「高等学校理科 生物基礎/神経による体内環境の調節」の版間の差分

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体性神経の説明が間違っている。感覚神経は意思では動かせない。
自律神経の表を追加。
34 行
 
 
交感神経と副交感神経は、下記のように、働きが異なり、片方の神経が促進の働きならもう一方の神経は抑制のように、互いに反の働きをしている。このようなことを、交感神経と副交感神経とは「拮抗」(きっこう)している、という
 
 
自律神経が交感神経と副交感神経とで拮抗しあっている理由は、バランスをとるためだというのが定説である(※ 東京書籍の見解)。
 
{| class="wikitable" style="float:right"
|+ ヒトの自律神経系の働き
!  交感神経 
|
! 副交感神経
|-
|  拡大
! 瞳(瞳孔)
|  縮小
|-
|  促進
! 心臓<br>(拍動)
|  抑制
|-
|  拡張
! 気管支
|  収縮
|-
|  抑制
! 胃<br>(ぜん動)
|  促進
|-
|  抑制
! ぼうこう<br>(排尿)
|  促進
 
|-
|  抑制
! 皮ふの血管
| 分布していない
 
|-
|  収縮
! 立毛筋
| 分布していない
 
|}
 
:瞳: 交感神経によって拡大。副交感神経によって縮小。
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(※ 専門生物の範囲 :)ヒトの脳神経は12対であり、脊髄神経は31対である。
 
:※ 血圧の交感・副交感については数研出版の教科書に記載あり。
 
 
このように、自律神経系は、意思とは無関係に、体内を調節している。
 
また、一部の例外を除き、同じ器官に交感神経と副交感神経の両方の神経がつながっている場合が多い。
 
 
一般に、走る・おどろく などの活動的な状態になったときに働くのが交感神経である。
 
敵があらわれた場合の闘争や(敵に教われるなどの)生きのびるための逃走などの生命の危機のために活動または緊張しなければならない際に(※ 東京書籍の教科書)、交感神経が活発になり、エネルギーを消費する方向に向かう(※ 数研の見解)。
 
 
一般に、リラックスしたときに働いているのが副交感神経である。
食事や休息の際に、副交感神経が活発になり、エネルギーを貯蔵する方向に向かう(※ 数研の見解)。
 
 
 
;自律神経の場所
交感神経は、すべて脊髄から出ている。
 
一方、副交感神経は、ほとんどが中脳または延髄から出ているが(特に延髄から出ている副交感神経が多い)、しかし例外的に、ぼうこうの副交感神経は脊髄末端から出ている。