「Wikibooks:児童・生徒の方々へ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
表現の変更・ルビ増加・インデントの削除(本文で使うべきではない)
 
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2.このページは考慮すべきガイドラインですが、{{Guideline}}を貼り付けないことになっています。ご注意ください。編集は可能ですが、大きな変更を加える前にノートで合意形成してください。
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このページでは、小学生から高校生くらいまでの若い人たちに、ウィキブックスに参加するときに注意してほしいことをまとめました。できれば、ウィキブックスで編集をする前に読んでおいてください。すでにトラブルに巻きこまれているのであれば、自分のどこに問題があったのかを考える手がかりとしてお使いください。
 
== ウィキブックスは、子どもをどうあつかっているでしょうか ==
ウィキブックスは、利用者(ウィキブックスの編集に参加している人)の年{{ruby|齢|れい}}を確かめていません。子どもからお年{{Ruby||よ}}りまで立場としては平等であり、子どもであっても参加することができます。
 
しかしこれは、別の言い方をすれば、'''子どもであっても特別あつかいをしない'''ということです。失敗したときに、「まだ子どもなのだから(許して)」という言い{{ruby|訳|わけ}}は通じません。子どもの利用者は、書きこんだ内容の正確さ、合意の形成(話し合い)での態度など、すべての場面で、大人と同じ一人前の人間としてあつかわれ、一人前の人間として受け答えすることが求められます。
 
これは、年少者にとってはかなり{{Ruby|厳|きび}}しいハードルです。 <!--←この表現分かるかな?-->あなたには、大人の間に入って、大人といっしょに、大人と同じように仕事をこなす{{Ruby|能力|のうりょく}}があるでしょうか。まず、そのことを考えてみてください。
 
== ウィキブックスは、教科書を作るためのプロジェクトです ==
'''ウィキブックスは、教科書を作るという目的があるプロジェクトです'''。このことは、{{Ruby|絶対|ぜったい}}{{Ruby||わす}}れないでください。
 
教科書を作るうえでは、必ずといっていいほど話し合いなどをする場面が出てきます。しかしこのコミュニケーションは、あくまで「教科書を作る上で必要な話し合い」をするためのものです。ウィキブックスは、決してコミュニケーションが目的のプロジェクトではありません。もしもあなたが友達などとのコミュニケーションを求めているのなら、ウィキブックスは適切な場所りません。れば、それにふさわしい電子{{ruby|掲示板|けいじばん}}(チャット)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを別のところでお求め{{Ruby|探|さが}}しになったほうがいでしょう。
 
ウィキブックスについて、世の中では「だれでも自由に書ける教科書」と説明されることが多いようです。しかしこれは{{ruby|厳密|げんみつ}}にはまちがっています。ウィキブックスは、「'''基本{{ruby|方針|ほうしん}}に同意していただける人'''だけ'''が、項目を編集したり新しく作ったりできる教科書」です。基本方針に同意していないひとが書くことは決して{{Ruby||みと}}められていません。そして{{Ruby|内容|ないよう}}についても、自由に、思いのままにではなく、'''一定以上の{{Ruby||しつ}}が求められます'''。良質な{{ruby|項目|こうもく}}をつくることは、大人でも大変なことですから、まして子どもだったらであれば、それ以上の努力をしなければならないでしょう。
 
ウィキブックスに参加するのならであれば、「{{ruby|私|わたし}}たちは、教科書を作るために、わたしたちはここに集まっているのだ」ということを、絶対に{{ruby|忘|わす}}れないように活動してください。
 
== 年少者に特に気をつけていただきたいこと ==
これまで、年少者がウィキブックスや、姉妹プロジェクトのウィキペディアやウィクショナリーで起こした、または{{ruby|巻|ま}}きこまれたトラブルの中から、年少者のみなさんがよくやっ起こしてしまった問題点を、いくつか挙げていきます。
 
=== 編集における調べものをするとき ===
わからないことがでてきたら、前に注意をしてくれたひとなどに気安くたずねるひとがいます。くり返しますが、ここはコミュニティサイトではありません。聞けばだれでも答えてくれるわけではありません。まして管理作業にたずさわっているひとは、とてもいそがしく、答える義務もありません。
 
ひとに聞く前に、ちょっとってください。ここはウィキブックスです。ある{{Ruby|知識|ちしき}}について{{ruby|体系|たいけい}}づけて{{Ruby|解説|かいせつ}}しているところです。あなたのしたいことでわからない点も順を追って説明しているかもしれません。また、{{ruby|個別|こべつ}}事柄ことがらについてはウィキペディアや外部サイトなどを、わからない字や言葉についてはウィクショナリーや外部サイトをさがしてみるとみつかるかもしれません。調べものをするひとたちのためにウィキブックスへ参加するのでしたら、まずわからないことは自分から読み調べる{{Ruby|姿勢|しせい}}をもちましょう。ひとたずねる聞くのは、そのあとでもかまわないのです。
 
=== {{ruby|適切|てきせつ}}{{Ruby|記述|きじゅつ}}にするよう気を配りましょう ===
ウィキブックスは、教科書を作ろうというプロジェクトです。それに合わない{{Ruby|記述|きじゅつ}}{{ruby||よろこ}}ばれません。教科書として{{ruby|適切|てきせつ}}な記述をするよう気を配りましょう。
 
なお、教科書をまだ一度も読んだことがないひとはいないでしょうが、あらためてまずそういったもの教科書を実際手にとって読んでみてください。教科書はどのようなものかを知らないまま教科書を作ろうというプロジェクトに参加するのは、行き先も知らずに船に乗りこむようなもので、まったく感心しません。
 
これから、特に気をつけてほしいことを、4つほどあていきます。
 
;1. 本を読んで調べたことだけを、書いてください
:教科書は、知識を順序だ{{ruby|体系|たいけい}}づけてまとめ{{Ruby|解説|かいせつ}}したものです。教科書の項目を書くには、たくさんの資料を調べ、いろいろな用例(使い方)を順序を決めてまとめる必要があります。みなさんは、学校でいろいろなことを学んでいることでしょう。しかし学校の授業で習ったことは知識のほんの入り口です。それだけでは教科書の項目を書くに十分な情報であるとは言えません。項目を書くのならば、授業で習ったことをもとにするのではなく、図書室に行って関連する本を何冊も読み、専門書を借りてきて調べる、といったことが必要です。
:また、ウィキブックスは、自分の意見や感想を書くところではありません。みなさんは、学校で「意見を持ちなさい」「感想が言えるようにしなさい」などと教わっているかもしれません。しかしウィキブックスの項目は、'''あなたの意見を必要としていません'''。ですから、項目に自分の意見を書いてはいけません。使われている事実をありのままにまとめた項目だけが喜ばれるのです。
:不適切な記述がなされた場合、だれかがそれを直す必要があります。それは「直すひとに負担をかける」ということです。おかしな{{ruby|項目|こうもく}}が作られると、削除をするかどうかの話し合いをする場を設ける手間がかかり、それへの話し合いに参加する人々などにも負担をかけることになります。
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===管理に参加するときは、注意深く===
ウィキブックスでは、教科書としての{{ruby||しつ}}{{ruby||たも}}つために、削除などの管理作業が行われています。年少者のなかには、これらの管理作業に熱中するひとたちがいます。
 
しかし、実はこの管理作業は、かなり{{ruby|難|むずか}}しいものです。
 
年少者が管理作業に参加してはいけないという決まりはありません。しかし、年少者による管理作業への参加は、しばしば不{{Ruby|適切|てきせつ}}であり、問題となってきたことも事実です。管理作業に参加するには、用心注意深くなってください。
 
;1. {{ruby|削除依頼|さくじょいらい}}や{{ruby|即時|そくじ}}削除依頼を出す場合には、十分な注意を
:あるページについて削除してほしいとき、削除依頼や即時削除依頼に出すことになるのですが、そこで「その{{ruby|項目|こうもく}}が必要か不要か」「その項目は{{ruby|著作権|ちょさくけん}}{{ruby|侵害|しんがい}}しているかどうか」など、いろいろさまざま面からの{{ruby|検討|けんとう}}が必要になります。のような検討は、多くの知識を持ち、社会経験を積んで、はじめてできるものでもあります。あなたが削除すべきだと思っても、実はその項目には大きな{{ruby|価値|かち}}があるかもしれません。
 
;2. 初心者へのあいさつは、やめておきましょう
:;2. 初心者へのあいさつは、しないほうがよいでしょう
ウィキブックスの一部には、初心者に{{ruby|歓迎|かんげい}}のあいさつをするといったう{{ruby|習慣|しゅうかん}}があります。年少者がこういった行動をまねして{{ruby|自己|じこ}}流のあいさつをしてまわることがありますが、これもやめておいたほうがいいでしょう。
 
:初心者にあいさつをした場合、その初心者が{{ruby|疑問|ぎもん}}を持ったときなどに、相談される立場に立たされることがあります。その相談の{{ruby|内容|ないよう}}にはさまざまなものがあり、年少者には{{ruby|対応|たいおう}}できない{{Ruby|難|むずか}}しいものもたくさんあります。手に余る質問を受けることがないようにするためにも、初心者へのあいさつはやめておきましょう。
 
;3. ほかの利用者への注意も用心深く
:ウィキブックスのほかの利用者の行動に問題があると思ったときに注意をするときにもまた、用心深い方がいでしょう。
 
:他人に注意をしたり、説教したりすることは、意外とむずかしいものです。ウィキブックスであなたの周囲にいるほかの利用者の多くは、おそらく、あなたより{{ruby|知識|ちしき}}があり、社会経験も積んでいる人々です。そういう人々に注意をし、まちがいを直させることは、そう{{ruby|簡単|かんたん}}なことではありません。
:また、知識不足や経験不足が原因で、問題のない行動を問題のある行動だと思いこんでしまうこともあります。問題のない行動を注意されたら、たいていの人は気分を害し、ときには激しい反論をしてくるかもしれません。
 
:不用意に注意をすることは、ウィキブックスにとっても、あなた自身にとっても、マイナスにしかなりません。年少者は、他の利用者に注意をすることについて、注意深くあるべきです。どうしても見過ごせないと思ったときには、だれか信用のできる大人の利用者に相談をしてみてはいかがでしょうか。
:また、知識不足や経験不足が原因で、問題のない行動を問題のある行動だと思いこんでしまうこともあります。問題のない行動を注意されたら、たいていの人は気分を害し、ときには{{ruby||はげ}}しい{{ruby|反論|はんろん}}をしてくるかもしれません。
 
:不用意に注意をすることは、ウィキブックスにとっても、あなた自身にとっても、マイナスにしかなりません。年少者は、他の利用者に注意をすることについて、注意深くあるべきです。どうしても見{{ruby||す}}ごせないと思ったときには、だれか信用のできる大人の利用者に相談をしてみてはいかがでしょうか。
 
==あなたがもし、注意されたら==
あなたが注意されたときどうすればいいかを、まとめておきましょう。
 
;1. {{ruby|感情|かんじょう}}的に言い返さないようにしましょう
:注意されるということは、あまり気分のいことではありません。そこで、注意されてすぐに、感情的になって言い返してしまうひとがいます。しかしそれは、まちがった{{ruby|対応|たいおう}}です。本気を出した人と言い合いをやって言い負かしてもらえるほど、世の中はやさしくありません。
;2. 最低でも{{ruby|一晩|ひとばん}}、よく休んで考えてみましょう
:注意されたら、まず「自分の行動のどのようなところが注意されたのか」を、最低でも一晩、よく休んで考えてみましょう。注意したひとは、注意したわけをいちいち全部くわしく説明してくれないかもしれません。そこで{{Ruby|方針|ほうしん}}文書を読んだり、こういうことなのだろうかと、いろいろ考えてみたりしなければならないこともあります。また、あなたが、注意されたことをちゃんとわかったと思っていても、それもまたまちがえているかもしれません。
;3. わからなくても、とりあえず「ごめんなさい」というのは、まちがいのもと
:注意された内容がわからなくてもとりあえず「ごめんなさい」「申し{{ruby|訳|わけ}}ありませんでした」など言葉でだけ{{ruby|謝|あやま}}る方法もあります。しかし、言葉だけあやまっても、行動がなおらなければ、次の注意はもっと{{ruby||きび}}しいものなります。必要なことは、反省すべきところをんと反省して同じまちがいをくり返さないということです。
;4. もしかしたら、あなたにとって、ウィキブックスに参加することは、まだ早かったのかもしれません
:注意されたあとに考えても、なにを注意されたのかがよくわからなかったり、また注意をうけたりしたのなら、もしかすると、あなたはウィキブックスで活動するはまだ早かったのかもしれません。あなたが無理をしてウィキブックスに参加しつづけても、ほかの利用者は{{Ruby||こま}}りますし、あなただって{{ruby||きず}}ついてしまうかもしれません。そういったときは、いったんウィキブックスへの参加はやめて、何年かたって大人になってから、また参加するようにするのがいいでしょう。
 
== では、年少者はどのようにウィキブックスに参加するのがよいのでしょうか ==
はっきり言いますと、'''年少者には、ウィキブックスで活動して{{ruby||みと}}められるチャンスは、あまり多くありません。'''しかしながら、児童や生徒のみなさんなら、手元にさまざまな教科書類があるでしょうし、必要に応じて使える図書室があります。また、児童・学生の本分は勉強をすることですから、その時間もあるはずです。そのことを生かして、より多くの書物を読み、見聞をひろめ、年月をかけて少しずつウィキブックスに{{ruby||な}}れていく、という方法を強くおすすめします。
 
手元にある、ま借りたりすることができられ{{Ruby|資料や、それらの資料|しりょう}}を使える立場を十分に生かし、1日に1か所書き加えるといったところからやってみてはいかがでしょうか。{{Ruby|興味|きょうみ}}のある項目を読み、決まりを調べることで、まずはウィキブックスに慣れていきましょう。大{{ruby|規模|ぼ}}{{ruby|編集|へんしゅう}}をしたり、{{ruby|項目|こうもく}}{{ruby|新設|しんせつ}}したり、管理作業に手をつけたりするといったことは、5年先、10年先、あなたが{{ruby|知識|ちしき}}{{ruby||ふ}}やし、物事の{{ruby|分別する目|ふんべつ}}養いわきまえ、社会経験を積んでからでも、十分に間に合うことです。
 
ウィキブックスは息の長いプロジェクトですから、5年先、10年先にも同じように続けて{{Ruby|存在|そんざい}}しているはずです。
 
'''あせらずに行きましょう。'''
 
== 参考 ==
[[Wikibooks:基本方針とガイドライン|{{Ruby|基本方針|きほんほうしん}}とガイドライン]] ウィキブックスではこれにのっとって{{ruby|編集|へんしゅう}}することが求められます。
 
{{DEFAULTSORT:しとうせいとのかたかたへ}}