているのが、製造業などでの慣習(ただしトヨタとかホンダとかが生産ノウハウを非公開にしているので、あくまで伝聞であり真相は不明)。
 
 
ともかく、なにかの設計図は通常、その製品の完成図である必要があります。製造業で「図面」と呼ばれているものは、こういった具体的な完成予想図のことです。
 
 
 
そして、その完成図はいくつもの部品から成り立っているのが普通なので、完成品をいくつかモジュールごとに分解した部品図をいくつも作成して、それぞれの作成担当の作業者に渡します。
 
こうすることで、分業もしやすくなり、一石二鳥です。
 
 
 
基本としては、完成図だけを作業員が見ても、あいまいさの無い状態で完成品の満たすべき具体的な条件が分かるようにしなければなりません。
 
 
== 社用印 ==
一般の技術系・職人系の企業では、現場への作業指示としての設計図(完成予想図)には、スタンプなどで「最新版」などの印字の業務用ハンコを押したりして区別したり、