「高等学校理科 生物基礎/免疫」の版間の差分

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一方でナチュラルキラー細胞は、どうやら、なんの抗原提示を受けなくても、病原体感染細胞やガン細胞などを(ナチュラルキラー細胞が)攻撃するように観察されているので、「生まれつきの殺し屋」みたいな意味で、このような名前がついている。
 
このためか分類上では、ナチュラルキラー細胞は自然免疫の細胞であると分類されている<ref>宮坂昌之ほか『標準免疫学』、医学書院、第3版、202ページ</ref>。だが、論文などでは、ナチュラルキラー細胞が場合によっては獲得免疫に似た免疫記憶の性質を持つ場合もあるとも報告されており<ref>宮坂昌之ほか『標準免疫学』、医学書院、第3版、218ページ</ref>、まだ未解明であり、よく分かってない
 
(※ ただしなお、現在では、ナチュラルキラー細胞の働きを抑制する受容体なども相手先の体内の細胞側に発見されており(抑制性NKレセプター<ref>宮坂昌之ほか『標準免疫学』、医学書院、第3版、22ページ</ref>)、NK細胞が本当に生まれつきナチュラルに殺す細胞かどうかは、検討の余地がある。)
 
とりあえず確実なこととして、T細胞やB細胞のほかに、ナチュラルキラー細胞というの発見されているのは事実である。