「高等学校保健体育保健/精神の健康」の版間の差分

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;多重人格は少ない
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;てんかん
「てんかん」と言う、発作的に意識が突然、消失したり、意識不明瞭になる病気がある。分類上、「てんかん」も精神疾患として分類される。 
 
 
 
;多重人格は少ないようだ
『ジキルとハイド』や『24人のビリー・ミリガン』など、ひとりの人間に複数の人格が宿ることを題材にした映画やドラマや小説は多いが、しかし精神疾患としては、そのような症例は少ないようであり、そもそも医学的には「多重人格」のような病名も無く、精神医学の医学書にも「多重人格」などという病名は紹介されていない。
 
これらの小説・映画などでは、別人格に変わってる間の記憶が無いが、しかし、現実の人間はなかなか記憶を失わないようである。
 
世間で「多重人格」とかつて誤解された「統合失調症」ですら(かつて「精神分裂病」という病名だった)、統合失調症では幻覚が生じたり判断力が低下したりするのだろうが、しかし、けっして人格が別人として豹変するわけではない。
 
 
認知症の患者ならば、もしかしたら最近の記憶を失ったり細かな記憶を失う場合もあるかもしれないが(いわゆる「物忘れ」)、しかし認知症は、いわゆる「多重人格」とは全く別の病気であるし、認知症の初期ならば昔のことを忘れずに覚えているのが普通である。
 
もしかしたら認知症のストレスにより怒りっぽくなるかもしれないが、しかし、けっして人格そのものが別人として豹変するわけではない。
 
実質的に、「多重人格」は、小説のなかのフィクションに過ぎないのが実態であろう。