「高等学校工業 機械設計/その他」の版間の差分

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:※ ネットには馬鹿も多く、「いまどきの若いもんは、マニュアルが無ければなにもできない」とか、底辺サラリーマンが公務員や小学校教員などを誹謗して「マニュアル主義」とか言ったりするが、しかし、製造業の場合、マトモな品質管理ではマニュアル(手順書のこと)を作って検査を行うので、ネットの馬鹿を鵜吞みにしてはならない。製造業だけでなく、土木建築の業界でも同様に、品質検査は原則的に手順書(てじゅんしょ)にもとづいて行う<ref>『わかりやすい土木施行管理の実務』、オーム社、速水洋志、平成29年5月20日 第1版 第2刷 発行、200ページ</ref>。
 
 
== マスター検査機器と非マスター検査機器 ==
なお、企業において、品質検査の機器は、大企業でも、一般的な精度の検査機器と、数個だけ高精度の「マスター○○」と言われる検査機器がある。
 
たとえば、ゲージ検査だったら、その会社の「マスターゲージ」というのが通常の製造業なら、所有している。
 
つまり、けっして、すべての検査機器がトップクラスの精度なのではない。
 
 
検査機器そのものの異常の無いことも、なんらかの方法で定期的に検査する必要があるので、なので、一般の検査機器を、社内のマスター機器で検査するのである。
 
マスター機器は、普段は使わずに、保管用の丈夫な箱に入れて暗所にマスター機器を保管しておく必要がある。
 
現場で普段使うのは、非マスターの機器である。非マスターの機器はよく使うので、しだいに劣化していく可能性がある。
 
 
 
そして、そのマスターの検査機器は、定期的に、検査機器を製造している専門企業などに発注をして、マスターの検査をしてもらうのが、通常の方法である。
 
ただし、これは大企業などの場合であるので、中小零細企業は当てはまらないかもしれない。