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== ヘチマ ==
* ヘチマ
<gallery widths="250px" heights="250px">
File:Luffa aegyptiaca Blanco2.334-cropped.jpg|ヘチマの絵
File:Luffa aegyptica.jpg|ヘチマの実
File:Luffa cylindrica1.jpg|ヘチマ
</gallery>
 
[[File:Luffa-seeds-and-sponge.jpg|thumb|ヘチマの たね]]
[[File:Luffa aegyptiaca seedlings.JPG|thumb|ヘチマの なえ]]
 
ヘチマは、花が、 お花(おばな) と め花(めばな) に分かれています。めばな のがくの下には、しぼう(子ぼう、子房) があります。ヘチマの子ぼうは、ヘチマの実になります。
 
植物が、芽を出すことを、発芽(はつが)といいます。
 
たとえばヘチマのばあい、まず、ふた葉(ふたば)という、2まいの、はっぱが、でてきます。 この、さいしょにでてくる はっぱ は、そのあとのはっぱとは、とくちょうがちがうので、さいしょにでてくるはっぱには「子よう」(「しよう」、子葉)という名前がついています。
 
ヘチマのばあいは、しようは、葉(は)が 2まい の「ふたば」です。ですが、ほかのしょくぶつでは、かならずしも、しようは、葉(は)が2まいとは、かぎりません。
 
いっぽう、「しよう」ではない、ふつうのはっぱを、本よう(ほんよう、本葉)と言います。本葉のことを「ほんば」と、よむ ばあい も あります。
 
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* ウリ科の しょくぶつ
ヘチマはウリ科(ウリか)の植物(しょくぶつ)です。ヒョウタンやキュウリも ウリ科の 植物(しょくぶつ)です。
 
<gallery widths="230px">
File:Calabash flower.jpg|ヒョウタンの花
File:Courge encore verte.jpg|ヒョウタンの実(み)
</gallery>
 
ヒョウタンの花も、ヘチマの花とおなじように、おばな と めばな があります。
ヒョウタンは、たべては、いけません。たべると、おなかをこわします。ヘチマも、たべないでください。
 
 
キュウリの花も、ヘチマの花とおなじように、おばな と めばな があります。
<gallery widths="230px">
ファイル:Cucumis sativus01.jpg|めばな。<br>しおれているのは、たまたま、そうだっただけ。ふだんは、ひらいている。
ファイル:Cucumis sativus02.jpg|おばな。
</gallery>
 
カボチャもウリ科の植物です。
カボチャの花も、おばな と めばな に わかれています。
 
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* 虫めがねは、つかいおわったら、ケースなどに、もどして、光があたらないようにしよう。そのまま外にだしておくと、あつめた光で、まわりのものが、あつくなって、もえてしまうことがあります。
 
====レンズ====
虫めがねで、つかうようなまんなかのふくらんだレンズを '''とつレンズ''' (凸レンズ)といいます。凸と書いて「とつ」と読みます。凸は漢字(かんじ)です。
 
ここでは、とつレンズをつかったときの、光の、あつまりかたについて、まとめる。
 
:[[Image:Large convex lens.jpg|400px|]]
 
 
[[File:Lens1.svg|thumb|400px|この図のばあい、左から入ってきた光は、右の焦点(しょうてん)に、あつまる。]]
 
とつレンズでは、光が、一点にあつまるように、光が向かいます。
とつレンズは、とおった光が一点にあつまるように、つくられています。
 
この、光があつまる点を <big>しょう点</big>(しょうてん、焦点)と、いいます。
 
そして、レンズから焦点(しょうてん)までの きょり を <big>しょう点きょり</big>(しょうてんきょり、焦点距離)と、いいます。しょう点きょりの記号は、 f や ''f'' で書くことが多いです。fとは、英語の F(エフ) の、小文字(こもじ)のことです。
英語の文字にはA(エー),B(ビー),C(シー),D(ディー),E(イー),F(エフ),G(ジー),・・・といった 大文字(おおもじ) があります。
 
英語の小文字(こもじ) は a(エー),b(ビー),c(シー),d(ディー),e(イー),f(エフ),g(ジー),・・・ などとかきます。
 
 
焦点が、英語で フォーカス FOCUS なので、かしら文字の F をとって、しょう点きょりを f とか F と、書くことが多いです。
 
レンズは、プラスチックやガラスなどの材質(ざいしつ)で作られることが多いです。
 
 
 
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=== 光と色(いろ) ===
[[File:Prism-side-fs PNr°0117.jpg|thumb|left|200px|プリズム]]
[[ファイル:Light dispersion of a mercury-vapor lamp with a flint glass prism IPNr°0125.jpg|thumb|プリズムに、とおした、ひかり。]]
 
日光には、色が、ついていないように、見えます。しかし、光をプリズムというものにとおすと、にじ(虹)のような色の光が見えます。
 
光は、光の色によって、くっせつの角度がちがうのです。そのため、プリズムで、くっせつするときに、光が、わかれるのです。
 
雨のあとなどに、にじ(虹)ができるのも、空気中の、こまかな水によって、光がくっせつし、色が、わかれるからです。
[[ファイル:Double-alaskan-rainbow.jpg|thumb|300px|center|にじ(虹)]]
 
== ゴムのはたらき ==
== 風のはたらき ==
 
== おと ==
タイコを、たたくと、音(おと)が出ますね。
フエを、ふいても、音(おと)が、でます。
 
そもそも、音(おと)とは、なんでしょうか。
 
じつは、音とは、空気(くうき)が、ゆれることです。
 
だから、音を出すには、なんらかの方ほう(ほうほう、方法)で、空気を、ゆれうごかさないと、音はでません。
 
たとえば、タイコをたたくと、タイコの「まく」が、ゆれて、小さくゆれつづけているのを、見た(みた)ことがある人(ひと)もいるでしょう。音楽(おんがく)の授業(じゅぎょう)で、ときどき、クラスのみんなが歌をうたってるときや、楽器をならしているときに、まわりのものが、小さくゆれていることがあるのは、音による空気のゆれが、そのものに、ぶつかっているからです。
 
耳(みみ)をふさぐと、音が、きこえづらくなるのは、空気(くうき)のゆれが、耳の中(なか)に、入り(はいり)づらくなるからです。
 
 
フエをふいて、音をだすときにだって、空気を、ふいています。
 
 
音は、空気の中を、つたわっていきます。
なので、ちょっとくらい、はなれた場所(ばしょ)にいる、ちかくの人にも、音は、きこえます。
 
 
動物(どうぶつ)の口(くち)から、音がでるのも、口の中で、のどが、ふるえて、空気を、ゆらしているからです。
 
 
 
音には、音色(ねいろ)が、ありますね。
 
音色とは、なんでしょうか。
 
フエで、ドレミファソラシのうちの、ドの音とシの音とは、音色が、ちがいますね。音楽(おんがく)の授業(じゅぎょう)では、「音の高さが、ちがう。」と、ならったかもしれません。
 
音の高さとは、なんでしょうか?
 
まず、じっさいの、しん長(しんちょう、身長)の高さなどでいう「高さ」とは、意味が、ちがいます。
 
たとえば、音が、なっている楽器を、地面のちかくの、高さのひくいところに、もっていっても、音の高さは変わりません。
 
このように、身長の高さなどの「高さ」とは、「音の高さ」とは、ちがいます。
 
また、「音の高さ」は、「音の大きさ」とも、ちがいます。
音の大きさとは、空気の、「ふれはば」のことです。
だから、ギターの「げん」を、はじいて音を出す場合は、げんを、より大きく、はじくと音が大きくなります。
 
では、「音の高さ」とは、いったい、なんでしょうか?
 
 
じつは、その音の、空気がゆれている「はやさ」なのです。
 
音の高さを、じっけんをするのは、たいへんかもしれません。たとえば、ギターのげんが、ゆれるはやさは、とても、はやいので、小学校では、かぞえられません。
音として、耳にきこえる、くうきのゆれは、とても、はやいのです。
 
 
[[ファイル:NotesA.png|thumb|ラの音。]]
たとえば、たてブエのド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの「ラ」の音は、「ラ」と言っても、高いほうのラとひくいほうのラなど、いくつもありますが、そのうちの、もっとも多くつかうほうのラの音は、なんと、1秒間に440回も 四百 四十回も、空気をゆらしているのです。
(ラの440回というのは、おぼえなくても、いいです。)
 
この、空気をゆらす回数を、しんどう数(しんどうすう、振動数)とか、しゅうは数(しゅうはすう、周波数)と言います。しんどう数の単位は、ヘルツです。
 
たとえば、よくつかうほうの「ラ」の音のしんどう数を、ヘルツをつかってあらわせば、ラのしんどう数は、440ヘルツです。
 
そして、しんどう数が多くなればなるほど、音も高くなります。
たとえば、ラのつぎの「シ」の音は、だいたい490ヘルツです。ラのまえの「ソ」は、だいたい390ヘルツが、ソのしんどう数です。
 
この章(しょう)の、せつめいでは、音の高さは、空気の振動(しんどう)の回数の、はやさ、である・・・ということを、しってください。
 
== おもさ ==
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=== いろいろなものの重さ ===
同じ大きさの、木、プラスチック、アルミニウム、鉄などを使って、重さをくらべてみましょう。
:同じ体{{ruby|積|せき}}では、重いじゅんに 鉄、アルミニウム、プラスチック、木 となっています。
 
じっけんにつかったどうぐは、かしてくれたひとに「ありがとうございました」という、お礼(おれい)を言ってから、キチンとかえしにいってくださいね。
 
== 空気(くうき)と水(みず)について ==
=== 空気(くうき)について ===
この空気(くうき)にかんする、じっけんをするときは、おかあさんなどの、おとなのかたに、見てもらってくださいね。ひとりでじっけんしたら、ダメですよ。
むりに、じっけんをしなくても、いいですよ。
 
つぎの、カッコのなかは、おとなのかたへの、ちゅういがきです。もし、じっけんをしたいばあいは、このちゅういがきをよんでもらってください。
 
:(保護者の方へ・・・本書の記述は、安全には、なるべく配慮していますが、しかし、不慮の事故の可能性などもあります。たとえば、ふくろを使った実験では、もしイタズラをすると、窒息する危険もあります。他にも、コップなどを使った実験では、ガラス製のコップなどは割れる可能性もあります。また、ウィキペディアには免責事項があります。事故が起きても、責任は取りません。ページ末尾の免責事項をお読みください。)
 
まず、わたしたちの、まわりには、空気(くうき)があります。わたしたちは、鼻(はな)から、空気を、すっています。
目には見えませんが、空気があります。
 
「空気が、たしかに、せかいには、あるんだ。」ということをたしかめる方法(ほうほう)には、たとえばビニール袋(ぶくろ)に、空気を入れて、ふくろの口を手でふさいで空気を、とじこめてから、水の中に空気が入ったふくろを入れると、ふくろの口のすき間から、空気がもれて、あわがでるかもしれません。
 
じっけんをやるときは、あまり、ふくろが大きすぎると、くうきをあつめるのが、たいへんになります。うまく大きさを、工夫してくださいね。
 
あと、くれぐれも、ふくろのなかに入っては、ダメですよ。あぶないですよ。うんがわるいと、空気がすえなくなって、死(し)にますよ。
おなじように、くれぐれも、ふくろの中に、顔や鼻を入れてはダメですよ。うんがわるいと、空気がすえなくなって、死にますよ。
 
また、コップなどがあれば、コップの口を下に向けて、水に入れれば、空気がとじこめられます。そのまま、水の中でコップを上に向ければ、空気がうかび上がって、おおきな泡(あわ)になって、出てきます。ペットボトルのびんがあれば、それをつかっても、にたようなじっけんができます。
 
あわがうかびあがることから、どうやら、水のなかでは、空気が、うかびあがるらしいですね。
 
コップをつかう時は、おとしたら、われて、あぶないので、気をつけてくださいね。もしじっけんをするなら、できれば、プラスチックでできたコップでじっけんをやると、あんぜんだと思います。
 
 
風船(ふうせん)を、知ってるでしょうか。ふくらませると丸くなる、あのフーセンのことです。
 
フーセンがなければ、同じくらいの大きさのビニール袋でもかまいません。
 
フーセンに空気を入れて、フーセンの口をとじて、水に入れて、手をはなすと、フーセンは水に、うきますよね。
 
水の入った、ふくろは、どうも、うかぶらしいですね。
 
プールなどでつかう浮き輪(うきわ)も、おなじしくみです。
 
 
フーセンでも、ビニール袋でも、なんでもいいのですが、空気を半分くらい入れて、ふくろの口をしめてみましょう。
ふくろの口をしめるには、ちょうちょ結び(むすび)をするなり、輪ゴム(わゴム)でとめるなり、いろいろと工夫してください。
 
ふくろに入れる空気は、半分ぐらいまでで、いいですよ。
 
あんまり空気をいれすぎると、次のじっけんが、わかりづらくなるので、空気は半分くらいにしといてくださいね。
 
半分に空気をいれたふくろの口をとじて、ふくろを曲げようとしたら、曲げられますよね。
 
空気がもれていないことを、かくにんしたいなら、ふくろを水の中に入れて、じっけんすれば、いいと思いますよ。
 
このように、どうも、空気は、形をかえられるようですね。
 
空気はちぢめられるけど、水はちぢめられません。
 
 
=== 水の性質 ===
;水の、はかりかた
[[File:CubeLitre.svg|thumb|リットルと、立方(りっぽう)センチメートルとの、かんけい。]]
 
水や、サラダ油(サラダあぶら)のような、液体(えきたい)の大きさをはかるたんい(単位)として、'''リットル'''という'''たんい'''(単位)があります。
1リットルは体積(たいせき)の単位(たんい)です。
1辺が10センチメートルの立方体の体積とおなじです。つまり、1リットルは、1000立方センチメートルです。
 
:( 1000立方センチメートル = 10センチメートル ×10センチメートル ×10センチメートル  )
 
水の体積をはかる時には、リットルの、たんいをつかいます。
 
リットルは、記号で、<big>L</big>と書きます。
たとえば、2Lは、2リットルのことです。
 
体積は、よくつかわれる量なので、リットルという単位(たんい)が、立方センチメートルとは、べつの単位(たんい)として、用意(ようい)されています。
 
 
1リットルの水のおもさは、1000グラムになります。たんいをキログラムにすれば、水が1リットルのときのおもさは1キログラムです。(1000グラムは1キログラムです。 1000g = 1kg です。)
 
油(あぶら)などの、水いがいの液体だと、1リットルの重さは、ちがうおもさになります。
 
1リットルだと、はかりたいものにたいして、大きすぎる場合(ばあい)があるので、リットルの10分の1のたんいである、'''デシリットル'''という、たんいをつかいます。
デシリットルは、記号で、dLと書きます。
 
'''1リットル'''は'''10デシリットル'''です。立方センチメートルにすれば、1デシリットルは100立方センチメートルです。
 
式で書くと、
:10dL = 1L
です。
 
ミリリットルという単位もあります。
1ミリリットルは、1リットルの、千分の1です。ミリリットルを記号で書くと mL になります。
つまり、1000mL = 1L です。
 
100mLは、1デシリットルです。
 
 
4年生などの上の学年のでは、ビーカーや、フラスコという、理科のじっけんで、えきたいをはかるための、いれものをつかうばあいがあります。
このビーカーやフラスコには、えきたいの量(りょう)を、わかりやすくするために、めもり(目盛り)が書かれている場合があります。
 
<gallery widths="300px" heights="300px">
Image:Beakers.jpg|ビーカー<br>しゃしんのビーカーのめもりには、リットルやデシリットルいがいの単位(たんい)が、つかわれてるかもしれません。
Image:Glaskolben.jpg|フラスコ<br>しゃしんのフラスコのめもりには、リットルやデシリットルいがいの単位(たんい)が、つかわれてるかもしれません。
</gallery>
 
 
;水の、せいしつ
水をいれたピストンを押しても、水はちぢみません。
 
 
水は、食塩(しょくえん)や、砂糖(さとう)などを、とかせます。食塩というのは、「しお」のことです。なめると、しょっぱい、「しお」のことを、理科では<big>食塩</big>(しょくえん)といいます。
 
砂糖(さとう)とは、なめると、あまいあじのする、あの「さとう」のことです。
 
「水に、とける」というのは、食塩を水に入れて、かきまぜると、目に見えなくなります。
 
ものによっては、水にとけない物(もの)もあります。水に木をいれても、木はとけません。
 
* すいようえき
[[Image:SaltInWaterSolutionLiquid.jpg|thumb|水(みず)に、食塩(しょくえん)をとかして、食塩水(しょくえんすい)を作っているときの、ようす。]]
 
じっけんは、むりして、じっけんしなくてもいいです。
 
このように、ものがとけた水のことを、<big>水よう液</big>(すいようえき)といいます。
 
しおがとけた水は、しおの水よう液です。さとうがとけた水は、さとうの水よう液です。
 
ともかく、水は、しおや、さとうなどをとかせます。
 
食塩(しょくえん)がとけた水(みず)のことを、<big>食塩水</big>('''しょくえんすい''')といいます。
 
海(うみ)の水(みず)が、しょっぱいのは、海の水の中に、食塩が、とけているからです。
なお、海の水のことを海水(かいすい)と、いいます。
 
 
水に、ものをとかしたら、そのとかした量(りょう)のおもさのぶんだけ、水よう液(すいようえき)は、おもくなります。
たとえば、500グラムの、なにもとかしていない水に、これから20グラムの塩(しお)を、とかしたとしましょう。すると、食塩水のおもさは、ぜんぶで520グラムになります。
 
水に、ものをとかしても、水よう液の、体積(たいせき)は、かわりません。
 
 
体積が一定の、水は、しおや、さとうなどを、とかせる量(りょう)に、かぎりがあります。
 
水に、これいじょうは、ものがとけなくなったことを、「水が、<big>'''ほうわ'''</big>した。」というふうにいいます。
 
 
水よう液は、とうめい(透明、・・・すきとおっている、ということ。)です。
 
水よう液の、温度があまりかわらなければ、長い時間がたっても、水よう液は、とう明のままです。
 
水にとかせる物の量(りょう)は、水の量がおおいほど、とかせる量も多くなります。
水の量を、2倍にすれば、とける食塩の量も、2倍になります。
 
とかされる物の種類によって、水の量が同じでも、溶ける物の量は、かわります。
たとえば、20℃の水が、なにもとかしていない水だとして、100g(= 100グラム)があったとします。この100gの水に、砂糖(さとう)は200gくらいまで、とけます。
 
おなじ量の、20℃の、まだ、なにもとかしていない水100gには、塩は、これから37gくらいまで、とけます。
 
 
[[File:Filterpapier rund.jpg|thumb|ろ紙]]
水よう液にとけた物を、<big>ろ紙</big>(ろし)にとおすと、水と一緒に、溶けたものも、ろ紙を通ります。水に、とけていない物は、ろ紙を、とおりません。
 
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== こおり ==
[[File:Ice cube Air entrapment.JPG|thumb|left|こおりと、こおりをもっている人の手。<br>こおりをもつと、とてもつめたいので、マネしないでくださいね。]]
 
じっけんは、むりして、じっけんしなくてもいいです。
 
冬(ふゆ)の、さむい日に、水は、どうなるでしょうか。水は温度(おんど)が0度(ゼロど)になると、'''こおり'''になります。
セロ度よりもさらにひくい温度(おんど)の、マイナス一度や、マイナス2度、・・・・マイナス10度、・・・など、マイナスの温度では、水は、こおったままの'''こおり'''です。
 
冬になると、水がこおることがあるのは、このような、げんしょうです。
 
「マイナス」とは、数(かず)の0(ゼロ)よりも、前(まえ)の数です。
 
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:::<div style="float:left; margin-left: 1em; text-align:center">[[画像:Real_Number_Line.png]]<br>マイナスをふくめた数のならびかた</div><br><br><br>
 
 
算数では、マイナスのかずは、小学校では、ならいませんが、理科では、じっけん道具の、めもりの数などで、マイナスの数が、でてくる場合もあります。
 
マイナスの温度(おんど)のこおりを、あたためていくと、ゼロ度(ゼロど)になったときに、こおりは、水にもどります。
 
 
{{clear}}
[[File:Duluth blizzard, December 2007.jpg|thumb|left|雪(ゆき)の、ふったあと。]]
雪(ゆき)がふった日の、つぎの日があったい日だと、雪がとけるのは、気温が0度よりも温度が高くなって、雪がとけて水になったからです。
雪(ゆき)も、こおりです。
 
水が、こおりはじめてから、ぜんぶ、こおって、こおりになるまでの温度は、ゼロ度のままです。
 
かんぜんにこおったこおりは、マイナスの温度です。
 
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== でんぷん ==
[[File:Testing seed for starch.jpg|thumb|ヨウそデンプンはんのう]]
 
:※ この説明(せつめい)では、「ほうちょう」をつかいます。ですが、ほうちょうをつかうのはキケンですので、学校の授業のほかには、このじっけんは、しないでください。
 
この分野は、せいれき2013年の今では、小学三年では習わないです。
 
:(高学年での学習負担を減らす目的で、一部を紹介をしています。)
 
ジュガイモのいもを、「ほうちょう」で切った切り口に、すこし、ヨウそ液(ようそえき、ヨウ素液)という液体をたらすと、青むらさき色になります。ヨウ素液そのものの色は、うすい黄色です。ジャガイモの切り口は、白い色です。
つまり、ジャガイモとヨウそ液とが、くみあわあって、なにかが、おきたことになります。
 
 
 
また、じゃがいもの切り口からでる白い汁にも、少しヨウ素をたらすと、青むらさき色になります。
 
これは、デンプンという物質が含まれてていて、そのデンプンとヨウそが、反応(はんのう)をしたからです。
 
このデンプンとヨウ素との反応を、<big>ヨウ素デンプン反応</big>(ヨウそデンプンはんのう)といいます。
 
このデンプンは、植物が成長するために、植物が作った栄養です。
 
なお、ヨウそ液液は、光にあたると、性質がかわってしまうので、光があたらないように、茶色いビンに、はいっています。
 
ヨウそ液は、食べては、いけません。のんでも、いけません。ヨウそ液をつけたイモも、食べてはいけません。ヨウそ液をつけたイモは、「もえるゴミ」として、すててください。
 
 
ヨウそデンプン反応(はんのう)は、ある物が、デンプンなのか、それとも、デンプンではないのかを、しらべるのに利用(りよう)されます。
 
== 天気 ==
遠足の前の日は、天気が気になりますね。ここでは、天気の仕組みを学びます。
 
:気温の変化については、[[小学校理科 4学年]]を参照してください。
 
=== 天気の変化 ===
=== 雲と天気との関係 ===
まず、「晴れ」(はれ)とか、「くもり」とかの天気を表す用語を説明しよう。
 
空をおおう雲の量が、9割以上のばあいを <big>くもり</big> という。空をおおう雲の量の割り合いを、<big>雲量</big>(うんりょう)という。
 
<gallery widths="250px" heights="300px">
Image:Mammatus cloud panorama.jpg|くもりの空の例1
File:Cloudy Jonkoping.JPG|くもりの空の例2
File:Cloudy Sky1.JPG|くもりの空の例3
</gallery>
 
雲量が1割以下の状態ので、雨や雪などの降ってない状態を<big>快晴</big>(かいせい)という。
 
[[Image:Hakuba-kaisei.JPG|thumb|280px|left|快晴 (飛騨山脈、北アルプスの小蓮華山にて)。雲量が、ほぼ0。]]
 
雲量が2割から8割のときを,<big>晴れ</big>(はれ)という。
 
<gallery widths="200px" heights="250px">
ファイル:CirrusUncinusUndFloccus.jpg|晴れ
ファイル:Altocumulus lenticularis.JPG|晴れ
</gallery>
 
{{clear}}
 
 
 
=== 気象かんさつ ===
[[File:GOES_8_Spac0255.jpg|right|thumb|200px|アメリカ合衆国の気象衛星、GOES-8。 ]]
地球上の雲は、気象衛星(きしょうえいせい)という、人工衛星(じんこうえいせい)によって撮影されている。
 
[[File:Hurricane-felix-goes9.gif|200px|right|thumb|GOES-9からの衛星画像。ハリケーン・フェリックス (1995年)]]
 
日本では気象衛星は、「ひまわり」という気象衛星が(2013年の時点では、)運用されている。
 
日本での天気予報は、気象衛星からの情報も参考にするが、それだけではなく、日本各地の地上からの観測所からの情報も元にして、決められている。
 
日本には、<big>アメダス</big>という気象観測のシステムがあり、観測装置が日本国内各地の約1300ヶ所の気象観測所にある。
[[画像:Expo AMeDAS-2005-7-22.jpg|thumb|left|250px|2005年日本国際博覧会の会場に設置されていた万博アメダス(気象庁が設置するものとは異なる)]]
 
気象観測の情報には、気象衛星やアメダスのほか、気象レーダーや海洋・海上気象観測や、などの情報がある。
 
 
これらの、情報を元にして、気象庁は天気図や予報天気図を作成し、気象庁は天気予報を発表する。
 
{{clear}}
 
;風(かぜ)の観測
気象かんそくで、風(かぜ)のようすを表す時は、風がふいてくる向きと、風の強さとで表す。
 
 
 
{| class="toccolours floatright" style="text-align:center; border:1px #aaa solid;width:300px;height:300px;"
|+ style="font-size:1.1em; font-weight:bold;" | 16方位
|-
| style="width:20%;font-size:90%;" | 北西
| style="width:20%;font-size:90%;" | 北北西
| style="width:20%;font-size:1.4em; font-weight:bold;" | 北
| style="width:20%;font-size:90%;" | 北北東
| style="width:20%;font-size:90%;" | 北東
|-
| style="font-size:90%;" | 西北西
|
|
|
| style="font-size:90%;" | 東北東
|-
| style="font-size:1.4em; font-weight:bold;" | 西
|
| style="padding:8px;" | [[ファイル:RoseVents.svg|60px|+]]
|
| style="font-size:1.4em; font-weight:bold;" | 東
|-
| style="font-size:90%;" | 西南西
|
|
|
| style="font-size:90%;" | 東南東
|-
| colspan="5"|
|-
| style="font-size:90%;" | 南西
| style="font-size:90%;" | 南南西
| style="font-size:1.4em; font-weight:bold;" | 南
| style="font-size:90%;" | 南南東
| style="font-size:90%;" | 南東
|}
 
* 風向(ふうこう)
風のふいてくる向きを<big>風向</big>(ふうこう)と言う。
風の方向は、16方位(じゅうろく ほうい)で、あらわす。
 
風向の調べかたは、吹き流し(ふきながし)で調べられる。吹き流しの上流の方角が、風向である。支柱にちかい口の広い側が上流で、支柱から遠い狭い側が下流である。
 
<gallery widths="180px" heights="120px">
File:Hodenhagen_Aerodrome_2013.jpg|たなびく吹き流し
File:Větrný rukáv, Černé Voděrady (01).jpg|吹き流しの風の受け口
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* 風速(ふうそく)
風の強さは、風による、空気の動く速さで表し、これを<big>風速</big>(ふうそく)という。風速の単位はメートル毎秒(メートルまいびょう)である。(m/秒)
 
「m/秒」の読みは、メートル毎秒と読んでおけば、とくに問題ないだろう。
 
 
* 風力(ふうりょく)
風のつよさを表す際に、風速ではなく、風が物におよぼす力を段階的にあらわした <big>風力</big>(ふうりょく) で表す場合もある。
風力の階級は、もっとも弱い階級0から、もっとも強い12までの、13階級で表される。この風力の階級を <big>風力階級</big>(ふうりょく かいきゅう) という。
 
 
 
=== 天気の変化 ===
日本の付近では、天気は、西から東へと変わっていく。
気象衛星の画像を見ると、雲のうごきは、南北方向の雲の動きについては季節などによってちがうが、東西方向の動きについては、ほぼ、西から東のほうへと、雲は移動する。
 
 
また、日本の上空では、 <big>偏西風</big>(へんせいふう) という西から東への、西風(にしかぜ)が吹いている。
 
;雲の種類
 
<gallery widths="250px" heights="200px">
ファイル:Img20050526 0007 at tannheim cumulus.jpg|積雲(せきうん)。積雲の、雲の底は、平たい。モコモコしている雲。
ファイル:Gewitterwolke superzelle.jpg|積乱雲(せきらんうん)。俗に言う「入道雲」(にゅうどうぐも)。大雨や雷雨などの激しい気象を伴うことがある。
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ファイル:Cirrusclouds-Georgia-Oct1st.jpg|巻雲(けんうん)。俗称では「すじぐも」とも言われるように、すじ状の雲である。
ファイル:Enjugahama sea and sky 961104 Img383.jpg|巻積雲(けんせきうん)。「まだらぐも」ともいう。
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* 気圧(きあつ)
空気にも、じつは、おもさがある。地球の地表を取りまく空気を <big>大気</big>(たいき) という。大気にも重さがあるので、重さにより、大気中のものにも 力が かかる。(水中のものには、水から、押しつぶすような力が、かかってるのと、同じような こと。)
 
大気がおよぼす、押しつぶす方向の空気の力を <big>大気圧</big>(たいきあつ) という。気体がおよぼす、押しつぶす方向の力を <big>気圧</big>(きあつ) という。気象や天気で「気圧」といった場合、大気圧のことを言う場合が多い。
 
:* 高気圧(こうきあつ)<br>ある地域で、まわりの地域と比べて気圧が高いことを、<big>高気圧</big>(こうきあつ)という。
 
:* 低気圧(ていきあつ)<br>ある地域で、まわりの地域と比べて気圧が低いことを、<big>低気圧</big>(ていきあつ)という。
 
 
高気圧の場所からは、風が吹き出す。
 
 
高気圧の中心近くでは、上空から地表へと風が流れる<big>下降気流</big>(かこうきりゅう)が発生する。また、下降気流のため、雲ができにくく、天気は晴れることが多い。
 
 
低気圧の場所では、風が吹き込む。
 
低気圧の中心近くでは、地表から上空へと風が流れる<big>上昇気流</big>(じょうしょうきりゅう)のため、雲ができやすく、天気は悪いことが多い。
 
 
 
* 季節と天気
季節によって天気の傾向が異なる。
日本の場合の、季節ごとの天気の特ちょうを、気圧の仕組みとからめて、のべる。
 
:* 春
ユーラシア大陸で発生した高気圧と低気圧が、偏西風により交互に西からやってきて、日本上空を高気圧と低気圧が交互におとずれる。このため、天気が3日ぐらいごと、あるいは4日ぐらいごとに周期的に変わりやすい。このことを 三寒四温(さんかんしおん)などと いう。
それぞれ、移動性高気圧(いどうせいこうきあつ)と温帯低気圧(おんたいていきあつ)と呼ばれる。高気圧の時に天気がよくて あたたかく、 低気圧の時に天気が悪くなる。
 
低気圧が通過するときに強風が吹きやすく、俗に、春に最初に観測された強風を、春一番(はるいちばん)という。
 
天気の変化を くりかえすうちに、月日が立つにつれ、だんだんと、あたたかくなっていく。
 
 
 
:* 梅雨
[[File:East asian baiu-front and air masses.png|thumb|right|450px|東アジア地域での梅雨前線の様子。梅雨をもたらす4気団の位置及び梅雨期間中の勢力変化も示してある。このうち、日本付近では、オホーツク海気団と小笠原気団により梅雨がもたらされる。]]
 
6月ごろに、雨の日が多くなる。また、雨の降る量も多い。これを<big>梅雨</big>(「つゆ」、あるいは「ばいう」)という。
 
 
気団の境界線のことを<big>前線</big>(ぜんせん)というが、梅雨をもたらす両気団の境界線上の前線を<big>梅雨前線</big>(ばいうぜんせん)という。
 
衛星画像(えいせい がぞう)などの上空から雲の様子(ようす)を見ると、東西にのびる雲で、雲に切れ目のなく、つながった雲が、日本をおおう。
 
 
 
:* 夏
南東(なんとう)の方角(ほうがく)から、あたたかく湿った風が吹いてくる。その結果、湿度と気温が高い、むしあつい日々が多くなる。
なお、このような季節ごとの、特ちょうのある風を <big>季節風</big>(きせつふう) という。
 
夏は、晴れの日が多くなる。
また、強い日差しのため、地面があたためられ上昇気流が発生するが、上空ですぐに冷やされるので積乱雲(いわゆる入道雲)が発生しやすく、そのため、雨天時は大雨や雷雨になりやすい。いわゆる夕立(ゆうだち)である。
気圧の配置は、南の気圧が高く、北の気圧が低い、南高北低(なんこうほくてい)である。
 
:* 秋
秋の天気も3日や4日ぐらいごとに、周期的に変わることが多い。
南の高気圧は弱まり、北の高気圧が強くなっていく。梅雨には梅雨前線があったのと同様に、秋にも秋雨前線(あきさめぜんせん)により長雨がふることがある。
また、9月ごろに <big>台風</big>(たいふう)という、つよい風雨が発生することが多い。
 
天気の変化を くりかえすうちに、 月日が立つにつれ、だんだんと、さむくなっていく。
 
 
:* 台風(たいふう)
[[画像:Typhoon_200418_SONGDA.JPG|thumb|300px|宇宙から見た台風(平成16年,台風 第18号)]]
[[画像:Maria, Bopha and Saomai 2006-08-07 0435Z.jpg|thumb|300px|日本の南にある3つの台風(平成18年,台風7, 8, 9号)。2006年8月7日。]]
 
夏の終わりごろ、太平洋の洋上で、強い日差しのため、大量の水蒸気(すいじょうき)が蒸発(じょうはつ)し、積乱雲(せきらんうん)などをともなう <big>熱帯低気圧</big>(ねったいていきあつ) が太平洋上で発達する。この夏の終わりごろの、南方からおとずれる熱帯低気圧が、強い風雨を発生させることが多く、この強い風雨を <big>台風</big>(たいふう) という。
 
 
台風の雲は、渦(うず)をまいている。
台風の中心付近には雲がなく、また、中心では、風も弱い。この台風の中心の雲の少ない場所を <big>台風の目</big>(たいふう の め) という。
台風の目 の ま下 は、風が弱い。 だが、その周辺では、台風の中心に近づくほど 風や雨が つよい。
 
:* 冬
北西からやってきたシベリア気団に、日本がおおわれる。北西からの季節風が強い。日本海側と太平洋側で天気が違うことが多い。日本海側では、くもりや、雪がふりやすい。いっぽう、太平洋側では、雪を降らせ終わったあとの乾いた風が吹くので、乾燥した晴れの日が太平洋側では多い。