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== 生物分野 ==
=== 植物 ===
==== 植物のつくり ====
==== 植物の種子 ====
===== 植物の種子のつくり =====
===== 種子の発芽と成長 =====
植物が土のなかから芽をだすことを 発芽といいます。
 
もしも、植物が発芽したあとに、光に当てずに、かげになる場所に置いていたり、肥料をあたえなかったりすれば、しっかりとした植物はできません。
 
太陽の光のことを、'''日光'''といいます。
 
植物の成長には、発芽で必要だった水・空気・適当な温度のほかに '''日光''' が必要になります。また、かならずしも必要ではないですが、肥料がくわえられると、育ちが よくなります。{{ruby|鉢植|はちう}}えなどに植えられた植物は、肥料がないと、外から土に栄養が流れ込まないので、植物の育ちが、かなり悪くなります。
 
 
日当たりがわるいと、植物は、緑色にはなりません。日当たりがないと、くきも細く、葉も小さいです。
 
[[ファイル:Leaf 1 web.jpg|thumb|right|200px|光合成は、主に植物の葉で、おこなわれる。]]
 
植物は、葉で、日光を受けることで、栄養をつくっています。この栄養は、「でんぷん」という物質をつくっています。
 
この日光をあびてデンプンをつくることを '''光合成'''といいます。
 
 
 
[[Image:Stomata_open_close.jpg|150px|thumb|シロイヌナズナの気孔。(上)開いた気孔、(下)閉じた気孔]]
光合成では、空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を放出しています。
葉の裏を、けんび鏡でよくみると、穴があります。この穴は、 '''気{{ruby|孔|こう}}'''といって、この穴から、空気が取り入れられ、光合成につかわれています。
 
光合成は、葉の、緑色の 「{{ruby|葉緑体|ようりょくたい}}」という部分でおこなわれています。
植物が緑色をしているのは、この、光合成に必要である葉緑体の色が、緑色だからです。
 
 
;でんぷん
[[File:Testing seed for starch.jpg|thumb|ヨウそデンプン反応]]
 
また、じゃがいもの切り口からでる白い汁にも、少しヨウ素をたらすと、青むらさき色になります。
 
これは、 デンプン という物質が含まれてていて、そのデンプンとヨウそが、反応をしたからです。
 
このデンプンとヨウ素との反応を '''ヨウ素デンプン反応''' といいます。
 
このデンプンは、植物が成長するために、植物が作った栄養です。
 
ヨウ素デンプン反応は、ある物が、デンプンなのか、それとも、デンプンではないのかを、しらべるのに利用されます。
 
* 肥料(ひりょう)
肥料には、さまざまな養分があるが、とくに肥料として有名な養分に、 '''ちっ素''' と '''リン''' と '''カリウム''' がある。この3つの成分を、 '''肥料の3要素''' とか「肥料の三大要素」などといいます。
 
このほか、マグネシウムや鉄やカルシウムなども、肥料になる。
とくに、3要素としてあげた養分(ちっ素・リン・カリウム)が、植物の生育に多く必要になる。
 
==== 花のつくり ====
[[ファイル:Petal-sepal.jpg|thumb|left|花びら (petal) と、がく (sepal)]]
 
花には、 '''花びら''' と、花びらの根本のほうにある緑色の先のいくつか分かれた '''がく''' があります。
 
アサガオでは、がくは、5つに分かれています。アブラナでは、がくは、4枚です。
 
植物の種類によってちがいはあるものの、ほとんどの植物の花には、 花びら と がく と おしべ と めしべ があります。この4つを '''花の4要素''' といいます。
 
ただし、カボチャの花では、おしべは、お花にしかありませんし、めしべはめ花にしか、ありません。
カボチャのお花には、花びらや、がくがあります。カボチャのめ花には、「花びら」と、「がく」と、「{{ruby|子房|しぼう}}」があります。
このように、お花やめ花に分かれていても、がくはあります。
 
なお、カボチャのがくは5枚です。お花も、め花も、がくは5枚です。
め花の子ぼうは、カボチャの実になります。
 
ヘチマも、花が、お花とめ花に分かれています。お花のがくの下には、子ぼうがあります。ヘチマの子ぼうは、ヘチマの実になります。
 
;ウリ科
カボチャもヘチマもヒョウタンも、ウリ科の植物です。
 
[[File:Mature flower diagram.svg|right|thumb|450px|花の構造;
:めしべ, Stigma:柱頭、Style:花柱、Ovary:子房、Ovule:はいしゅ。
:おしべ, Stamen]]
 
* おしべ
[[File:Tulip Stamen Tip.jpg|thumb|チューリップの、おしべの先についている花粉。]]
おしべの先には、ふくらんだ物が付いています。これには花粉がつまっています。このおしべの先にある、花粉のふくろを、 '''やく''' といいます。「やく」のことを、「花粉ぶくろ」ということもあります。
 
* めしべ
めしべは、 '''柱頭'''と、 '''花柱''' と、 '''子房''' の3つの部分からなります。
 
:* 柱頭(ちゅうとう)
めしべの先にある、ふくらんだ部分です。多くの植物では、柱頭には、ねばねばとした液体がついています。この「ねばねば」は、花粉をつけやすくするためです。花粉が柱頭につくことを'''受粉'''といいます。花粉は、おしべの先の「やく」から出るのでしたね。
 
:* 子ぼう
めしべの根元にある、ふくらんだ部分です。子ぼうは、受粉のあとに、子ぼうが実になります。「受粉」とは、柱頭の先に、花粉がつくことでしたね。そして、花粉は、おしべの先の、「やく」から、出るのでしたね。
柱頭に花粉がつかないと、子ぼうは、実になりません。
 
子房は、植物によって、「花びら」や「がく」の上にある場合と、花びらの下にある場合があります。
アサガオやアブラナでは、子ぼうは、花びらの上にあります。
ヘチマやカボチャでは、子ぼうは、花びらの下にあります。
 
:* 花柱(かちゅう)
柱頭と子ぼうとのあいだの、やや細い部分です。
 
めしべにある柱頭に、花粉がつくことを '''受粉''' といいます。受粉をした花には、変化が起こります。
柱頭いがいの場所についても、受粉ではありません。子房に花粉がついたのは、柱頭ではありません。子ぼうに花粉がついても、とくに変化は起きません。
花柱に花粉がついても、とくに変化は起きません。
 
受粉をして花に変化がおきるのは、柱頭に花粉がついた場合だけです。だから、柱頭に、花粉がついたばあいだけを、受粉といいます。
 
柱頭は、ほとんどの植物では、柱頭は「ねばねば」していて、花粉がつきやすいようになっていることが多いです。
 
「子ぼう」の中には、「{{ruby|胚珠|はいしゅ}}」があります。柱頭に花粉がついて、受粉をすると、やがて子ぼうがふくらんでいき、そして実になります。実のなかには、種があります。この種は、元は、胚珠でした。
 
;受粉のしかた
* 自家受粉
 
アサガオでは、おしべとめしべが同じ花にあります。このような花の場合、花が開くと、おしべの花粉が、めしべにふりかかります。このような仕組みの受粉を '''自家受粉'''といいます。自家受粉では、虫や鳥などの助けは、必要ありません。
 
::自家受粉の例:アサガオ、イネ、エンドウなど
 
 
* 他家受粉
[[File:Strawberry flower and bee.JPG|thumb|right|250px|虫ばい花の例:イチゴの花とミツバチ]]
 
めしべの柱頭が、ほかの株の花のおしべから出た花粉と、受粉をすることです。
花粉を運ぶ方法は、虫によって運ばせる方法や、風によって飛ばす方法などがあります。
 
:* 虫媒花
虫によって、はこばせる方法は、花のみつを吸いにきた虫に、花粉がつくようにする方法です。
このような仕組みで花粉を虫にはこばせる花を、 '''{{ruby|虫媒花|ちゅうばいか}}'''といいます。虫媒花は、他家受粉に、ふくまれます。
虫媒花は、花粉がねばねばしていることが多いです。これは、虫の体に花粉がつくうえで、都合がよいです。
また、虫媒花の、花の色や大きさは、目立つものが多いです。これは、虫に気づかれやすくするために、都合がよいと考えられています。
虫媒花は、みつをだします。
 
 
::虫ばい花の例: アブラナ、ヒマワリ、カボチャなど
 
 
:* 風媒花
[[ファイル:Cryptomeria japonica cones.jpg|thumb|left|250px|風ばい花の例:スギのお花と、め花]]
風によって花粉を運ばせる方法の花を、 '''{{ruby|風媒花|ふうばいか}}'''といいます。風媒花は、他家受粉に、ふくまれます。
花粉は、さらさらしていて、軽いものが多いです。これは、風に飛ばされやすくて、都合がよいと考えられています。
 
風媒花は、花が目立ちません。また、風媒花は、みつが少ないです。
 
::風媒花の例: スギ、 イネ、マツ 、トウモロコシ 、ムギ 、ススキ 、ヤナギ など
 
 
多くの植物で、虫媒花と風媒花のどちらかが、花粉の運び方ですが、植物のなかには、ほかの運び方で花粉を運ぶものも、あります。{{ruby|水媒花|すいばいか}}や、{{ruby|鳥媒花|ちょうばいか}}がある。他家受粉に関しては、水媒花も、鳥媒花も、他家受粉です。
 
:* 水媒花
[[ファイル:Ceratophyllum demersum (inflorescence).jpg|thumb|right|250px|水ばい花の例:お花をつけたマツモ]]
花粉を水に流させて、花粉をはこびます。
この水ばい花は、水中に生えている植物で、みられることがあります。
 
::水ばい花の例: クロモ、 キンギョモなど
 
 
:* 鳥媒花
[[ファイル:Hylocharis cyanus.jpg|thumb|left|250px|みつをすう、シロアゴサファイアハチドリ ]]
鳥の体に花粉をつけて、花粉をはこぶ花です。木に咲く花に多いです。
冬ごろに咲く花が多いです。冬は、虫がすくないので、虫をエサにしている鳥は、少ない虫のかわりに、花のみつをすう場合があるのです。
 
 
::鳥ばい花の例:ツバキ、サザンカ、ビワなど
 
 
;人工受粉
人間が、手作業で、花粉をめしべの柱頭にくっつける受粉のしかたを、人工受粉といいます。
 
農業で、リンゴやナシなど、実を確実に作らせて、収穫を多く得たい場合に、人工受粉が使われることが多いです。
==== 呼吸 ====
==== 光合成 ====
==== 蒸散 ====
==== 植物の冬ごし ====
==== 森林の構成 ====
 
=== 動物 ===