「高等学校倫理/近代思想の展開Ⅱ」の版間の差分

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==合理論==
経験論が感覚や知覚に基づく経験を重視したのに対して、人間が生まれつき持っている思考の力を重視したのが合理論<ref>合理論・合理主義といった場合、現代の日常では「効率的」「論理的」とほぼ同じ意味で使われがちである。しかし、それは間違いではないが一面的である。漢語の「合理」を書き下すと「理に{{ruby|合|かな}}う」となる。ここでいう「理」とは理性のことであり、「理に{{ruby|合|かな}}う」とは「理性のはたらきと合っている」という意味である。英語で合理論を意味するrationalismも、「理性的rational」+「主義ism」というつくりになっている。そのため、rationalismは理性主義、理性論などの訳語が当てられることもある。</ref>である。合理論はフランスやその周辺で発達したことから大陸合理論ともよばれる。
 
ここでは、近代的学問の方法として理性のはたらきを重んじた'''ルネ・デカルト'''の思想と、それと関連するスピノザとライプニッツにも少し触れたい。
===デカルト===
[[File:Frans_Hals_-_Portret_van_René_Descartes.jpg|200px|thumb|デカルトの肖像。]]
==== 略歴 ====
1596年生~1650年没。はじめはスコラ哲学を学んでいたが、それに満足せず「私自身」か「世界という大きな書物」の中に見つかる学問以外は探さないと決心する。そして、旅や軍務に服しながら諸国を渡り歩く。そうして、多くの人々と交流するが、1628年にオランダに移住し、20年間の思索の生活に入る。その間に刊行された『方法序説』『省察』によって世に知られるようになる。53歳のときにスウェーデン女王クリスティーナに招かれて専属の哲学講師となるが、生活環境の変化から翌年に風邪をこじらせて肺炎にかかり死去した。
 
デカルトは数学や自然科学にも大きな功績を残した。方程式で未知数を''x''で表すなどの表記法や座標の考え方を発明し、幾何学と代数学を統合するきっかけをうみだしたのもデカルトである。
==== 方法的懐疑 ====
==== われ思う、ゆえにわれあり ====
==== 演繹法 ====
==== 発展:心身問題 ====
 
===スピノザ===
===ライプニッツ===
===注===
 
<references/>
 
[[Category:高等学校教育|きんたいのかかくてきしこう]]