「高等学校生物/生物II/遺伝情報の発現」の版間の差分

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茎頂培養について、第一学習社の教科書で発見したので、教科書に無いとした記述を訂正。
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* 茎頂培養
:(2016年の現時点では、第一学習社がコラムで紹介(第一学習社、専門『生物』246ページ)。他の検定教科書に記述が見られない。旧課程の参考書(チャート式など)には記述あり。新課程では、資料集(実教出版)や参考書(チャート式)にも見当たらない。)
 
培養元の細胞片がウイルスに感染していると、培養中にウイルスごと培養して増殖してしまう。植物の茎の頂上である茎頂(けいちょう)の組織は、つねに成長分裂をしているので(茎頂分裂組織)、一般に、まだウイルスに感染していない(ウイルスフリー)。なので茎頂から採取した細胞片が、培養によく用いられる。(これを「茎頂培養」という。)
 
:※ 第一の検定教科書には「ウイルスフリー」の語は無い。検索用に wikibooks では、この語を残す。
*やく培養
 
 
* やく培養
:(2016年の現時点では、検定教科書に記述が見られない。旧課程の参考書(チャート式など)には記述あり。)
おしべの やく から取った花粉も、培養できる。これを'''やく培養'''という。生殖細胞の核相は、減数分裂によって核相が体細胞の半分(核相:n)であるので、よって培養された細胞も半数体(核相:n)である。なので、そのままでは花粉などの生殖細胞をつくれず生殖できない。これにコルヒチンを茎頂に加えると、コルヒチンは細胞分裂での紡錘体の形成を阻害して倍数体をつくる作用があるので、半数体の核相が2倍になって、もとの核相(2n)に戻る。染色体の2本鎖の両方とは、もともと同じ半数体の染色体だったので、コルヒチン処理後の染色体の遺伝子は純系(ホモ)になっており、やく培養前の遺伝子とは異なっている。