「中学校保健/応急手当」の版間の差分

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医療現場などでは、熱けいれん患者に塩だけを与えても嘔吐(おうと)したりとの報告もあるので<ref>樫山鉄矢ほか著『ER実践ハンドブック』、羊土社、2019年5月25日 第4版発行、293ページ</ref>、予防の際にも、なるべく水に塩をうすめて飲もう。
→‎熱中症の予防: スポーツ飲料はうすめて飲むことの出典が見つかったので、記述を訂正。(以前の記述では、そのまま飲むように書いてた)
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水分を取るとき、理論的には、食塩濃度0.1%〜0.2%の食塩水でおぎなえると、理想的である。(しかし、現実には、学校で給食以外に塩分を取ることは、むずかしいだろう。)
 
食塩濃度0.1%〜0.2%の食塩水が、熱中症の予防に効果的ですので、たくさん汗をかく場合は、この濃度に近い食塩水を補給しましょう。(スポーツドリンクにも塩分がふくまれているのが一般的である。なので、たくさん汗をかいたあとは、水道水とスポーツドリンクを交互に飲むのも効果的だろう。)
 
:※ スポーツをしてない場合にスポーツドリンクだけを飲んでも、血糖値が高くなるなどの副作用があり(そのため、急性の糖尿病に似た症状が起きる可能性がある、とされている)、あまり医学的には熱中症予防としてスポーツ以外にもスポーツドリンクを飲むのは勧められないとされているので、水道水などと併用しよう。医学書などでも、平時の熱中症予防のためにスポーツ飲料を飲む場合には、水でうすめるほうが良い<ref>照井直人 著『はじめの一歩のイラスト生理学 改訂 第2版』、羊土社、2018年4月10日 第2版 第7刷発行、110ページ</ref>とされている。スポーツ飲料会社の宣伝などでは、常にそのまま飲むように推奨していたりするが、しかし「ペットボトル症候群」という医学用語もあるのにかかわらず、そのような推奨の行動に出る企業は、無責任な態度であろう。
 
 
水道水を飲んではいけないわけではないが、しかし水道水だけを飲んでも塩分をおぎえないことは、知っておこう。