「中学受験理科/化学/物の燃え方」の版間の差分

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2020年4月11日 (土) 09:06時点における版

燃焼

燃焼の3要素

ろうそくの(ほのお)

  • 外炎(がいえん)…炎の、いちばん外側の部分。色がうすくて、見えにくい。
  • 内炎(ないえん)…一番、明るい。
  • 炎心(えんしん)(しん)に近くて暗い。

特徴

外炎

空気に、じゅうぶん、ふれているので、完全燃焼しており、そのため、温度はいちばん高くて 約1400℃ である。

水にぬらした わりばし をさしこむと、外炎の部分から、こげ始めるため、外炎がいちばん温度が高いことが分かる。

 
ろうそく実験で、水でぬらした割り箸を炎にさしこむ実験。外炎のところから、わりばしは、こげはじめる。

内炎

ろうそく から 分解された炭素が、空気にふれていないので、炭素が燃えきらずに すす になっている。この すす が炎の高温でかがやいているので、内炎がいちばん明るくなっている。

内炎の温度は 約1200℃である。

炎心

酸素が少なく、あまり燃えていない。そのため、温度がひくく 約1000℃ である。

ガラス管を炎心にさしこむと、ガラス管の先から白い けむり が出てくる。この白い けむり に火を近づけると、けむり が 燃えるので、炎心は、まだ燃えきっていない物質があることが分かる。

蒸し焼き(乾留)

 
木の蒸し焼き。 :試験管の口は、すこし下げる。 熱せられた木から、褐色(かっしょく)の液体が出てくるが、この液体で試験管が冷やされるので、口を少し下向きにしないと、液体が加熱部にもどってしまい、加熱部が一気にひやされて、試験管が割れてしまう。

木を、火にはつけずに、試験管などに木を入れ、その試験管を加熱すると、中の木が燃えずに分解する。これを木の 蒸し焼き という。

木をむし焼きすると、白い気体が出てくる。蒸し焼きされた木から出る白い気体を(もく)ガスといい、むし焼き実験での試験管の口にマッチをちかづけると燃えることから、この木ガスは燃えることが分かる。つまり、木ガスは燃える。

また、蒸し焼きされた木から、黄色い液体(さく)と黒い液体木タールがたれてきて、試験管の出口のほうに、たまる。木酢液は、酸性である。

蒸し焼きされた木は、黒い固体となり、木炭になる。木炭のおもな成分は炭素であり、空気中で加熱すると、あまり炎を出さずに、固体のまま、ゆっくり燃える。燃えるときに赤い光を出す。木炭は、バーベキューなどで燃料としても用いられる。