「分子生物学」の版間の差分

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MHC自己ペプチドと、一本鎖DNA結合タンパク質 との類似性に着目し、追記。
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多くの場合、1つのプロモーターの活性は正負双方の制御を受ける。オペロン説の提唱のきっかけとなった[[w:ラクトースオペロン|ラクトースオペロン:lacオペロン]]にしてからがそうである。lacオペロンはlacリプレッサーとアクチベータータンパク(=CAP)の両方により制御される。細胞にとって望ましい炭素源であるグルコースがないとCAPがはたらき、ラクトースなど代わりの炭素源の利用を可能にする遺伝子群が活性化する。しかしそもそもラクトースがない場合には、lacオペロンの発現を誘導しても無駄であるから、lacリプレッサーがはたらいてオペロンの転写を抑制する。
 
== 遺伝子発現の調節;真核生物におい て==
真核生物においては、1個の遺伝子が多数の異なるシグナルに応答するのが普通で、遺伝子調節はもっと複雑である。真核生物の転写開始は、重要な4つのポイントにおいて細菌とは異なっている。