「ゲームプログラミング」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
573 行
 
1980年代のファミコンなどの市販ゲームで、こういう「裏技」(うらわざ)がよくあります。おそらく、そのソフト開発者がデバッグ用に残した機能だったのでしょう。
 
 
 
=== 個別チェックと通しプレイ ===
==== まずは個別チェック ====
ゲームで新しい機能を追加した場合、たとえばデバッグモードなどの機能を使ったりしてでもいいので、
 
まず、その追加したばかりの機能が実際に動作しているかを、(デバッグモードでいいので)プログラマー自体がチェックします。
 
もし集団作業なら、これは、プログラマー本人が、まず率先して、ある程度は自分たちでデバッグモードによるチェックをやる必要があるでしょう。(いちいち他の部署に作業を回すと、かえって時間が掛かってしまう。)
 
また、集団作業でなく個人製作でも、まずデバッグモードでも何でもいいので、追加したばかりの機能をチェックします。
 
 
こうして、まずはデバッグモードで正常動作するようになるまで、まずプログラムを修正していきます。
 
もちろん、デバッグモードで正常動作したからといって、けっして、必ずしも通常起動のモードでも正常とは、かぎりません。
 
ですが、もしデバッグモードですら異常動作をするなら、これはもう通常起動時にも異常動作をするだろう事は、ほぼ確実です。
 
なので、まずデバッグモードで正常動作するようになるまで、まずプログラムを修正していきます。
 
 
このように、追加した幾つもの機能を、それぞれデバッグモードで即座にチェックしていきます。
 
 
また、もし機能を新たに追加したい場合には、まず前の機能のデバッグモードでの正常動作を確認し終えてからにしましょう。なぜなら、こうしないと、集中力が落ちるし、また、もしバグが発生した場合の修正が、とても複雑になってしまいます。
 
 
IT業界の格言ですが、「デバッグされてないコードは、(資産ではなく)負債である」という格言があります。
 
 
なので、コードを書くことよりも、自分で書いたコードをひとつずつデバッグすることのほうが重要です。
 
ともかく、このように、機能をひとつずつ、個別的にチェックしていきます。
 
 
==== ついで、通しプレイ ====
さて、こうして、いくつか機能をデバッグモードで個別チェックしていき追加していくのが完了したら、今度は次に、ゲームを最初から始めて、エンディングまでプレイをします。
 
このように、ゲームをオープニングからエンディングまでプレイすることを、「通しプレイ」(とおしプレイ)といいます。
 
通しプレイは時間にかぎりがあるので、たとえば新バージョン公開のたびに直前に行うとか、そういうふうに工夫します。(もし機能の追加のたびに通しプレイすると、時間が不足する。)
 
 
 
=== 集団制作におけるソフトでのバグ報告の書式 ===